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一般公開行って来ました!9







管「………………‥ん?」

信「…‥輸送、か…‥ん?」

幸「…‥あれ?…‥違う…‥?」

信(真)「…‥『給兵艦』…‥?」

管「…………………………‥何、それ。」

信(真)「さ、さあ、分かりませんιι」



《給兵艦『樫野』》
基準排水量・10,360d
全長・136.60b
全幅・19.90b
速力・14.0kt
乗員・303名



幸「『給兵艦』とは、あまり聞かない艦種ですが…‥」

軍「何をする艦だと思われます?」

幸「ん〜…‥何でしょう…‥」

管「あ!そう言えば、給糧艦って種別の艦があったよね?確か…‥『間宮』。其の艦は、食糧を補給する艦だったから…‥兵隊さん!?」

軍「はい、残念。ハズレです。」

管「Σえ?!違うのっ?!」

信「阿呆か、貴様は。」

管「Σ!!?Σ(T▽T;)」

信「兵を運ぶのに、わざわざ専門艦なんぞ造るか。様々な戦艦や潜水艦があるに。」

管「……………‥じゃあ、何運ぶのさ。」

信「卯ぬが前に言っておったではないか。『書いて字の如し』とな。兵隊でなければ、もう一つ『兵』が付くものがあろうが。」

管「……………‥あったけ???」

信「………………‥貴様の脳味噌は飾りか。飾りならば役に立たぬから、カチ割ってしまえ。」

管「Σ酷っ!?Σ( ̄□||||!!」

信「『兵』器がそうではないか。恐らく、『兵器』的な意味の『給兵』ではないのか?」

軍「流石は信長さんですね。其の通りです。『給兵艦』とは、武器、弾薬を専門に運ぶ輸送艦の事をこう呼びます。其の為、弾薬倉庫には事故を防ぐ為の冷却装置なども完備しております。」

幸「用途に合った艦種なんです……ね………………………‥って、あれ?」

管「……………えっと……………‥ιι」

信(真)「…………‥資料を見ると、何か、とてつもないものが…‥ιι」

幸「…………‥乗ってなくもないんですが…‥ιι」

昌「………‥見る限り、武器の域を超えてるものが…‥どっかりと…‥ιι」

軍「見てしまいましたか…‥実は…‥給兵艦『樫野』とは仮の姿…‥」

管「Σは!?」

軍「『樫野』の実体は戦艦『武蔵』の主砲砲身・主砲搭を運ぶ為に造られた専用運搬船なのです!」

管「な…‥っ、なんだって〜!?給兵艦じゃなかっただと!?(by・シ●ア)」

軍「…………………‥」

管「…………………‥」

軍「…………………‥」

管「…‥え?其れだけ?」

軍「……………‥其れだけです。」

信「…………‥固まっておる所、申し訳無いが…‥」

昌「私が説明します。主砲砲身は長い筒状の部位、主砲搭は『かぱっ』と覆っている部位です。」

軍「『武蔵』は、佐世保で建造されたのですが、主砲一式は呉で建造されたので、是を運ばねばなりませんでした。ところが此の主砲が余りに巨大(※)で重く、また、機密性の問題から現存の輸送船を改造、利用する事も困難でして、其処で主砲運搬の為だけに、『樫野』を別途、建造する事にしたのです。」

(※秋月型駆逐艦と同じくらいの重さ)

管「そ…‥其れって、もの凄い贅沢な話なのでは…‥?」

軍「はい!主砲を運ぶってだけで、とんでもない費用がかかりました!」

信「何か、間違っておる…‥!!!」



《給兵艦『樫野』兵装》
12p単装高角砲 2基
13o連装機銃 2基
10d電動クレーン 1組
5dデリック 6本
30dヘビーデリック 2本
貨物 5,800d



軍「『樫野』のボイラーは、超強力でして、蒸気温度四五〇度、圧力五〇s/平方pで高速駆逐艦をも上回る代物です。」

幸「おお!其れはさぞ、御速いんでしょうね。」

軍「……………………‥」

幸「……………………‥」

軍「いえ、幅広の船体が災いして、一四ノットが限界です。」

幸「……………‥ιιそ…‥其れだけ、『武蔵』の主砲が大きいって事ですね…‥ιι」

管「そ、其れって…‥『武蔵』のせいなのか?ιι」

軍「巨大な重量物を上甲板に積載する為に、『樫野』は重心を極端に下げた構造になっております。」

幸「おお!其れは、さぞ安定した航行が出来そうですね!」

軍「……………………………‥」

幸「…………………………‥あれ?」

軍「其れは其れで、横揺れが激しくなりましてね…‥乗り心地は最悪です。」

幸「……………………‥ιι」

信「普段、あんなにトップヘビー、トップヘビー(重心が高いところにある事)言っておるに…‥本に極端よの……ιι」

軍「大事なものを運ぶので、万が一の座礁や他船との接触に備えて、船体は船底から上甲板まで続く二重構造になっております。是は、軍艦と同様の構造です。」

幸「おお!其れは、さぞ頑丈なんでしょうね!」

軍「……………………………‥」

幸「……………………………‥え〜っと…‥?」

軍「ハッチが非常に大きいせいで、主に上甲板部の船体強度に不安がありまして、使わない時は、ハッチ開口部の一部を敢えて塞ぐ処置を施したりしています。」

幸「……………………………‥ιι」

信「こ…‥悉く、期待が空振りになっておる…‥!ιι」



《給兵艦『樫野』》
起工・1939年7月1日
竣工・1940年7月10日

基準排水量・10,360d
全長・136.6b
全幅・19.90b
機関・ブラウン・ボベリ式高低圧2段、減速タービン2基2軸、4,500馬力
速力・14.0ノット
航続距離・14ノットで6,000海里
乗員・233名

《兵装》
12p単装高角砲 2基
13o連装機銃 2基
9b内火挺 1隻
9bカッター 2隻
6b通船 1隻
10d電動クレーン 1組
5dデリック 6本
30dヘビーデリック 2本
貨物 5,800d
便乗者 260名収容可能

