奥州の蛇藤


ドライブで村田を訪れた際、白鳥神社という神社を見付け、引き寄せられるまま立ち寄った。
天気は生憎の雨であったが雲の切れ間から陽射しが照り始め、目の前に掛かる橋から続く参道に佇む鳥居は幻想的であった。

橋を渡り鳥居を抜けるとすぐに、注連縄を吊るされた木が横たわるようにして伸びていた。
これは藤の蔓だそうで長さは訳25m、最大直径は1.0mにもなり、村田町指定天然記念物だそうだ。
この藤には伝説があり、近くにあった看板によれば
前九年の役の際、源義家が父頼義に従って東征し、この付近で敵軍に追い込まれ窮地に陥った時、このフジが大蛇に化けて敵兵を敗退させたという伝説から『奥州の蛇藤』と言われているという。

そんな藤を潜り抜け境内に入ると空気がガラリと替わった。
本殿へと続く参道はしんと静まり返り、雨粒が地面を叩く音と自身が歩く靴が擦れる音だけが響いている。
現世と隔絶されているような、まるで異界に入り込んだような不思議な感覚。
厳かな雰囲気の中、本殿の前に立つと今後の事を祈りながら柏手を打った。


ポケ蓋in村田


村田の道の駅近くで発見。
少しずつポケ蓋のコレクションが増えてきた。

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