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黒バスホラクラ夢 短編

夏だ!!海だ!!ホラーだ!!
というわけで、黒バスホラクラ夢の短編版です。
大輝くん視点ばっかりです。
まったく怖くないよ!!
そして分かる人には分かるクロスオーバー。
姉貴=A子さん



【くねくねさん】
ガキのころ姉貴と母ちゃんとでばあちゃん家に遊びに行ったんだ。
外は晴れてて田んぼは緑でいっぱいだった。いい天気だったから姉貴と田んぼの周りで遊んでたんだ。
ふと、姉貴が遠くの方を見ているのに気づいた。
何を見ているのか気になった俺も姉貴が見ている方向を見ると、その方向にはカカシがあった。
「あのカカシがどうかしたのか?」と聞くと「いや、うん…まあね」と曖昧に返された。
それが逆に余計に気になってよ〜くカカシのある方向を見てみたんだ。
すると…遠すぎてよく分かねーけど、人ぐらいの大きさの白い物体がくねくねと動いていた。
周りには田んぼがあるだけで近くに人がいるわけでもねー。
「なんだあれ?はっ!?まさかあれがウワサのアシモか!?」
「あー…違うと思う」
「だったらなんなんだあれ?」
「さあ?」
と、姉貴がそう言ったと思ったらいきなりその場で超高速コサックダンスを踊り始めた。
わけがわからなかった。
しばらく姉貴は超高速コサックダンスを踊っていて、ふと白いくねくねの方を見ると白いくねくねはくねくねするのをやめていた。そして、しょぼーんってな感じで肩を落としてとぼとぼとどこかに行ってしまった。
姉貴に何でいきなり踊りだしたんだ?と聞くと「いちダンサーとして負けられないと思った」とわけのわからんことを言われた。あんたはいつからダンサーになったんだ!?


【隙間女】
夜、自分の部屋でゲームをしていたら、ふと視線を感じた。
んで、視線の先を探して部屋内を見回してみると、家具と家具の隙間に女がつまっていてこっちを見ていた。
「ぎゃぁぁぁああああああああ!!!!!」
絶叫した。
俺の絶叫を聞きつけて姉貴が部屋にやって来て「うっさい大輝!!今何時だと思ってんの!?ソロプレイするならもうちょっと静かにやんなさい!!」と怒られた。
確かにソロプレイしてたが姉貴の言うソロプレイはゲームのことじゃねーよなっ!?と普段ならツッコムとこだったが今はそれどころじゃない。俺は恐る恐る変な女がつまってる方を指差した。
姉貴もつまってる変な女に気づき「あー…」と声をこぼした。
「ところで大輝。あそこの隙間にゴッキーが死んでたよね?もう片付けたの?」
「いや、まだだ」と返したらつまってた変な女がすぱっと消えた。
変な女が消えた後にはゴッキーの死骸だけが残されていた。
そしてその後、二度と変な女は現れなかった。


【人面犬】
ガキのころ、近所で人面犬が出るとウワサがたった。
そのウワサを真に受けたさつきが怖がって外で遊ぶのを嫌がるようになってしまった。
それを聞いた俺達姉弟は人面犬をホカクすることにした。
作戦はこうだ。
なんか知らんがウワサの人面犬は女好きらしく、女の前にしか姿を現さないらしい。だから姉貴をおとりにして、人面犬が出てきたところで近くで隠れていた俺がバスケットボールを全力で人面犬にぶつけ、気絶させホカクする。
結果から言おう。作戦は大成功だった。
気絶した人面犬の顔を見てみると、なんか無駄にめっちゃイケメンだった。
人面犬は気絶しながら「おいど……おいどの匂いを…かがせてください…」とうなされていた。
意味はよく分からなかったがなんかキモいと思った。
姉貴と一緒にキモい人面犬を木の枝でつついていると「すいません」と知らない兄ちゃんに声をかけられた。
ジーパンに黒のTシャツを着てキャスケットを被った兄ちゃんは、人面犬をホカクする為にハケンされたらしく、人面犬を譲ってくれと言ってきた。
人面犬をホカクしてからの事はまったく考えてなかった俺達はすんなり兄ちゃんに人面犬を譲った。
今思うと、むしろ兄ちゃんが来なかったらこのキモい人面犬を飼うはめになってたかもしれなかったから兄ちゃんが来てくれてホントに良かったと思う。
兄ちゃんはお礼にと言って俺達にジュースをおごってくれた。
最近になって姉貴とその時の話をした。
「あん時の兄ちゃんいい人だったよなー」
「あー…あの兄ちゃんたぶん人じゃないと思う」





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