『樫野』は、日本海軍の輸送艦(給兵艦)。

本来『給兵艦』とは、武器・弾薬などを輸送する艦の事だが『樫野』は正確に言えば、主砲搭を運ぶ専門の運搬艦であった。

大和型戦艦の主砲は呉で製造されていた為、『武蔵』と『110号艦』を建造する長崎と横須賀に運ぶ必要があった。

また、当時、大和型戦艦建造については最高機密であった為、主砲を運ぶ輸送船も民間船を使用した際の情報漏れにも注意が払われ、機密保持の面から、専用の運搬艦として建造されたのが『樫野』である。

『樫野』は1航海で1基の主砲搭、砲身3本、砲搭用装甲を輸送出来た。

1941年、『武蔵』の砲搭部品輸送の為、呉から長崎へ航海した3往復が本来の任務に使われた航海で、『信濃』の空母への設計変更などもあり、以後、大和型戦艦の砲搭輸送任務に当たる事はなかった。

1942年9月4日、尖閣諸島西方にて米潜の雷撃を受け沈没。

10月20日に除籍。

因みに、本艦の全体像の写真はないとされる。



幸「『武蔵』の他に運ぶ艦の砲身はあるんですか?」

軍「はい、あります。『大和』です。装薬、砲弾を打ち出す為の火薬量で変わってきますが、基本『大和』の主砲は一〇〇〜二〇〇発ですので、細めな交換が必要なんです。」

幸「交換用ですか…‥」

軍「当時は、呉から佐世保間を三往復しただけで本来の役目を終えておりました。」

管「ぜっ、贅沢過ぎる…‥!!!」

信「海軍共っ!!!予算のやりくり、もう少し、何とかならんのかっ!此のままでは、他艦に皺寄せが向かってしまうではないかっ!!!」

管「…………………‥あはははは…‥信長さん、其れ言うの、遅過ぎ…‥ιι(((^_^;)」










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一般公開行って来ました!8







管「今回は、連続紹介です。」

信「ほう。其れは大盤振る舞いだの。」

軍「はい、造りは単純なので、説明が直ぐ終わってしまうので(^_^;)続けて説明しても…‥」

管「文字数、めっちゃ、余るwww」

信「…………………‥( ̄▽ ̄;)」



《軽巡洋艦『北上』兵装》
50口径14p単装砲 4門
25o連装機銃 2基
61p4連装魚雷発射管 10基40門



管「↑↑↑↑Σ何じゃ、此の半端無い魚雷数っ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

軍「本艦は所謂『重雷装艦』と呼ばれているもので、主砲を滅じて魚雷兵装に特化させた特別な艦であります。」

管「…‥にしたって…‥此の数は…‥ιιι」

軍「四連装魚雷発射管を十基搭載。片舷二十本、両舷で四十本。同型艦『大井』を合わせると、合計八十本の魚雷を打ち出せる究極の水雷艦です。」

管「…………………‥(二艦が一斉に魚雷を撃った様をリアル想像)…………‥Σ気持ち悪っ!!!Σ(-∀-;)」

信「……………………‥(^_^;)」



《軽巡洋艦『北上』》
起工・1919年9月1日
竣工・1921年4月15日

基準排水量・5,100d
全長・162.15b
全幅・14.17b
機関・技本、三菱、パーソンス式オールギヤードタービン4基4軸、90,000馬力
速力・36.0ノット
航続距離・14ノットで5,000海里
乗員・446名

《兵装》
(竣工時)
50口径14p単装砲 7門
40口径8p単装高角砲 2門
53p連装魚雷発射管 4基8門

(重雷装艦時)
50口径14p単装砲 4門
25o連装機銃 2基
61p4連装魚雷発射管 10基40門

『北上』は、日本海軍の軽巡洋艦。

球磨型の三番艦。

1921年4月15日、佐世保海軍工にて竣工。

重雷装艦による特別夜戦部隊を作るという海軍の計画により、1941年8月25日、佐世保海軍工にて改装工事を受けた。

14p砲を撤去し、それまでの53p魚雷発射管から、4連装61p魚雷発射管を左右各舷5基20門、両舷合計40門搭載した。

9月30日に改装工事が完了し、重雷装艦『北上』『大井』は第一艦隊摩下の第九戦隊に配属された。

然し、戦闘の主流は航空機へと移り、艦隊決戦の行われる機会は失われていった。

其の後、『北上』と『大井』は、1942年8月から9月に掛けて、高速輸送艦へと改装される。

10基40門の魚雷発射管は、6基24門に減らされ、大発4舶、九六式三連装25o機銃2基、爆雷投下軌条を搭載した。

更に、1944年8月『北上』は回天搭載母艦への改装を受け、1945年1月20日に完了するも、出撃の機会はなく、1945年7月24日、米軍の第2回呉軍港空襲により大破、航行不能となる。

戦後は復員輸送支援の定係工作艦として使用され、11月30日に除籍。

特別輸送艦に指定された後、長崎へ回航され、解体された。



幸「………………………‥(文字数が)余っちゃいましたねιιι」

信「………………………‥かなり、余ったなιιι」

管「……………………‥ιιι」

軍「では、其の余りで、此方を御紹介しましょう。」



《潜水母艦『長鯨』》
基準排水量・5,160d
全長・125.4b
全幅・16.215b
最大速力・16ノット
乗員・399名



管「『長鯨』…‥(何か、美味しそうな名前)…‥」

信「………………………‥天誅っ!!!(愛刀の柄で脳天を殴打)」

管「Σあだっ!!?Σ( ̄ロ ̄lll)なっ、何でっ?!」

信「弛んどるっ!!」

管「………………………………‥すんませんιιι(T_T)」

幸「……………‥(^_^;)で、気を取り直して、『潜水母艦』というのは?」

軍「ざっくり言ってしまえば、燃料、魚雷、食糧等を潜水艦に補給する海上の母艦ですね。特に食糧の補給は重要な役目です。『伊四〇〇』が如何に長大な航続力を持っていても、乗組員はそうもいきませんからね。」

