「
点」の旧字は
「點(てん)」と言う字です
つまり
「
點」は
「
小さな黒い点」の事です
この
「点(點)」の中にある
「
占(せん)」は
「
卜(ぼく)」と「
口」を合わせた字です
「
卜」は、亀の甲羅の裏側に穴を掘って、それを焼いて出来た「ト形」の
ひび割れの形で「うらなう」のです
ですから
「
ト」には(
うらなう)の意味があります
下の「
口」は
耳口の「くち」では無くて
神様への祈りの言葉を入れる器の「
口」です
「
神様」に祈って「
卜う」ので、
「占」も「
うらなう」と言う意味です
「
点」の下の
「
“”(れんが)」は「
火」です
つまり
「
点」は
占いの為に亀の甲羅を火で炙って出来た「
小さな黒い点」です
じ
「詩(し)」の右側は
現在は「
土」と「
寸」を合わせた文字ですが
旧字では
「
之」と「
寸」を合わせた文字でした
「
寸(すん)」は
「手」の形ですが
「
之」は「
止」と同じで
「
足」を意味する文字です
しかし
「寺」「詩」に付いては
「
し」と読む
音の方を表してる字形です
「
心に在るを志」として言葉に表すのが
「
詩」ですが
その詩の多くは神様の前で声をあげて歌う儀式の歌でした
めでたい兆しである吉兆を得たり、呪いを加えたりする呪歌で、後に文学性が重視されて作品と成っていきました
そして「
志」の「
土」も昔の字形は「
之」でした
「
之」は「行く」意味ですから
「
こころざす」とは
心がある方向に目指して行く事が
「
志」の事です
中国の最古の詩集
「詩経」には
「
詩は志(こころざし)の之(ゆ)く所なり
心に在(あ)るを志と為(な)し、言を發(はっ)するを詩と為す」
とあります