昨日、コンクールの舞台で歌ってきました。
残念ながら全国大会へはすすめないという結果に終わってしまいましたが、すごく気持ちよく演奏することができたんです。
いままででイチバン、音楽をたのしめた舞台でした。

すごくおおきくて立派な会場だったのですが、実は高校生のとき1度だけ演奏させていただいたことがあるんです。
会場のあまりの広さに、みんな気分が悪くなってしまうくらい緊張して、結局大失敗をしたというにがい思い出があって…。
だけど、昨日はあのときとはぜんぜん違う気持ちでステージに立つ、おおきく成長した自分がいました。
“やってやる!”というつよい気持ちと、実際“やれる!”という(変な)自信がありました。
演奏中、コンクールというおおきな舞台でいまのメンバーと一緒に歌えること、いつも以上に熱い指揮でリードしてくださる先生を信じて歌うこと、ハラハラしながら見守ってくれてる親の姿をみながら歌うこと、ぜんぶ最後なのかも…、って、さみしくなったりしました。
「音楽っていいなぁ」という想いがなんかいもなんかいも胸の奥から湧いてきて、感極まって歌声がとまってしまいそうな瞬間もありました。
自由曲も終盤にさしかかったころ、身体はすごくつらいんだけど、まだ終わってほしくない、まだここで歌っていたい!とひっしで願いました。
こんなのは、はじめてでした。
最後だから、感傷的になりすぎたのでしょうか?
でもたしかにいえるのは、あの瞬間、わたしは、わたしたちはこころから音楽をたのしんでいたということです。
結果はほんとに悔しいですが、それ以上に自分が満足のいく演奏ができてよかったとおもいます。
歌えることって、ほんとにしあわせなことなんですね!

日付もかわった夜中、先生がわたしたち4年生宛てに送ってくださったメールが転送されてきて、ひとりで大泣きしました。
はずかしいくらいに泣きじゃくりました。
…今年度のはじめ、才能あふれる素晴らしい先輩方が卒団され、まるで迷子になったこどものように不安だった当時をおもいだしました。
「もっと成長しないとだめだ!」
そんなふうにおもわなかった人は、ひとりもいなかったのではないでしょうか。
今年度はいままで以上に“みんなで”という意識を大切に歌ってきたようにおもいます。
とくにうちの学年はそんな偉大な先輩方のすぐ下ということもあり、技術面でも統率力の面でも、どうしたって比べられてしまう、自分たちでもやたら意識してしまう、というプレッシャーのなか、いままでがむしゃらに歌ってきました。
だから先生の「みんなと全国レベルの演奏ができるところまで上ってこれたことを誇りにおもいます」という一文が、ものすごくこころにしみました。
あたたかいメールをありがとうございました。
また、聴きにきてくださった先輩方も一緒になって悔しがってくれて、ほんとうに救われた気がしました。
定期演奏会まであと3ヶ月弱、「この合唱団に入ってよかった!」と笑って退団できるように、これからも頑張って歌っていきたいとおもいます!