管「そりゃそうだね…‥」

軍「潜水母艦には、もう一つ潜水艦乗組員の休養施設としての役割もあります。」

管「成る程!潜水艦は狭いです…‥もん…‥ね…‥」

幸「………………………‥ιι(『伊四〇〇』見て)」

信「………………………‥ιι(『長鯨』見て)」

信(真)「………………‥ιι(両方、見て)」

軍「……………………‥ιι」

管「………………………‥どっちが母艦か分からんな…‥ιι」

昌「『伊四〇〇』がデカ過ぎるんですって…‥ιι」

軍「『長鯨』が125.4b、『伊四〇〇』が122bですからね(^_^;)潜水母艦とほぼほぼ同じ大きさですねιι」



《潜水母艦『長鯨』兵装》
三年式14p連装砲 2基
三年式7.6p単装高角砲 2基
航空機・水上偵察機 1機(1930年以降)
補給用重油・1,900d



軍「まあ…‥仕方ないです。『長鯨』は1924年竣工ですし…‥」

管「Σ古っ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

軍「後継艦に『大鯨』『剣崎』という艦があったのですが…‥」

信「『大鯨』に『剣崎』?名前が違うな。」

軍「はい、『大鯨』は始めから潜水母艦として設計された為、潜水母艦の命名につく『鯨』がついてますが、『剣崎』は最初、高速給油艦として設計されたのですが、途中から潜水母艦になったので、『鯨』がつかなかったんです。」

信「ほう、して、其の後継艦がどうした?」

軍「…‥両艦とも空母に改造されたので…‥」

信「『剣崎』は高速給油艦から潜水母艦になり…‥」

管「そっからまた、空母に改造って…‥どんだけ…‥( ̄▽ ̄;)」

信「……‥正しく、『老骨に鞭打って』だな…‥ιι」

信(真)「あー…‥こういう話、よく聞く気がします…‥ιι」

管「あ、だね。実際、信之さん、徳川にこき遣われて死ぬ寸前の93(翌年94歳没)歳まで現役だったよね。」

信(真)「………………‥はい(ーー;)」



《潜水母艦『長鯨』》
起工・1922年3月11日
竣工・1924年8月20日

基準排水量・5,160d
全長・125.4b
全幅・16.215b
機関・パーソンスギヤードタービン2基2軸、7,500馬力
速力・16.0ノット
航続距離・14ノットで10,400海里
乗員・399名

《兵装》
50口径三年式14p連装砲 2基
40口径三年式7.6p単装高角砲 2基
航空機・水上偵察機 1機

『長鯨』は、日本海軍の潜水母艦。

迅鯨型潜水母艦の二番艦。

八八艦隊計画案により、14,500dの大型の水雷母艦の建造が予定されていたが、ワシントン軍縮条約により、5,000dクラスまで規模を縮小して建造された。

船体構造に商船船体を採用されたり、ボイラーも廃艦になった『土佐』のものを流用したり、と建造費抑制に苦心されている。

1924年8月、水雷母艦として三菱重工業長崎造船所にて竣工、呉鎮守府籍に編入。

翌9月、第二潜水戦隊旗艦となり、第二艦隊に編入、同年12月に水雷母艦から潜水母艦に類別変更される。

1935年、練習艦となるが、1940年11月に第二潜水戦隊旗艦に復帰、翌年6月に第六潜水戦隊旗艦となり、太平洋戦争に参戦。

1942年4月以降は、海軍潜水学校練習艦として訓練に従事した。

1943年1月、第七潜水戦隊旗艦となり、第八艦隊に編入、トラック・ラバウル方面へ進出し、潜水艦作戦を支援。

11月29日より第十一潜水戦隊の旗艦となり、瀬戸内海に戻り、訓練に従事する。

1945年7月30日に敵艦上機の攻撃で艦橋に直撃弾を受け中破、終戦を迎えた。

戦後は復員船として使用され、1946年8月15日をもって復員船任務解除。

其の後、解体され船体の一部は同所の浮き桟橋に利用されたという。



軍「全長、125.4メートル、全幅、17.13メートル。機関は古く石炭専燃缶4基、石炭重油混燃缶1基、最大速力、16ノット。」

管「低速艦の部類だね。石炭炊きだし…‥」

信「…………………‥(ー"ー;)(眉間に皺寄せ)」

管「あ、ごめんιι字の如しだよ、信長さん。専門に燃やすのが『専燃』、混ぜて燃やすのが『混燃』だよ。」

軍「五〇〇〇トン程の船体に母艦としての様々な設備が搭載されております。先ず、先程も申した通り、燃料、縞、魚雷等の補給物質、是は当然自艦の分とは別に搭載。其れから、乗組員の休養施設。また複数の潜水艦から成る部隊を指揮する『指揮艦』としての機能も有しておりまして…‥」

信「複数なる潜水艦から成る部隊とな?(興味津々)」

管「潜水艦は三隻で潜水隊を形成し、其の潜水隊三隊(九隻)で『潜水戦隊』を編成するんだ。此の『潜水戦隊』を潜水母艦が務めるんだよ。」

信「ほう。」

管「…‥目の輝きが半端無い…‥ιι(((^_^;)」

昌「当たり前でしょう。どんなに優秀な策でも、戦をする皆に其の策が伝わり、規律良く動けなくては、愚策に変わります。故に、此の様な仕組みは、信長公でなくても興味は湧きます。」

管「…‥左様で(ーー;)」

軍「其の為の指令部設備。部隊に同行する為の一万海里以上の航続力。更には、偵察用の水偵を一機。敵水上艦との交戦にも供えて一四センチ連装砲を二基装備しております。」

管「Σつ…‥詰め込み過ぎじゃねっ?!軽巡並みの火力(※)なんだけどっ!?」

(※あくまで砲力だけですが、『天龍』『龍田』と同じ火力です。)

軍「そうですね。実に多彩な機能が盛り込まれているので、設計はとても大変だったようです。其の為、船体は特殊な鋼板を使用しない簡易商船型となっております。強度に不安が残りますが、仕方ないですね。」

