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風船花束

教えせずとも、あなたは、
いつか私を見掛ける。

(太宰治「待つ」より)

待つ(青空文庫)



『女生徒』の文庫を買いました。
「女生徒」はそのむかし大学の空きコマに青空文庫で読んでいて、時間がきたのにあまりに目が離せなくなり(好きになって)、とりあえずそのまま全文印刷して歌会に持ち込んだら「なんで女生徒?」と言われたのが思い出深いです。
でもその子はそのあとさらりと「女生徒いいよね」って言ってくれた。私はそのひとのそういうところがいいよねと思った。
これは梅佳代さんの表紙ですが今はまた違うデザインの素敵な表紙になっています。ルヴォワールシリーズやペンギン・ハイウェイも描いているくまおりさん。
青色のなかで青い傘をさす女生徒。
「角川文庫」の文字の入りかたがいいです。

おおさかにきています。こうして呼んでもらって手伝いにくるだけならいつでも歓迎なんですけどね。やってる仕事じたいは好きです。
電車に乗っているとここで知り合いがいたら「どうしてあいつがこんなところに」とか思われるのかなと思ったりします。
いないはずの私がたまにどこかの駅にぽつりと立っている。

〈その小さい駅の名は、わざとお教え申しません。お教えせずとも、あなたは、いつか私を見掛ける。〉
――「待つ」より




釣巻和『のの湯』


学生のとき、夜中にあてどもなく自転車を走らせて(堀川御池の北のへんだったような気がする)急に銭湯へ立ち寄ったことがあります。
あのときのお湯はほんとうに気持ちがよかった
あれが私の銭湯の原体験です
銭湯はいいよ(たまにしか行かないからかもしれないけど)
出てくる女の子みんな愛らしいのでマルします。

篠原美樹『魔女調伏師は闇に笑う』


魔女調伏師と書いてヘクセンバナーと読む。
呪術をめぐる殺人事件の捜査をする話なんですが犯人は序盤で推測がつくしサラサラと話が進んであっさり終わるのでミステリというよりは、美形の主役ふたりを楽しむ本でした。私には。たぶん二巻はでると思います。



欲しかったのに買うのを忘れた本。

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