神様が降りて来る場所
「
コザトヘン」に
呪力のある
目(艮)を掲げ
悪いものを退かせるのが
「
限」です
(
艮)を含む
「眼(がん)」は
呪力のある「
め」のことです
「限」の先に
進もうとしても呪力のある「
艮」により
前に進む事が出来ない不本意な
心の事を
「恨(こん)」と言い
「
うらみ」の心情を表します
「
艮」には「
進めない」事から
「
遮断」の意味が有ります
木の根が容易に伸びる事が出来ずに遮断され、固まり膨らんだ所を
「根(こん)」と言います
しかし
「
根」は木を大きく成長させるものですから
「
ね」の他に「
もと」の意味があり
「
根底」「
根本」はこの意味です
「限(げん)」は
「
コザトヘン」と「
艮(こん)」を併せた字です
「
コザトヘン」は
神様が天と地上を登り降りする「
階段」です
そして
「
艮」の字は
「
目」と「
匕(ひ)」を併せた字で
この`
目´は、人に呪いをかける
「目」です
「
匕」は前にも書きましたが「
後ろ向き(転倒した)」人です
つまり
「
限」は
神様が降りて来る所に、
呪いを含んだ「
目」を置いて、その呪いの力で人が後ろ向きに退く
と言う字です
神様が昇降する場所はとても神聖な場所なので、
悪いものが立ち入らないように呪術的な
目を掲げると、その線から悪いものは入り込めないのです
神様との境界、
そこは人が達する事か出来る限界の場所、
それで「
限」は「
かぎり」の意味となりました
「界(かい)」の
「
介」は「へだてる」意味で「
界」は
「
田」を区切り
へだてる「
かさい」の事です
「さかい」の字には
「堺(かい)」の字も有りますが、これは(
界)の正字では無くて
俗字です
「
界」と「
介」は同じ意味で使われる事が有ります
「
界」は「
さかい」の事ですが、
この「
さかい」はまた
両者が接する場所でも有ります
その両者を取り持つ事を
「
仲介」と言い
人と人とを引き合わすのが
「
紹介」です
これは、両者が接する場所ですから未知の情報などを伝える意味となりました
「芥(かい)」の意味の一つは
ごみの事で
皮膚病を意味する
「
疥(かい)」に近い意味で
「
疥」は病床の人の体に皮膚病の「
疥癬」のある姿です
この「疥癬」の様子から
ゴミの意味の「
あくた」になったようです
また「
芥」には
小さな草の「
からしな」の意味があり
小さな「
ごみ」の意味になったとも考えられます
「境界」は土地の「
さかい」
「業界」は他とは
へだてた同じ業種に属する人たちだけの社会の事です