「
累積」の「積」
「
実績」の「績」
「
国債」の「債」
には
「
責任」の(
責)の字が含まれていますね
「責(せき)」は
支配地から税を徴収すり事を意味した字ですが
その支配の及ぶ所を
「蹟(せき)」と言って
今は(
支配の跡地(あとち))の意味で(
蹟)を使います
ですから神聖な遺跡
(いせき)を「
神蹟」と言います
また
「積」のように
細かく小さいものを連ねて重ねる意味も有ります
「
簀(す)の子」の
「
簀」がその意味です
ですから
「
責任」とは、責めを負ってしなければならない任務の事ですが、元々の意味は「
納税の義務」を言う言葉だったのです
「
累積」の「積」
「
実績」の「績」
「
国債」の「債」
には
「
責任」の(
責)の字が含まれていますね
この共通した字の
「
責(せき)」は
「
朿(せき)」の下に
「
貝」を書いた形が元々の字でした
下の「
貝」は通貨の代わりにも使われた貴重な
「
子安貝」の事で、財物の意味です
上の「
朿」は、(し)とも読み、先の鋭くとがった木です
このとがった木は
軍門や市場の門の目印に使いましたが、何かを突き刺す木としても使いました
ですから
「
税」として納める財物の上に
「朿(せき)」を立てて印の木とする事を
「責(せき)」と言いましたから
「
責」は「
税」の意味から
税を「
もとめる」「
とりたてる」と言った意味になり
「責務」としての(
つとめ)の意味に成りました
「市(し)」の旧字の下の部分は
「
朿(し)」と言う字です
この
「朿」は
標識の木の事です
この「
木」は軍門にも立てられましたし、交易を行う`市場´の門にも立てられました
「
朿」は「印
(しるし)の木」の意味と共に
地面に刺さるような木ですから「
とげ」の意味も有ります
ですから
「朿」を含む文字には
「細くて長い形」の意味も有ります
「
朿」に「
リ(リットウ)」を加えた
「刺(し)」は
「
さす」意味の字です
「
刺殺」等の実際に「刺す」意味に使われますが、
「
風刺」など
それとなく「そしる」意味にも使います
また
「
朿」を2つ併せた
「棘(きょく)」は
とげのある「
いばらの木」の事です
「科挙」は、中国では
役人の登用試験の事
その試験場を「
棘囲(きょくい)」と言って
試験場の周囲を`いばら´で囲んだ事から生まれた言葉です