「厂(かん)」は
急な
坂道や
がけを表す字です
(
危険)の
「危(き)」も
「
厂」は、がけ等の高い場所のこと
その上の(
ク)は
「
人」がひざま付いて下を見てる人です
元々はこの組み合わせで
「
あやうい」の意味でしたが
「厂」の下の「
巳」に似た字形も人が「跪い」ですから
「危(き)」は
崖の上下で「
あやうい」人を書いた字です
高い崖の上から下を覗く事は不安定で、あぶないもの、ですから「
危」を字形の中に含む字には
「
不安定」の意味があります
「厂(かん)」は
急な
坂道や
がけを表す字です
「
厂」を含む
「反(はん)」と言う字は
「
厂」に「
又(また)」を併せた字です
この
「
又」は前にも書きましたが(
手)を表す字です
つまり
反は、急な
がけに
手をかけて、崖を登ろうとする行為を表してます
急な崖をよじ登る行為は体が`後ろにひっくり返る´ので、後ろに
かえると言う意味の文字です
そんな
急な坂や傾斜のある地形の所を
「坂(はん)」と言います
「
かさ」を表す字には
「
坂」と「
阪(はん)」がありますが
このような急な坂や崖は聖なる所でした
ですから「
阪」の「
コザトヘン」は神様が天と地を登り降りする階段、またはハシゴです
ですから
「阪」は、神聖な地域の
急坂の事です
これに対して
「坂」は一般的な
さかの事です
「
阪」の方が元々の文字で、「
坂」が後になって出来た文字です
「
包」(ほう)を含む字の多くに妊娠と関係した意味が生まれました
この
「
包(ほう)」には「
つつむ」の意味があり
「抱(ほう)」は産まれた子を
だく事ですが後にすべての「だく」意味と成りました
また
手でつつむ事を「
抱」と言いますが
これは「
抱懐(ほうかい)」と言う言葉に有り
「
抱懐」とは、ある考えを心の中に
だくこころざしの事です
「胞(ほう)」は
(月)は肉つきで体つき
(包)は胎児を包んでいる薄いまくや胎盤の事や、
赤ちゃんをつつむ胞衣の事です
また、
同じ母親から産まれた兄弟姉妹を「
同胞」と言います
「泡(ほう)」の
「
包」には胎児を腹に包み込むように「
中に包み込む」の意味がありますから
「サンズイ」を付けた泡は
そのように水が空気を中に包み込み、膨らんだ状態が
「泡」です
「飽(ほう)」は
妊娠した女性のお腹のように、食事をとって腹が膨らみ、満ち足りた状態となる事を
飽きると言います
「
大砲」の
「砲(ほう)」も
(包)には「
いれる、つつむ」の意味があり
大砲の筒
(砲身)に「
弾丸」を入れて発射する
「大砲
(おおづつ)」の事を
「砲」と言います
今も昔も女性が妊娠する事は、個人にとっても家族、社会にもとても大切な事でした。
ですから「
妊娠」を表す字が沢山あります
「包(ほう)」は
現在の字形では
「
勹(ほう)」と「
己(こ)」を併せた字ですが
旧字形では「
勹」に「
巳(し)」を併せた字でした
この
「勹(ほう)」は横から見た人の姿です
「
己」は胎児の形です
ですから
「
包」も、人の腹の中に胎児が居る事を文字にしたものです
妊娠する事、
つまり「はらむ意味から「
つつむ」「
いれる」の意味となって
この
「
包」を含む字の多くに妊娠と関係した意味が生まれました
たとえば
(手へん)を加えた
「抱(ほう)」と言う字は
産まれた子を
だく事です