信「特殊な鋼板…‥?」

軍「NVNC鋼、CNC鋼、MNC鋼、VH鋼等という、色々特徴がある鋼板があったと思って下さい。其れを使わない事で建造費用を抑えたりして何とか建造されました。」

管「矢張り、そういう折り合いは必要だよね。」

信「そうしなければいけない程、当時の日ノ本は貧…‥」

管「はいっ!其れ以上は掲載禁止文章ですっ!!!!」

軍「…………………………‥(^_^;)」










ーーnext

一般公開行って来ました! 7







信「………………………‥」

管「何か、良く分からんが、信長さん、不満度MAXみたいだね( ̄▽ ̄;)」

信「最新鋭艦や最新鋭機は紹介せんのか?」

管「…………………‥国家機密の塊共を、どう紹介しろと?」

信「国家機密の塊?」

管「はい、そりゃあもう…………‥(沈黙)」

信「……………………………………‥(ーー#)」

管「Σ怖っ!?Σ( ̄ロ ̄lll)!!!!!マジ、怖いってっ!!?Σ(T▽T;)」

軍「今、紹介している軍艦及び航空機は、同時は機密性が濃かったものですが、今現在では同時より70年以上経ってますので、機密性は完全に失われておりますので、御紹介出来ているのです。御紹介して差し上げたいのは、山々ですが、何せ完成してから日も浅い最新鋭機や最新鋭艦ともなると…‥」

信「軍事情報が他国に漏れれば、日ノ本は危ういと言う事か。」

軍「はい、ですので、御詫びに是(※)、差し上げます。」

(※最新鋭護衛イージス艦『出雲』100/1スケールのプラモデル)

信「………………‥っ!(目キラキラ)」

信(真)「(あ、可愛いvvv)」

管「ご機嫌になった所で、軍曹さん、宜しく!」

軍「はい、御次に御紹介致しますのは、此方です!」

信「…………………………‥」

信(真)「…………………………‥」

昌「…………………………‥」

管「…………………………‥Σでっかっ!?」

幸「うわぁwww『潜水艦』って、随分大きいものなんですねwww」(←しつこい様だが、コイツは素で天然道を往く男である)

管「Σんな訳あるかいっ!?」



《潜水艦『伊号四〇〇』》
基準排水量・3,530d(水上)、6,560d(水中)
全長・122b
全幅・12b
最大速力・18.7kt(水上)、6.5kt(水中)
兵員・157名



軍「本艦が特別、大きいのです。ドイツのUボートが全長六〜七〇メートル、排水量八〇〇トン前後なのに対し、伊四〇〇型は全長一二二メートル、排水量三五三〇トン、一等駆逐艦を凌ぐ巨体を誇ります。」

管「頭一つ抜けてるってレベルじゃない…‥ιιι」

信「………………………‥」

管「あ、はい、説明ですね。ドイツの…‥」

信(真)「Uボートは、VIIC型。標準的なドイツの潜水艦です。」

昌「伊四〇〇型は、二〇一二年に中国軍の潜水艦に抜かれるまでは、通常動力型の潜水艦としては世界最大だったそうです。」

信(真)「一等駆逐艦とは、排水量が一〇〇〇トン以上の駆逐艦の事です。」

管「…………………………‥もう、やだ(T_T)」

幸「艦内も資料にある肖像画(現在の写真の事)を見る限り、広いですね。もっと狭いものかと。其れで、あの、素人目線で申し訳無いのですが、潜水艦とはこんなに大きい必要があるものなんですか?」

軍「本艦の艦橋下部が大きな筒状になっているのは御覧になりましたか?」

幸「あ、はい。」

軍「あれは、水上機の格納庫になっています。」

幸「へぇ〜、水上き…‥Σ水上機っ!?」

管「日本の潜水艦はわりと飛行機を搭載してるよ。ただ、伊四〇〇の様な攻撃用の飛行機じゃないけど。」

軍「伊四〇〇は、水上攻撃機『晴嵐(せいらん)』を搭載する潜水母艦でして、本艦の巨体は其の運用機能を持たせるものなのです。」

管「Σサラッととんでもないスペックキターっ!!!Σ( ̄ロ ̄lll)」

信「水上機…‥?(ボソ)」

昌「海軍(現在は海上自衛隊)の正確な分類では『特殊攻撃機』ですよ。略符号は『M6A』です。」

軍「大きな格納庫を装備する為、本艦は特殊な船体構造をしています。」

幸「特殊?」

軍「通常の潜水艦は、一本の筒状の胴体で出来ていますが、是に大型の格納庫を単純に重ねると…‥」

幸「不安定ですね。」

軍「そこで、こうもう一本筒状の胴体を平行に並べ重ねると…‥」

幸「おお〜、安定しますね!」

軍「是が伊四〇〇の大きさの秘密です。船体の巨大化は、航続力の長さにも繋がり、無補給(※)で地球を一周半出来る性能を得る事が出来ました。」

(※燃料的な意味です。食糧や乗組員の休息もあるので連続行動期間は大体4ヶ月くらいだったそうです。)

幸「……………………‥是は…‥何だか、イヤな予感がします…‥機密的な意味で…‥ιι」

管「……………………‥ほんと、ユッキー、冴えて来たねιι(((^_^;)」

信「………………‥(ーー;)」



《潜水艦『伊号四〇〇』兵装》
40口径14p単装砲 1門
25o三連装機銃 3基9挺
25o単装機銃 1挺
533o艦首魚雷発射管艦首 8門
航空機・『晴嵐』3機



管「ごめん『晴嵐』という水上機の名前を聞いた事がないんだけど…‥」

軍「『晴嵐』は『伊四〇〇』(※)に搭載する為に設計された、謂わば、『専用機』ですから。」

(※此の説明での『伊四〇〇』は、伊号四〇〇型潜水艦の一番艦の事。別名、潜特型ともいわれます)

幸「専用の設計になったのは、矢張り、格納庫に収める為ですか?」

軍「御名答です。幸村さん、沢山の軍艦見学されて、頭が冴えてきましたね。他にもありますが、主な理由の一つです。『晴嵐』は機体の一部を分解し、各部を折り畳んで格納します。潜水艦も水上機も設計にはとても苦労したようですが、お蔭で三機の『晴嵐』が搭載出来る様になりました。」

