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信「………………………‥」
管「何か、良く分からんが、信長さん、不満度MAXみたいだね( ̄▽ ̄;)」
信「最新鋭艦や最新鋭機は紹介せんのか?」
管「…………………‥国家機密の塊共を、どう紹介しろと?」
信「国家機密の塊?」
管「はい、そりゃあもう…………‥(沈黙)」
信「……………………………………‥(ーー#)」
管「Σ怖っ!?Σ( ̄ロ ̄lll)!!!!!マジ、怖いってっ!!?Σ(T▽T;)」
軍「今、紹介している軍艦及び航空機は、同時は機密性が濃かったものですが、今現在では同時より70年以上経ってますので、機密性は完全に失われておりますので、御紹介出来ているのです。御紹介して差し上げたいのは、山々ですが、何せ完成してから日も浅い最新鋭機や最新鋭艦ともなると…‥」
信「軍事情報が他国に漏れれば、日ノ本は危ういと言う事か。」
軍「はい、ですので、御詫びに是(※)、差し上げます。」
(※最新鋭護衛イージス艦『出雲』100/1スケールのプラモデル)
信「………………‥っ!(目キラキラ)」
信(真)「(あ、可愛いvvv)」
管「ご機嫌になった所で、軍曹さん、宜しく!」
軍「はい、御次に御紹介致しますのは、此方です!」
信「…………………………‥」
信(真)「…………………………‥」
昌「…………………………‥」
管「…………………………‥Σでっかっ!?」
幸「うわぁwww『潜水艦』って、随分大きいものなんですねwww」(←しつこい様だが、コイツは素で天然道を往く男である)
管「Σんな訳あるかいっ!?」
《潜水艦『伊号四〇〇』》
基準排水量・3,530d(水上)、6,560d(水中)
全長・122b
全幅・12b
最大速力・18.7kt(水上)、6.5kt(水中)
兵員・157名
軍「本艦が特別、大きいのです。ドイツのUボートが全長六〜七〇メートル、排水量八〇〇トン前後なのに対し、伊四〇〇型は全長一二二メートル、排水量三五三〇トン、一等駆逐艦を凌ぐ巨体を誇ります。」
管「頭一つ抜けてるってレベルじゃない…‥ιιι」
信「………………………‥」
管「あ、はい、説明ですね。ドイツの…‥」
信(真)「Uボートは、VIIC型。標準的なドイツの潜水艦です。」
昌「伊四〇〇型は、二〇一二年に中国軍の潜水艦に抜かれるまでは、通常動力型の潜水艦としては世界最大だったそうです。」
信(真)「一等駆逐艦とは、排水量が一〇〇〇トン以上の駆逐艦の事です。」
管「…………………………‥もう、やだ(T_T)」
幸「艦内も資料にある肖像画(現在の写真の事)を見る限り、広いですね。もっと狭いものかと。其れで、あの、素人目線で申し訳無いのですが、潜水艦とはこんなに大きい必要があるものなんですか?」
軍「本艦の艦橋下部が大きな筒状になっているのは御覧になりましたか?」
幸「あ、はい。」
軍「あれは、水上機の格納庫になっています。」
幸「へぇ〜、水上き…‥Σ水上機っ!?」
管「日本の潜水艦はわりと飛行機を搭載してるよ。ただ、伊四〇〇の様な攻撃用の飛行機じゃないけど。」
軍「伊四〇〇は、水上攻撃機『晴嵐(せいらん)』を搭載する潜水母艦でして、本艦の巨体は其の運用機能を持たせるものなのです。」
管「Σサラッととんでもないスペックキターっ!!!Σ( ̄ロ ̄lll)」
信「水上機…‥?(ボソ)」
昌「海軍(現在は海上自衛隊)の正確な分類では『特殊攻撃機』ですよ。略符号は『M6A』です。」
軍「大きな格納庫を装備する為、本艦は特殊な船体構造をしています。」
幸「特殊?」
軍「通常の潜水艦は、一本の筒状の胴体で出来ていますが、是に大型の格納庫を単純に重ねると…‥」
幸「不安定ですね。」
軍「そこで、こうもう一本筒状の胴体を平行に並べ重ねると…‥」
幸「おお〜、安定しますね!」
軍「是が伊四〇〇の大きさの秘密です。船体の巨大化は、航続力の長さにも繋がり、無補給(※)で地球を一周半出来る性能を得る事が出来ました。」
(※燃料的な意味です。食糧や乗組員の休息もあるので連続行動期間は大体4ヶ月くらいだったそうです。)
幸「……………………‥是は…‥何だか、イヤな予感がします…‥機密的な意味で…‥ιι」
管「……………………‥ほんと、ユッキー、冴えて来たねιι(((^_^;)」
信「………………‥(ーー;)」
《潜水艦『伊号四〇〇』兵装》
40口径14p単装砲 1門
25o三連装機銃 3基9挺
25o単装機銃 1挺
533o艦首魚雷発射管艦首 8門
航空機・『晴嵐』3機
管「ごめん『晴嵐』という水上機の名前を聞いた事がないんだけど…‥」
軍「『晴嵐』は『伊四〇〇』(※)に搭載する為に設計された、謂わば、『専用機』ですから。」
(※此の説明での『伊四〇〇』は、伊号四〇〇型潜水艦の一番艦の事。別名、潜特型ともいわれます)
幸「専用の設計になったのは、矢張り、格納庫に収める為ですか?」
