「
子安貝」は
タカラガイ(
宝貝)の別名です
「タカラガイ」は妊娠した女性がこれを握っていれば安産すると言われていたので「
子安貝」と呼ばれるようになりました
この
「
宝貝」の
「
宝」の字にも「
貝」の字が含まれてます
って言っても現代の字形ではなく、「
宝」の旧字はです
「
宝」の旧字は
「寶(ほう)」です
「
寶」の「
宀(ウカンムリ)」は、先祖の霊を祭る廟
(みたまや)です
下の「
貝」は「子安貝」
「
王」は宝石の「
玉」
「
缶(ふ)」は、土製の酒や水を入れる器
つまり
「寶(宝)」は、これらの物を先祖の廟に供える文字で、
その供えられた物を
「
たから」「
たからもの」と言います
「
子安貝」は、単に貴重なものと言う以外に、
安産を保証するなどの
呪
(たじな)い的な要素が含まれてたのです
「
爪」に「
竹カンムリ」を加えた
「笊(そう)」と言う字は
割った(
竹)を編んで作った「
ざる」の事です
指先(爪)を開いた形に作るので、この文字になりました
また
「稲(とう)」の文字にも
「
爪」が含まれます
この字の旧字は
「稻」です
「
稻」は、
「
臼(うす)」の中の物を指先「
爪」で取り出す形です
取り出す
「
禾(か)」は「
いね」です
そこから
「
稲」が「
いね」の意味になりました
「弗(ふつ)」は
縦にした木を2〜3本束ねて、縄で巻き付けた形の字です
曲がった木を束ねるのですが、曲がった木は束ねるのが難しく、バラバラになってしまいます
ですから
ゆがむ、ねしわれると言う
「
もとる」の意味が有ります
また、歪
(ゆが)んだ木をはらうので「
はらう」の意味もあり
否定的な意味に使う事が多いので「
あらず」の意味もあります
この
「
弗(ふつ)」に「
手偏」の
「拂(ふつ)」は
「
払(ふつ)」の元の字で、
更に日本ではアメリカの貨幣(ドル)の意味でも使います