「
釆」は爪の付いた獣の手のひらの皮の事です
知りつくす事を
「
知悉(ちしつ)」と言います
この
「悉(しつ)」の
「
心」は動物の心臓の事です
つまり
「
悉」は、獣の爪で心臓まで破る意味の字です
つまりそこから
「
ことごとく」の意味に成りました
「
番」は獣の足の裏を表した象形文字で、一歩一歩踏み出す意味です
この「
番」を含む文字に
「翻意」「翻訳」等の
「翻(ほん)」の字があります
「
番」が獣の足の裏なので
「
番」を含む字には「敏しょうで軽快なもの」の意味があります
「
翻意」はヒラヒラと意思を翻
(ひるがえ)す事です
「当番」「番号」等の
「番(ばん)」は
「
釆」と「
田」を併せた形です
この「
田」は、獣の手のひらの形です
つまり
「
番」は獣の足の裏を表した象形文字で、一歩一歩踏み出す意味です
この
「
番」に関係した
「審(しん)」の
「
宀(べん)」の形は
廟
(みたまや)の事で
「
審」は、廟に供える獣の手のひらの形です
「廟」へのお供えの獣の手のひら等は、傷が有ってはいけないので綿密に「
審査」しました
そこから
「審」が「
つまびらか」の意味に成りました
「己(き)」の字は
糸巻きの形でした
ですからそう思って「己」を見たら、回りにぐるぐると糸を巻き付けて行けそうな形ですね
その「糸巻き」の
「巻(かん)」の旧字、
「卷(かん)」は、
「
釆(べん)」と「
廾(きょう)」を併せた形で
「
釆」は爪の付いた獣の手のひらの皮の事です
「
廾」は両手の事で、
爪の付いた獣の手のひらの皮を両手でぐるぐる巻くのが
巻「卷」の形です
この
「
爪の付いた獣の手のひらの皮」である
「
釆」を含む
「当番」「番号」等の
「番(ばん)」は
「
釆」と「
田」を併せた形です
この「
田」は、獣の手のひらの形です
つまり
「
番」は獣の足の裏を表した象形文字で、一歩一歩踏み出す意味です
動物が足を一歩づつ踏み出す事から
「
番」には「
順番」の意味もあり「
交番」は警察官の派出所の意味の他に
「
交替で番にあたる」の意味もあります
「記」や「紀」には
「己(き)」の文字が含まれます
この「
己」の形は
糸を巻き取る「
糸巻き」の形です
「
卷」は、両手で獣の皮を「卷」の下の字形のように巻
(ま)き込む事を表します
そこから
「
卷」(巻)には「
まく」「
まがる」の意味がありま
夫婦や恋人たちがお互いに飽きてきてわずらわしくなる時期を
「
倦怠期(けんたいき)」と言います
この
「倦(けん)」は
「
人」と「
巻」を併せた形です
これは「
人」が疲労して、身を丸めて休息する姿です
「
うむ」「
おこたる」等の意味です
家族または親族の事を
四字熟語で
「
一家眷属(けんぞく)」と言います
この
「眷(けん)」も「
卷(巻)」の関連文字で、
上部分が(
卷)の形で
それに「
目」を加えた字です
身を曲げて振り返ること、それを「
眷」と言います
そのような姿勢で心がけて、愛し顧
(かえり)みる人の事から、家族、親族を意味するようになったのです
また
「
眷属」は「
眷族)」とも書きます
「記」や「紀」には
「己(き)」の文字が含まれます
この「
己」の形は
糸を巻き取る「
糸巻き」の形です
「
卷」は、両手で獣の皮を「卷」の下の字形のように巻
(ま)き込む事を表します
そこから
「
卷」(巻)には「
まく」「
まがる」の意味があります
一度破れた者な再び勢いを盛り返す事を四字熟語では「
捲土(けんど)重来」と言います
「
捲土」とは
土煙を巻き上げること
つまり
「
捲」は「
巻」の動詞形で「
手でまく」ことです