管「下手な巡洋艦より積んでる…‥ιι」

信「…‥?そうなのか?」

信(真)「巡洋艦は偵察用の水上機を1〜2機だけ搭載していました。然も、露天繋止だったりしますから格納するのとは違いますので、其処を踏まえると、多い方です。」

幸「どのくらいの刻で発進出来るものなんですか?」

軍「配備当初は、半日近く掛かっていましたが、其の後の訓練の甲斐あって十五〜二十分(※)で全機発進させられます。」

管「Σ早っ!!?」

(※伊四〇〇型は潜水空母です。もともとはアメリカ本土爆撃、パナマ運河攻撃などを目的として造られました。其の為、敵地に深く潜入し敵前で浮上、発進となります。当然、敵に身を曝している時間は短い方が良いので、此の差はとても大きいのです。)



《『伊号第四〇〇』潜水艦》
起工・1943年1月18日
竣工・1944年12月30日

基準排水量・3,530d(基準)、5,223d(常備)、6,560d(水中)
全長・122.0b
全幅・12.0b
機関・艦本式22号10型ディーゼル4基2軸、7,700馬力(水上)、1,200馬力モーター2基、2,400馬力(水中)
速力・18.7ノット(水上)、6.5ノット(水中)
航続距離・14ノットで37,500海里(水上)、3ノットで60海里(水中)
乗員・157名

《兵装》
40口径14p単装砲 1門
25o三連装機銃 3基 同単装 1挺
53p魚雷発射管 艦首 8門
魚雷 20本

航空機・特殊攻撃機『晴嵐』3機

『伊号四〇〇』潜水艦は、日本海軍の潜水艦で伊四〇〇型潜水艦の一番艦。

別名、潜特艦。

第二次世界大戦中に就航した潜水艦の中でも最も大きく、通常動力型潜水艦としては、2012年に竣工した中国海軍の032型潜水艦に抜かれるまでは世界最大であった。

地球一周半という長大な航続距離は、日本から地球上の何処へでも任意に攻撃を行い、其のまま日本へ帰投可能であった。

1942年の改マル五計画で18隻の建造が計画されたが、戦局の移行と共に縮小されて5隻となり最終的に3隻が完成した。

搭載機は、飛行機格納筒の直径が『晴嵐』のプロペラがギリギリ収納出来る直径4bとされたため、主翼は90度回転させてから後方に折り畳むという格納方法となり、フロート部分は取り外され、格納搭外の最上甲板下部に収納された。

当初、パナマ攻撃を計画していたが、戦局の悪化などから、ウルシー泊地を強襲する作戦に変更、ウルシー南方で待機中敗戦を迎える。

1945年8月29日に米軍に接収され、8月30日、横須賀港に帰港。

9月15日除籍。

其の後、アメリカ本土に回航されて技術調査され、ハワイ近海で実艦標的として撃沈処分。

2013年8月よりオアフ島南西の海底で発見された。



軍「『晴嵐』は、航空機としても、非常に高性能な水上機です。発動機(エンジンの事)は一四〇〇馬力。最高速度は、時速四七四キロ。二五〇キロ爆弾四発、または、八〇〇キロ爆弾、若しくは、航空魚雷(航空機に積む魚雷の事)を搭載できます。代表的な陸上攻撃機や艦上爆撃機等と比べてみると分かり易いかと‥‥↓↓↓」



《99艦爆》
発動機・金星54型、1300馬力×1
最高速度・427.8q/h
高度・5,650b
武装・250kg爆弾×1、60kg爆弾×2

《一式陸攻》
発動機・火星21型、1850馬力×2
最高速度・437.1q/h
高度・4,600b
武装・60kg爆弾×12、250kg爆弾×4、500kg(又は800kg)爆弾×1、800kg魚雷×1

《晴嵐》
発動機・熱田32型、1400馬力×1
最高速度・474q/h(フロート投棄時560q/h)
武装・250kg爆弾×4、800kg爆弾×1、800kg魚雷×1



管「武装が特に凄いな!小さいのにパワフルだな!」

信「…‥比べると分かるが、『晴嵐』は発動機が一つだが、発動機が二つある一式陸攻と同じぐらいの搭載量があるのが特に優れておるな。其れより、飛行機を区別する意味が分からん。陸上やら、艦上やら…‥」

昌「『一式陸攻』は、陸上基地で運用される攻撃機だから『陸上攻撃機』となり、『99艦爆』は、空母で運用される爆撃機だから『艦上爆撃機』となります。艦上機は陸上基地でも使えますが、陸上機は艦上では使えない事が殆どです。」

信「…‥変なところで使えんの、海軍…‥」

管「Σ信長さんっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

軍「そっ、そうかも知れませんがっ、航空機を搭載した潜水艦は、各国で研究されていたのですが、『伊四〇〇』は其の究極形です。実戦レベルで此処まで実用化させたのは我が海軍だけです!」

信「………………………‥其れは其れで確かに凄いが………‥ιι」

信(真)「………………………‥凄い事が分かるにつれて……………‥ιι」

幸「……………………………‥益々、イヤな予感が…‥ιι」

管「………………………‥機密的な意味でな…………‥ιι」










ーーnext

一般公開行って来ました! 6







管「……………‥まだ、大丈夫…‥かな?」

信「大丈夫な輩だけで進行すればよかろう。付いて来れぬ者は、所詮、あ…‥」

管「はーい!!どんどん、行きますよー!」

信「……………………‥」

管「御願いっ!!!空気読んでっ!!!軍曹さん、宜しくっ!!!」

軍「はい、次の紹介は、空母『準鷹(じゅんよう)』です。」



《航空母艦『準鷹』》
基準排水量・24,140d
全長・219.32b
全幅・26.70b
最大速度・25.68kt
乗員・1,187名



幸「大きいですね。」

軍「そうですね『特設航空母艦』としては破格の大きさです。」

幸「…‥ん?『特設』…‥?あ…あの…‥『特設航空母艦』とは何でしょうか?」

軍「客船や商船を改造して造られた航空母艦の事を言います。現在の『準鷹』は、軍艦籍の『航空母艦』ですが。」

管「因みに、最初から空母として造られたものは『正規空母』だよ。」

幸「へぇ〜そうなんですか…‥Σって!?えっ!?『準鷹』って客船だったんですかっ!?」

軍「はい、大型客船『橿原丸(かしはらまる)』が『準鷹』の前身です。」

幸「そ…‥そんな、変わり身があるんですか…‥あ、でも、何故、其の様な造り方を?一見、遠回りな印象なんですが?」

軍「そう、見えるかも知れませんね。是はイギリス式の発想でして、正規空母を順次建造していくのとは別に、民間の大型客船や商船を買い取り、空母に改造する事でコストや建造期間を抑えようという狙いです。役目を終えれば、また、客船に戻します。」

