日課にしている夜の散歩中、私はソレに出遭った。

突如、闇夜からのそりと這い出したソレは、ぼんやりと白く浮かび上がる身体がぬるりと視界の端から伸びており、その先がどうなっているのか伺い知る事は出来ない。

見ようと思っても、ぽっかりと穴のように空いている二つの目で見つめられ目を離す事が出来ないのだ。

両親からはこの道を通っては駄目だと何度も云われていたのに、どうしてこんな所に来てしまったんだろう。
素直に云う事を訊いていれば、こんなものに出遭う事も無かったのに。
今の私に出来る事は、ただただ後悔する事と些細な好奇心でこんな所へ来てしまった自分自身を呪う事だけだった。




ホラーな雰囲気の絵が描いてみたかったのでタブレットで描いてみた。
またもや塗り潰し描き。