「柬(かん)」と言う字の元になった字が
「東(とう)」です。
「
東」は、
「袋
(ふくろ)」を字にしたものですが、現在は「ふくろ」の意味で使われる事は無く
今は「
ひがし」の意味で使われます
方角などの形が無い物は、象形文字ではそのまま表せないのです
こうゆう場合は、別な文字を借りて意味を表す場合が多いのです
こうゆう用法を
「
借借」の用法と言います
「
東」は(袋)を表した象形文字ですが
この袋の中に入っているのが
「柬(かん)」です
これに火を加えて、
袋の中の物を焦がして黒くしたり、黒い粉末にするのが
「黒(こく)」です
その「
黒」に
「
土」を加えた“すみ”の
「墨(ぼく)」があります。
「
墨」は、袋の中に物を入れて火で焼いて黒い粉末にして、
それに「
土」を混ぜて練り、固形にしたものが「
墨」です。
「
尚」は、
月明かりの差し込む窓の所に、神様への祈りの器「口」を置いて祈ると、
「神様の気配が現れる」
事を表してます
「
党(とう)」の旧字は
「
黨(とう)」と言う字で
「
尚」に「黒
(上部は田ではなく四で、黒の旧字)」を加えた字です
この黒は、煮炊きの時に使う、煤で黒くなった
`かまど´の事です
その`かまど´の上の窓に神様を迎える事を
「
黨(党)」と言いました
現在も
「
同じ釜の飯を食った仲間」と言う言葉がありますが
炊事や飲食を共にすることが、「
家族」や「
仲間」の始まりでした
そこから
「一族郎党」と言うように
「
党(黨)」が「
ともがら」の意味になりました
「
尚」の場合は、
月明かりの差し込む窓の所に、神様への祈りの器「口」を置いて祈ると、
「神様の気配が現れる」
事を表してます
「
尚」を含む
「堂(どう)」は
「尚」に「
土」を加えた字で
「
土」は、土の壇です
「
土」に作った「
壇」の上に、神様を迎えて祭る建物(神殿)が「
堂」です
ですから「堂」は
大きくて立派な建物の意味でした
実は
「
当」も
「尚」を含む字でした
「当(とう)」の旧字は
「當(とう)」と言う字で
「
尚」と「
田」を併せた字です
「
當」は、「田」の中に神様を迎えて祭る字です
農耕に際して
ちょうど良い、適当な時期に神様を迎えるので
「
あたる」「
あう」「
かなう」などの意味になりました
古代の中国北部の黄土地帯では半地下の住居が多かったそうです
半地下の住居の地下の中央に庭を設けて、庭を巡る各部屋に明かり窓を設けました
その地下の窓の下に、
神様への祈りの祝詞を入れる器「
口」を置いて、神様を祭る字が
「向(こう)」です
「
向」の「
冂(けい)」の
上にある「
、」の形が
地下窓の事です
そこに射す月明かりを
神様の訪れだと考えて
神様を祭る窓を
「
向」と言う字で表しました
ですから「
向」の最初の意味は「
まど」の事です
この「向」に「
八」を加えたのが
「尚(しょう)」です
「
八」は、前にも書きましたが「何かの気が立ち上がる様子」です
この
「
尚」の場合は、
月明かりの差し込む窓の所に、神様への祈りの器「口」を置いて祈ると、
「神様の気配が現れる」
事を表してます
つまり
「尚」は神様の訪れ、なので
「
たっとぶ」の意味になり、また「
なお」の意味にも使われます
「
及」は
後ろから
手(又)を伸ばして、前の人を捕らえようとしてる字形で
「
およぶ」と言う意味です
「学級」の
「級(きゅう)」にも
「及」が入ってます
この「
糸」は、
織物の事で
「
及」は前の人を捕らえようとして手を伸ばす人の姿ですから二人が前後に順番に並んでいる意味があります
ですから
糸を加えた(級)は
「
織物を織る順序、手順」の事を「
級」と言いました
そして「級」は
「階級」や「段階」の序列の意味がとなりました
「急(きゅう)」の
「
ヨ」ような字形は
「事」の横棒の突き抜けた手の(ヨ)や
「
又」と同じ「
手」を意味します
上部の「
ク」は
「危」の上部と同じく
「
人」の事
つまり
「急」は
「
人(ク)」に
「
手(ヨ)」を併せた構成に
「
心」を加えた字で
「
前の人を捕まえ、追い付こうとしていそぎはやる心」の事です