「者」を含む言葉で
分に過ぎておごる事や贅沢な言葉を
「
奢侈(しゃし)」と言います
この
「奢(しゃ)」は
「
者」に「
大」を加えた字です
(
大)は
両手を広げた人を正面から見た姿ですが、
この場合は呪いの言葉を埋めて垣根にした線を平気でまたぎ、越えて行く人の姿で
そこから、
「
おごる」の意味となりました
「
者」を「
もの」と言うのは、字の音を借りて別の意味を表す「仮借」の用法です
この「
者」に
「
コザトヘン」を付けたのが
「都(と)」です
「
者」は土の垣根で囲まれた集落の事なので
「
都」は
外郭が囲まれた大集落「
みやこ」の意味となりました
「曰(えつ)」の
「
口」は、「くち」では無くて、神様への祈りの言葉を入れる器「
口」で
この「
口」に、祈りの言葉が入っている状態が
「曰」です
更に
「
曰」の上に交又する木の枝を乗せた字が
「者(しゃ)」です
つまり
神様への祈りの言葉を書いて入れた器(
口)の上に木の枝(
ノ)を重ねて、土をかけて埋め、更に(
土)を盛って垣根を作る形が
「者」です
ですから
(
者)は「
堵(と・かきね)」の元の字で
集落の周囲に「堵」を作って安心する事を
「安堵」と言います
「
者」を「
もの」と言うのは、字の音を借りて別の意味を表す「仮借」の用法です