先月末に『死の泉』のみ観劇してまいりました☆
やっぱり舞台に近いと表情までくっきり見えていいですね(´ω`)
おもいっきり堪能してきましたvv
◆あらすじ◆
私生児をみごもりナチの施設・レーベンスボルンの産院に身を置くことになったマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾する。
彼と2人の養子たち、そして生まれた子どもとともに静かな家族生活を送っていたが、次第に激化する戦火のなか、狂気を帯びていくクラウスの言動にマルガレーテは恐怖を覚え始める。
それはやがてやってくる悲劇へのほんの序章に過ぎなかった。
そして、ひとつの事件をきっかけに歯車は狂い始め、マルガレーテと彼女を取り巻く人々を地獄へと誘っていく…。
↓以下、キャスト感想!
マルガレーテ:
あの華やかさは一体…!?ってくらい、とにかく美しかったです!
家族といるときの奥様っぷりがたいへん素敵でしたよー(*´艸`)
マルガレーテは意志がないというか、こうしたい!という考えはあるんだけども自ら行動にうつすことはしない、というか周りが行動を起こしてくれるので云われたままに、導かれるままに行動にうつす人。
周りにすごく守られていて愛されていて、非常に運がいい女性なのだとおもいます。
パンフレットの対談でご本人がおっしゃっていたような、そういう狡さは出ていたんじゃないかな。
三上サンて基本おだやかで、激情とかとすごく遠くにいる方だとおもうので、あんなに叫んだりする役はめずらしいような気がしました。
(声枯らさないか心配でした…)
脚本のせいなのか、マルガレーテがどこでどう心を動かされて誰を愛しているのかがわかりにくかったな…。
とくにフランツとは全然恋愛パートが描かれていないので、このあたりは原作読んでいないとわからないですよねー。
わたしは原作観ててもやっぱりラストが「?」でした(笑)
フランツ:
狂気を秘めた、なんて哀しい子なんだろうとおもいました。
『親父が僕に気づくのは、殴るときだけ』あたりがすごくいとおしくて。
『ミヒャエルが笑った!』にはなぜか涙腺を刺激され、ほろりとしてしまいました…。
このときみんなものすごーくしあわせそうなんだもん。
はじめて自分に『愛している』と云ってくれたマルガレーテ。
けれど、自分とエーリヒを裏切ったマルガレーテ。
その狭間でゆれうごく心情を見事に表現されていたとおもいます。
そしてクラウスに囚われている感もすごく出てた。
クラウスに云われたことを、ひとつひとつ噛み締めるように呟くんですよね…。
なんだかきゅうっと切なくなっちゃいました。
奥田サンも高根サンもすごくよかったです!
カーテンコールの奥田サンの笑顔が無邪気すぎて、不意に涙が出ました…。
(かなりイメージと違う配役だとおもっていただけに、より感動しました!)
クラウス:
なんていうか…山本サンてやっぱりかっこいいなぁ!とかおもっちゃいました(笑)
研究のことであったり、エーリヒへの執着であったり…原作みたいな気持ち悪さを感じなかったのはちょっと残念でしたけどネ。
マルガレーテのことも、ちゃんと愛して守っているのが伝わってきました。
クリスマスのシーンは、集まった者がまさに家族になろうとしている場面で、すごく印象に残る素敵なシーンでした。
グレーテにブローチを渡す照れた表情がすごく幼く見えて、ちらりと覗いた純粋さがほんとうにかわいらしかったです。
ブリギッテ:
もぉすごくすごくよかったです!
最初のシーンなんて、完全に舞台を支配しちゃってましたしね!
吉田サンてほんとツンとした女性巧いですよねー。
絶対こういう子いる!ってものすごく納得してしまいました。
なんであんなに嫌な女なのにかわいくみえるんだろう…。
いつもいつも謎におもっちゃいますよーあの女性っぷり!(笑)
モニカ:
青木さんはしたたかかつ、いじらしいモニカを好演されてました。
とにかくこの時代を必死に生きている感じがして、ああならざるをえないという説得力があったようにおもいました。
ゲルト:
子どもっぽくてすっごいかわいかったです!
(ヘルムートに心を許してからが特に!)
荒木サンてかわいい役もできる方なんだ…と新たな発見です(笑)
これだったらキラもよかったんじゃないかなー?
観に行けばよかった…!(泣)
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配役が発表されたとき、これはどうだろう…とおもってしまった人はやっぱりどこかしっくりこないかんじで残念でした´`
そして、時間の都合上仕方ないとはおもうのですが、ゲルト・ヘルムート・ミヒャエルの存在感がちょっと薄かったかなぁ…(泣)
エーリヒは最後の最後に大きな見せ場があるからいいとして、ミヒャエルは…?
ある意味この子もものすごく哀れな子だとおもうので、さらっと流しすぎな気がしてしまいました。
ゲルトとヘルムートの関係ももう少し描いてほしかったかなー。
せっかく荒木サンがいい表情を見せてくれていたのでもったいなかったです…。
誰もが誰かに囚われながら必死に生きていて。
憎むことと愛すること…その紙一重さを感じた舞台でしたね。
とりあえず、少年フランツの奥田サンがほんとに素晴らしかったです!
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次の本公演はなんと『LILIES』再々演ですって!
(意外にタイムリーだった自分にびっくり!笑)←
で、またあのお二方が演られるのでしょうか…?
…ああ観たすぎる!
あの世界観にどっぷりと浸って、あの場面やあの場面でおもいっきり泣きたいです…!←
DVDを拝見した後、これは生で観たかったなぁと残念におもった作品です。
しかし、じゃあ今ヴァリエが演れる方って…?と考えるとどなたも浮かばなかったため(汗)、再演はないよなーと勝手に諦めていました…。
ほんとうにどんなキャスティングになるか少々心配ですし、でもやっぱりたのしみでもあります。
今回ばかりは2回くらいは観に行けたらいいな^^
6月、というと一旦仕事が一段落する時期なので、またまた観劇を励みに頑張ります☆
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今年も1年、こんなわたしにお付き合いいただきましてありがとうございました!(´ω`)
来年は…仕事でちょっとばかし忙しい係になってしまったため、さらに更新できなくなる可能性がありますが(泣)、ほどほどに頑張ります…!
来年もどうぞよろしくお願いしますね♪
それではよいお年を(*´∀`)ノ