幸「成る程。」

軍「ところが、当時の日本には、其れに適した大型客船がありませんでした。」

管「あらま…‥ιι」

軍「其処で、有事の際には、空母に改造する事を条件に国から助成金を出して建造する事にしたんです。建造費の6割補助です。」

幸「空母になる事を前提に建造された客船ですか…‥」

信「卵が先か、鶏が先か、の様な話よの。」

幸「Σのっ、信長公っ!?Σ( ̄ロ ̄lll)!!!!!」

管「空気読んでって、私、最初言ったよねぇぇっ!!Σ(T▽T;)」

軍「…………‥『橿原丸』は、空母への改造を見越して、予め、格納庫やエレベーターを設けられる様になっていたり、客船としては初めて球状艦首を採用したり…‥」

信「球状…‥?」

管「速度を出して燃費を良くする為の形状の事だよ。」

信「………………………‥」

管「ごめんっ!原理の説明をしてあげたいんだけど、しちゃうと、めっちゃ、膨大な説明文になって、文字数限界突破になるから省略させて!!理数系頭脳の閲覧者様は、『ああ、あの原理ね』って勝手に理解してっ!!んで、信長さんには、はい、是っ!(簡単な理数参考書を渡し)」

信「……………………‥(黙して読書)」

軍「ボイラーも大型で日本の客船史上最大の超大型豪華客船でした。」

幸「正に、特注品ですね。其れは是非、客船時代の姿も見てみたいです。肖像画(写真)とかありませんか?」

軍「…………………………‥」

幸「…………………‥あれ…‥?σ(^_^;)?」

軍「いや…‥結局、『橿原丸』として完成する前に、軍により買収されまして…‥其のまま空母に…‥」

管「Σぅおい!!!」



《航空母艦『準鷹』兵装》
(竣工時)
40口径12.7p連装高角砲 6基
25o三連装機銃 8基
搭載機・零式艦上戦闘機 12機、九九式艦上爆撃機 18機、九九式艦上攻撃機 18機の計48機(補用 5機)



管「乾舷…‥っていうんでしたっけ?海面から出てる船体部分が随分高い様な気がするんだけど…‥これって、矢張り、元客船だから?」

軍「ですね。艦首の形も客船の其れを色濃く残しています。」

管「確かに…‥軍艦っぽいスマートな印象とは少し違うね。」

軍「『準鷹』は、大型客船がベースなので、艦内は広く居住性も良好。艦載機も他の改造空母(※)の凡そ二倍搭載出来ます。」

(※『準鷹』以外の改造空母は、日本に大型客船がなかったので、二万dに満たない客船を使用しました。其の為、搭載機も少なく速度も遅いままでした。油圧式カタパルトを実用化出来なかった日本は、短い飛行甲板から艦載機を発艦させられなかったので、此のタイプの軽空母を効果的に使用する事が出来ませんでした。)

軍「因みに、他の改造空母の艦載機数は此方です↓↓↓」



海鷹・24機
大鷹・27機
神鷹・33機



軍「艦橋と一体化した特徴的な傾斜煙突(※)は後に造られる空母の雛型になりましたし、海軍の艦艇で最も早く二一号電探を装備したのも本艦です。」

(※艦橋一体型の傾斜煙突は、排煙による気流の乱れが艦載機の着艦を妨害することがない様に、と考えられたものです。これより前の艦は排煙をどう逃がすか色々苦労してた様です。)

信「二一…‥」

昌「正式名称は、『二式二号電波探信儀一型』。対空警戒用レーダーの事ですよ。」

軍「空母への改造の徹底ぶりは他に類を見ません。」

管「装備も、スペックもハンパ無い…‥これ、『正規空母』と何が違うんだ…‥?」

軍「そんな『準鷹』にも弱点がありまして…‥」

管「弱点…‥?」

軍「ずんぐりした船体なので、速度が出ないんです。」

管「あ、成る程。」

幸「速度が遅いのが何故、弱点なんですか?」

軍「空母は、艦載機を短い滑走路で発艦させないとならないのです。其の為に、向かい風を利用する(風向きと逆に走らせる等して)のですが、無風の時は自ら風を作らなければなりません。艦載機を発艦させるのに必要な速度は約三〇ノット以上と言われます。割と高速の改造空母『準鷹』でも最高速度は二六ノット程です。」

管「『準鷹』も飛行機が進化してきて重量が増えると発艦させるのが大変だったみたい。」

信「商船改造空母が活躍出来ぬのが分かるの。」

幸「ですね。」

軍「其れと、もう一つあります。」

幸「他にもあるんですか?」

軍「嘗て我が『準鷹』の艦首に内火艇がぶつかった、という事故がありまして…‥」

管「Σえぇっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)!!!!そっ、それは、一大事じゃん!!」

信「………‥?」

管「内火艇って、機関を搭載した小型艇だよ。自衛隊用語で『うちびてい』っていうよ。…‥ってか、爆発起こしたんじゃないの?!」

軍「あ…‥いえ…‥其処まで、大惨事にはならなかったんですが…‥」

管「んな訳ないでしょーがっ!!内火艇との事故だよ?!空母は無傷だったとしても、内火艇の方は…‥っ」

軍「あ、はい…‥『普通』はそうです…‥けど、あのですね、此の事故で、『無傷』だったのは内火艇の方で、『準鷹』の艦首の方がベッコリとへこんでしまいまして…‥(ーー;)」

管「Σはぁ?!」

軍「内部装甲は、正規空母並みなんですが…‥外板は客船のままなので…‥ペラッペラで…‥ιι」

管「ああ…‥確かに、改造空母だわ…‥ιι」



《航空母艦『準鷹』》
起工・1939年3月20日
竣工・1942年5月3日

基準排水量・24,140d
全長・219.32b
全幅・26.7b
機関・三菱ツェリー式オールギヤードタービン2基2軸、56,250馬力
速力・25.5ノット
航続距離・18ノットで10,000海里
乗員・1,187名

