爽やかな朝の空気を無にする夢を見た。





警察機関に属していた私はとある企業が裏で行っている犯罪を暴き検挙する為、内部情報の収集役として社員に扮し潜入していた。

ある程度、情報や証拠が集まったところで私の役割が終わり、企業から脱出しようとしたところで突然全身を義体化した仲間達が潜入を開始し始め、コンピュータ制御されている企業のシステムの一部を制圧してしまい企業ビルからから出られず、脱出が出来なくなってしまった。

これから起こる事を察すると仕方無く、もしもの時の為にと身に付けていた光学迷彩システム(時計みたいなやつ)を使い身を隠す事にした。


此処からは別視点になる。


とある捜査官が企業ビル内にある秘密の部屋に潜り込んだ。
この部屋には巨大な箱形の機械があり、熱と機械独特の唸りを上げている。
捜査官はそれのシステムを制圧しようと機械を取り付けていたが、突然部屋に入り込んできた全身武装の企業側の私兵が捜査官へ発砲。
暫く撃ち合いが続いたが、捜査官は身体を撃ち抜かれると私兵に引き摺られるようにして連れていかれた。
他の部屋では自分の見知った捜査官が激しい暴行を受けており、数人に囲まれ金属の机に何度も頭を打ち据えられ、裂けた皮膚からは人工筋肉と金属の頭蓋骨が見えており、次第に原型を留めなくなっていた。
ああ、この捜査官には帰りを待っている家族が居るのに…不意にそんな思いが、頭の中を駆け巡った。
別の部屋では捕まった捜査官が義体を滅茶苦茶に破壊されるまで暴行を受け痙攣していた。

勿論、捕まり暴行を受ける捜査官が居る中、淡々とシステムの制圧や襲ってくる私兵の殺害、鎮圧等を行う捜査官もおり、企業を完全に制圧するまであと僅かなところまできていた。
すると今度は『内部に警察と繋がっている人間が居る!』と、暴走した企業側の人間(私兵とは別)が企業で製造していた武器で何も知らない一般社員達を虐殺し始めた。
血や肉が飛び散り怒声や悲鳴が響く中、光学迷彩で身を隠しつつその場に居る企業側の人間を『相討ち』と云うかたちで何とか片付けた後、他の生き残った一般社員達を安全そうな所に待機させ、途中で合流した捜査官と共にビルから脱出した。

その後、破壊された捜査官達の電脳内にゾンビウイルス的なプログラムを送り、損傷の少ない捜査員達を一時的に復活させると企業側の制圧させ、それは無事に成功した。









取り敢えず、内容を思い出しながら書いてみたが兎に角、目覚めの悪い夢だった。
夢の舞台は攻殻機動隊のような世界で、捜査官の中にもそれっぽい人達が数名紛れており、彼らが倒される度に辛かった。
自由度の高い夢だったが当分見たくない。