話題:今日見た夢


雨が降っている。
バケツを引っくり返したような土砂降りだ。
窓越しに空を見上げると、雨が降る音がしているのにも関わらず雲一つ無い夜空が広がっていて、丸い月が煌々と光を放っていた。

奇妙だ。
とんでもない雨量を連想させる“音だけの雨”と、煌々とした月明かりに何とも云えない不気味さを感じた。
たが、それ以上に不気味なのは夜空に瞬く星々だ。
黒のキャンバスに散りばめられた光り輝くそれらは、満天の星空と云っても差し支えないほどに広がっている。
それだけなら“美しい”で済む話だ。
しかし、それらは“ただ其処で明滅している”訳ではない。
意思を持っているかのようにゆっくりと動いているのだ。
潮の流れに乗ったように纏まった数のそれが、複数に分かれて動いている。
かと思えば、水の流れが澱んでしまったかのようにゆるゆると緩慢に動いているものもある。

その姿はいつだったかテレビで見た、空を無数のUFOが飛んでいる様子にも似ていた。