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どこから書いたらいいですか?

は、夜。月のころはさらなり。(枕草子)
こんなに暑かったらたしかに夏は夜がよいって言うよなぁと思うほど、このごろ暑いですね。いや清少納言はそういうことを言いたかったわけじゃないとは思うけど……。




・月の出てくる話が好きです。
さっき読んだ谷崎潤一郎の「母を恋うる記」がなかなか素敵でした。

月を見て泣いてるんじゃない、月が泣いていて涙が頬まで落ちてくるんだ、みたいな話。



・話があるからと言われる。
思い当たるふしが悪いものしかなかったのだけど、実際の内容はそのどれとも違っていました。
関西にこないかという話があがって、返事は考えてからでかまわないとまで言ってもらったけれどその場でお断りしました。
これが創作の世界なら人はもっと悩むのだろうかと思いながら、現実ではとても淡々と話が進みました。


・予選会に出る。
最近練習もそんなに詰められていなくてコンディションも全然だめなまま、めろめろの状態で当日をむかえたのですが、開き直って私のワルい部分を前面に出してみたらその作戦がけっこう上手くいきました。というわけで私にしてはそれなりに頑張りました。
先生には、のってるときとそうでないときのムラっ気がありすぎだと怒られながら笑われました。笑ってくれる先生は私のワルさもきちんと知ってくれてるんだなぁと思いました(反省もしたよ)。
選ばれなかったけど、よかったです。すっきりしました。


・る……る…………………留守番

小さい頃、常に家のなかに誰かがいたから子どももひとりにはしておけない、という話をきいて新鮮な気持ちがしました。留守番大好きです。

そういえばこれを読みました。
いくえみ綾『かの人や月』

祖父・祖母・父・母・兄・姉・妹・犬・猫という大家族、羽上家のにぎやかな日常を描くホームドラマ。

ホームドラマが苦手でなんとなく敬遠しつづけていた作品でしたが読んでみると思いのほか名作でした。

長男の顕(あき)が出てくると話が面白くなるので顕が好きでした。
家を出てひとりで暮らしていた長男の顕が、アパートの幽霊騒動に耐えかねて実家に帰ってくるというところから物語は始まります。

顕は一見カンペキ人間なのにところどころカンペキがベキベキに折れていくのが好きです。
一番サイコパスなのにラブストーリーとしては誰よりもせつないという不思議。
西尾さんかわいいですね。

大家族がにぎやかに食卓をかこむ場面がつねに入れられていて、鍵っ子のプロとしては未知の光景でした。


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