《兵装》
(竣工時)
40口径12.7p連装高角砲 6基
25o三連装機銃 8基

(最終時)
40口径12.7p連装高角砲 6基
25o三連装機銃 19基
25o連装機銃 2基
25o単装機銃 30挺
12p二八連装噴進砲 6基または10基

航空機・零式艦上戦闘機 12+3機、九九式艦上爆撃機 18+2機、九七式艦上攻撃機 18機の計48+5機

『準鷹』は、日本海軍の航空母艦、準鷹型航空母艦の一番艦。

『準鷹』は、有事の際に空母への改造を前提として建造された『大型優秀船建造助成施設』の適用を受けた日本郵船の橿原丸級貨客船『橿原丸』を航空母艦へ改装した艦船である。

同型艦の『飛鷹』も同級『出雲丸』を改装した空母である。

商船改造空母の為、速力・防御力ともに正規空母に見劣りしたものの、特設航空母艦としては大型だった準鷹型は中型空母並みの航空機搭載量を持ち、日本海軍の航空戦力の一旦を担う存在だった。

『橿原丸』は、1941年1月に海軍に買収され、空母改造に着手。

1942年5月3日竣工、空母『準鷹』になる。

第四航空戦隊に編入され6月のアリューシャン攻略作戦に参加。

ミッドウェー海戦後は、姉妹艦の『飛鷹』と第二航空戦隊を編成。

南太平洋海戦に参加。

1943年11月5日、日本近海で米潜水艦の魚雷攻撃により損傷、内地へ帰投した。

修理後の1944年6月中旬、『飛鷹』『龍鳳』と共にマリアナ沖海戦に参加、米艦載機の攻撃を受け損傷。

12月9日に米潜水艦『レッドフィッシュ』の雷撃で大破。

其の後、佐世保に繁留され、浮砲台として終戦を迎えた。

1945年11月30日除籍。

其の後、解体処分となる。



幸「役目を終えた後、客船に戻った姿も見てみたいものですね。」

軍「……………………‥幸村さん。」

幸「はい?」

軍「空母への改造の『徹底ぶりは類を見ない』…‥そう申し上げましたよね…‥」

幸「はい。」

信「…‥まさか…‥ιι」

軍「『準鷹』は魔改装し過ぎて、もう、『橿原丸』には戻れません。」

幸「………………………‥ιι」

信「………‥海軍は、此の手の匙加減、下手くそよの…‥ιι」

管「あ、はははは…‥ιι」










ーーnext

一般公開行って来ました! 5







軍「まだまだ、行きますよーwwwお次は此方っ!!!」

信「こっちのテンションも無駄に高くなって来ておるなιι」

信(真)「半端無いですねιι(^_^;)」

管「信長さんと一緒なんだから、しょーがないと思うけどなιι」

信「…………………‥ιι(ーー;)」

管「(登場した艦船見つめ)……………………‥これ…って…‥水上機母艦(水上機を運用することに特化した航空機母艦の事)的な何か…‥?」

軍「違います。強ち間違いでも無いですが。」



《巡洋艦『最上』》
基準排水量・12,200d
全長・200.6b
全幅・20,6b
最大速力・35.96kt(新造時)
乗員・944名



信「密度のある中央構造物…‥」

昌「充実した兵装…‥」

管「そうか!『最上』は重巡なんだね!」

軍「違います!『最上』は書類上は軽巡洋艦です。」

信「Σっ!?」

幸「Σ軽巡っ!?」

軍「でも、実際は航空巡洋艦です。」

幸「Σどっちっ!?ブレてませんか?書類上『軽巡』という事は、公的な艦種が『軽巡』って事ですよね?」

軍「そうですね。」

信「だが、見た目、『重巡』なのだが…‥」

軍「はい、船体や兵装等は完全に『重巡』のそれです。」

幸「……………‥???何故、『軽巡』と言い張るので…‥??」

軍「建造時の主砲が15.5p砲だったからです。」

幸「Σ其れだけっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)!!!!」

信「……………………‥ιι」



《軽巡洋艦『最上』兵装》
20.3p連装砲塔 3基6門
12.7p連装高角砲 4基8門
61p3連装魚雷発射管 4基12門
25o3連装機銃 10基
搭載機 11機



幸「な…‥何故、軽巡洋艦として建造する必要が…‥?」

軍「軍縮条約(※)で保有出来る重巡洋艦の数に制限があったからなんです。アメリカの保有艦数の60%です。」

(※今回の『最上』の要目があるのは、ロンドン海軍軍縮条約です。)

信「またしても、条約か(ーー#)」

管「仕方無いよ、当時の強国は、アメリカとイギリスとフランスとドイツとロシアの五国だったんだからさ(^_^;)」

信「何が仕方無いか。自国ばかりが有利な条約だったから強国だっただけに過ぎんわ。強国を名乗りたいのならば、万国に平等な条約を創り、其の上で他国に力の差を示してから豪語せぬか。」

管「はい、正論で御座います。」

信「逆を言えば、自国に有利な条約を創らねばならぬ程、日ノ本を脅威に感じていた、という事ではないか。脅威に感じてなければ、平等な条約を創るわ。」

管「でも、アメリカは『違う』って…‥当時のアメリカ軍は『日本を脅威と感じてはなかった』って現大統領が言ってますが…‥ιι」

信「ふん、弱い獣程、虚勢を張るわ。口先だけなら何とでも言える。」

管「……………………‥あ、相変わらず、正論過ぎて何も言えないιι(^_^;)」

信「調べれば調べる程、ボロが出てるではないか。『大和』がそうではないか。脅威に感じてなかったのならば、何故、たかだか戦艦『大和』一隻を沈めるに、アメリカ軍兵器全戦力を投入するか。脅威に感じて等いなかったならば、火力が高い戦闘機5〜6機ぐらいで事足りるわ。当時のアメリカは軍技術が発達していたのだから、其れぐらいで、脅威を感じていない国の戦艦一隻沈めるのは容易かろうが。」