軍「御名答です。幸村さん、沢山の軍艦見学されて、頭が冴えてきましたね。他にもありますが、主な理由の一つです。『晴嵐』は機体の一部を分解し、各部を折り畳んで格納します。潜水艦も水上機も設計にはとても苦労したようですが、お蔭で三機の『晴嵐』が搭載出来る様になりました。」
管「下手な巡洋艦より積んでる…‥ιι」
信「…‥?そうなのか?」
信(真)「巡洋艦は偵察用の水上機を1〜2機だけ搭載していました。然も、露天繋止だったりしますから格納するのとは違いますので、其処を踏まえると、多い方です。」
幸「どのくらいの刻で発進出来るものなんですか?」
軍「配備当初は、半日近く掛かっていましたが、其の後の訓練の甲斐あって十五〜二十分(※)で全機発進させられます。」
管「Σ早っ!!?」
(※伊四〇〇型は潜水空母です。もともとはアメリカ本土爆撃、パナマ運河攻撃などを目的として造られました。其の為、敵地に深く潜入し敵前で浮上、発進となります。当然、敵に身を曝している時間は短い方が良いので、此の差はとても大きいのです。)
《『伊号第四〇〇』潜水艦》
起工・1943年1月18日
竣工・1944年12月30日
基準排水量・3,530d(基準)、5,223d(常備)、6,560d(水中)
全長・122.0b
全幅・12.0b
機関・艦本式22号10型ディーゼル4基2軸、7,700馬力(水上)、1,200馬力モーター2基、2,400馬力(水中)
速力・18.7ノット(水上)、6.5ノット(水中)
航続距離・14ノットで37,500海里(水上)、3ノットで60海里(水中)
乗員・157名
《兵装》
40口径14p単装砲 1門
25o三連装機銃 3基 同単装 1挺
53p魚雷発射管 艦首 8門
魚雷 20本
航空機・特殊攻撃機『晴嵐』3機
『伊号四〇〇』潜水艦は、日本海軍の潜水艦で伊四〇〇型潜水艦の一番艦。
別名、潜特艦。
第二次世界大戦中に就航した潜水艦の中でも最も大きく、通常動力型潜水艦としては、2012年に竣工した中国海軍の032型潜水艦に抜かれるまでは世界最大であった。
地球一周半という長大な航続距離は、日本から地球上の何処へでも任意に攻撃を行い、其のまま日本へ帰投可能であった。
1942年の改マル五計画で18隻の建造が計画されたが、戦局の移行と共に縮小されて5隻となり最終的に3隻が完成した。
搭載機は、飛行機格納筒の直径が『晴嵐』のプロペラがギリギリ収納出来る直径4bとされたため、主翼は90度回転させてから後方に折り畳むという格納方法となり、フロート部分は取り外され、格納搭外の最上甲板下部に収納された。
当初、パナマ攻撃を計画していたが、戦局の悪化などから、ウルシー泊地を強襲する作戦に変更、ウルシー南方で待機中敗戦を迎える。
1945年8月29日に米軍に接収され、8月30日、横須賀港に帰港。
9月15日除籍。
其の後、アメリカ本土に回航されて技術調査され、ハワイ近海で実艦標的として撃沈処分。
2013年8月よりオアフ島南西の海底で発見された。
軍「『晴嵐』は、航空機としても、非常に高性能な水上機です。発動機(エンジンの事)は一四〇〇馬力。最高速度は、時速四七四キロ。二五〇キロ爆弾四発、または、八〇〇キロ爆弾、若しくは、航空魚雷(航空機に積む魚雷の事)を搭載できます。代表的な陸上攻撃機や艦上爆撃機等と比べてみると分かり易いかと‥‥↓↓↓」
《99艦爆》
発動機・金星54型、1300馬力×1
最高速度・427.8q/h
高度・5,650b
武装・250kg爆弾×1、60kg爆弾×2
《一式陸攻》
発動機・火星21型、1850馬力×2
最高速度・437.1q/h
高度・4,600b
武装・60kg爆弾×12、250kg爆弾×4、500kg(又は800kg)爆弾×1、800kg魚雷×1
《晴嵐》
発動機・熱田32型、1400馬力×1
最高速度・474q/h(フロート投棄時560q/h)
武装・250kg爆弾×4、800kg爆弾×1、800kg魚雷×1
管「武装が特に凄いな!小さいのにパワフルだな!」
信「…‥比べると分かるが、『晴嵐』は発動機が一つだが、発動機が二つある一式陸攻と同じぐらいの搭載量があるのが特に優れておるな。其れより、飛行機を区別する意味が分からん。陸上やら、艦上やら…‥」
昌「『一式陸攻』は、陸上基地で運用される攻撃機だから『陸上攻撃機』となり、『99艦爆』は、空母で運用される爆撃機だから『艦上爆撃機』となります。艦上機は陸上基地でも使えますが、陸上機は艦上では使えない事が殆どです。」
信「…‥変なところで使えんの、海軍…‥」
管「Σ信長さんっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」
軍「そっ、そうかも知れませんがっ、航空機を搭載した潜水艦は、各国で研究されていたのですが、『伊四〇〇』は其の究極形です。実戦レベルで此処まで実用化させたのは我が海軍だけです!」
信「………………………‥其れは其れで確かに凄いが………‥ιι」
信(真)「………………………‥凄い事が分かるにつれて……………‥ιι」
幸「……………………………‥益々、イヤな予感が…‥ιι」
管「………………………‥機密的な意味でな…………‥ιι」
ーーnext