毎年恒例の私物の処分をしていたら親から呼び出されて蕎麦を食べに行った。

古民家を改装したその店は入り口が低く、頭をぶつけてしまいそうな高さしかなかったが中は広々としていて天井が高く、開放的な造りで昔ながらの大きな神棚が店内を見下ろすように置かれていた。
また年の瀬に入ったからか花餠などの飾りが飾られており、久し振りに季節感を感じる事が出来、そう云えば子供の頃に亡くなった祖父にあの餠を食べさせられたな、と思い出話で盛り上った。

親からは肉蕎麦がお勧めだと云われたが、期間限定のカレー蕎麦が美味そうだったのでそれと揚げ蕎麦餠を注文。
カレー蕎麦は麺の太さが細麺、普通麺、太麺と選べたので太麺にしたら割り箸より太いというので普通麺にした。

そして、いざ運ばれてきたカレー蕎麦。
蕎麦は普通麺にした筈なのだが割り箸一本程の太さがあり、『…え、普通?』となりながら食べたもののコシが強く食べ応えがあり、つゆも和風だしでまろやかだった。
ただ麺が太い所為か上手く啜れなかったのが残念。
というか、割り箸一膳より太めの蕎麦も食べづらそうだがちょっと見てみたかった気もする。

因みに一緒に頼んだ揚げ蕎麦餠はもちもちとしていて、濃いだしが絡んで美味しかった。

今回はカレー蕎麦にした為、肝心な蕎麦の香りが分からなかったので次に行く機会があればお勧めの肉蕎麦か香りの分かるざる蕎麦を頼んでみようと思う。



偖、そろそろ私物の処分でも再開しようかな。