虧月ノ檻

普段から怪しいと思っていたがソドムとは知らなかった
試験前に病院で診てもらえ、頭だぞ



先生ヒドスwww

バラエティのゲストとして他の芸人やタレントと一緒に番組に出演していた

それぞれの話で盛り上がり和やかなムードの中、世界の変わった食材と云うテーマでとあるVTRが流れた

内容的には下手物料理を好む“美食家”達が得体の知れない物を食べたり、紹介したりするものだった

ドン引きする観客
真っ青になるゲスト

自分は『うわー…』と思いつつ、そんな周りの反応を楽しんでいたがVTRが終わった直後、そんな余裕は無くなった

『それではVTRにも出たこれを食べてもらいまーす』

司会者(ネプチューンの名倉だった)がそうはっきりと云った
騒然となるスタジオ
カートに乗せられて運ばれてくる料理

『蛙の卵巣の寿司です！』

パネルにアップになるそれ

雲丹のような黄色い粒の塊が乗った軍艦巻きだ

観客席から悲鳴が聞こえた

一人ひとりの目の前に皿に乗せられた軍艦巻きが置かれる
芸人(千原ジュニアと原田泰造だった)がひきつった顔で『いやいやw』と笑っていたのが印象的だった
他の芸人やタレントも強張った顔で目の前の軍艦巻きを見ている

『それでは一口でいってください！』

いやいや、こんなの食えねぇよ！

隣に座っている芸人と顔を見合わせて『無理だよね』『無理無理』と喋っていると『一斉に食べて！』とカンペが

ふざけんなよ畜生と思ったが『諦めて食わなきゃ駄目だ』と云う空気になったスタジオ内に意を決し、他のゲストと一斉に口に入れた
途端、悶えるゲスト達
中には泣いているゲストも居た

自分も涙がボロボロ出てきて吐きそうになったが、何とか口から出さないようにし耐えた
幸い、まだあまり噛んでいないからか味は感じない
どうにか味を感じる前に飲み込んでしまいたかったが、米の塊に阻まれ飲み込めなかった

しっかり噛ませる為に軍艦巻きにするとか鬼畜か！と、番組スタッフに対する憎悪を沸々と募らせながら米を噛んだ

まだ味は感じない
でももう少しで感じそうな気がする…！






と云うところで目が覚めた


たまにバラエティ番組とかで虫とか、得体の知れない物を食わせられる番組出演者って大変だよね