「
乱」の
(
みだれる)(
おさめる)と言う意味のように
相反する解釈・意味(訓)を持つ事を
「
反訓」と言います
「乱(らん)」の旧字は
「亂(らん)」と言う字で
左側の上に
「
爪(つめ)」があり
下部には(
又)が有ります
この(
爪)(
又)は「手」の事です
「
冂(けい)」の線の上下に有るのは「糸」を意味します
つまり
糸架(
冂)
(いとかせ)に架けた糸が「
みだれ」ているので、上下の手
(爪・又)でほぐそうとしてる姿が
「
亂」の左側の字形で
「
みだれる」の意味です
(
亂)は右側に骨べらの
「
乙」の字形を加えて
解きほぐす事が
「
亂」で「
おさめる」の意味でした
「武王曰く、予に
乱君十人有り」
(ぶおういわく、よにらんしんじゅうにんあり)
武王は周王朝の粗で
「
乱臣」とは「国を治める優秀な家来」の事で
この(
乱)は「
おさめる」の意味です
しかし
左側の「
みだれる」の意味が「
亂」に加わってしまって、両方の意味になってしまったのです