管「そ、そうですね…‥確かにιι」

信「だが、其れをせずに、全戦力を投入したという事は十二分に、日ノ本を畏怖していたという証拠ではないか!寝言は寝てから言え!夢は夢現(ゆめうつ)で語れ!」

管「………………‥ιι(怖っ!?)」

軍「せ、説明を続けますね(^_^;)当時の艦種を分ける項目は主砲の口径の違いだけだったので、『主砲だけ軽巡』の巡洋艦を建造し、条約切れを狙って砲を載せ換える計画となりました。」

管「言い訳も、計画も、強引だな〜ιι」

信「其れこそ、仕方無いではないか。全てを縛られているのだから、全てを、計画ですら、強引にするしかなかろうが。」

管「で、でもさ…‥」

信「ならば、卯ぬは、『あれも駄目』『これも駄目』な何も身動き出来ぬ中で自身が思った通りの事を『自由』に実現させる事が出来るのだな?ならば、今直ぐ、此の場で示してみよ。」

管「はい、出来ません。ごめんなさいm(__)m私が悪かったです、許して下さい。」

軍「…………………‥(素敵ですっ!www)」

信(真)「…………………‥(^_^;)ιι」

幸「つまり、此の、20.3p砲も当初の計画通り、載せ換えられたもの…‥と…‥」

軍「其の通りです。」

信「…………………‥ιι」(←何かに気付いた)

軍「……………………‥」

信「砲身…‥はみ出しておらぬか?」

軍「けっ…‥計画通りです!」

信「本当か…‥?ιι」



《重巡洋艦『最上』》
起工・1931年10月27日
竣工・1935年7月28日

基準排水量・11,200d(新造時)、12,200d(1943年)
全長・200.6b
全幅・20.6b
機関・ロ号機本缶大型8基、同小型2基、艦本式タービン4基4軸、154,226馬力
速力・34.486ノット
航続距離・14ノットで8,000海里
乗員・944名

《兵装》
(竣工時)
15.5p三連装砲塔 5基15門(※)
12.7p連装高角砲 4基8門
61p三連装魚雷発射管 4基12門
25o連装機銃 4基
13o連装機銃 2基
(※1939年に、20.3p連装砲塔 5基10門に換装)

(1943年)
20.3p連装砲塔 3基6門
12.7p連装高角砲 4基8門
61p三連装魚雷発射管 4基12門
25o三連装機銃 10基

航空機 3機(竣工時)、11機(1943年)

『最上』は、日本海軍の重巡洋艦、最上型重巡洋艦の一番艦。

当初『最上』は、主砲に60口径15.5p三連装砲塔を5基搭載し、軽巡洋艦として扱われ、竣工時の類別は軽巡洋艦だった。

ロンドン条約の期限が切れた、1939年、50口径20.3p連装砲塔5基に置換して重巡洋艦になったが、書類上は軽巡洋艦のままだった。

太平洋戦争緒戦、『最上』は僚艦『熊野』『鈴谷』『三隅』と第七戦隊を編成、南方作戦に従事する。

1942年3月のバタビア沖海戦では、米重巡『ヒューストン』と豪軽巡『パース』を撃沈している。

6月のミッドウェー海戦では、『三隅』と衝突、更に米機動部隊の攻撃で『三隅』は沈没、『最上』も大きな被害を受ける。

其の後、日本へ回航され損傷の修理と航空巡洋艦への大改装を受ける事となる。

後部主砲2基を撤去し、飛行操作甲板を設置、航空機運用の為の航空燃料や電探などが増設された。

此の改装で水上偵察機11機の運用が可能になったが、戦局の悪化により目立った活躍の場はなかった。

1944年10月25日、スリガオ海峡夜戦で米軍の攻撃を受け損傷。

更に、重巡『那智』と衝突大破、雷撃処分された。

1944年12月20日、除籍。



軍「『最上』最大の特徴が此の後部甲板です。」

幸「『航空巡洋艦』と称されるぐらいですからね。でも、正式名称は無いんですか?」

管「正式な艦種、類別はないよ。航空機を載せられる巡洋艦は全て『航空巡洋艦』で括られる。」

信「名称、若しくは名前を考えるのが面倒臭いだけではないのか?」

管「信長さん…‥其れ、言っちゃあ身も蓋も無いでしょ…‥( ̄▽ ̄;)」

信(真)「…………………‥(ーー;)」

軍「水上偵察機を11機も搭載出来ます。」

幸「多いですね!」

信「偵察機…‥?」

信(真)「フロート(浮舟)を着けて、水面に着水出来る飛行機の事です。因みに、『最上』は『零式三座水上偵察機』または『零式観察機』が搭載されてます。」

信「そうか。」

管「……………………‥もう、何だよ、此の親子(ーー#)」

幸「矢張り、其れだけ搭載するのには理由が?」

軍「航空機による索敵は、一定の距離(敵に見つかっても、直ぐ帰れる距離)を飛んで戻って来るんですが、数が少ないと、索敵出来ないエリアが出来てしまいます。」

管「話折って悪いんだけど、『偵察』じゃないの?」

信「阿呆か、卯ぬは。」

管「Σ酷っ!!?Σ(T▽T;)」

信「此の場合は、敵を見つけて、攻撃するのが目的であろうが。ならば、『敵』を捜『索』する、即ち『索敵』であろう。」

管「信長さんの理解する許容範囲ハンパねぇ…‥もう、『現代』に馴染んでる…‥(T▽T)」

軍「で、宜しいですか?」

管「はい…‥(T_T)」

軍「偵察機の数が多いと、是を埋める事が出来るので、『最上』一隻で得られる恩恵は戦術的にも、艦隊の安全面的にも、とても、大きいんです。」

幸「文字通り、艦隊の『目』なんですね!」

軍「ですが…‥」

幸「???」

軍「確かに艦隊の『目』なんですが…‥『最上』の改装が済んだ頃には、既に戦局的にも悪化しておりまして、目立った活躍の場がありませんでした…‥(T▽T)」

管「世知辛過ぎる理由がこんな所にもっ!?」

幸「……………………‥ιι」

信「完成速度、相変わらず、遅いの…‥海軍…‥( ̄▽ ̄;)」

管「だから、其れを言っちゃあ御仕舞いだって…‥ιι(ーー;)」










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