朝寝して洗濯して少しだけ片付けして、
髪を切って花を買いに行った。

花はあげる人がいるからそのために。
生きてきた中で一番大量の花を抱えて歩いた。

夢を見て、花火を見て叫ぶところで目を覚ました。

カーテンの向こうで何かがちかちかと点滅していて、そっと覗き見ると街灯の灯りが消えかかっている。外からはもう夏の香りがしていた。

今まで何もあげたことのなかった人におみやげを渡してみた。少しでもいいから、おいしいと思ってくれたら嬉しい。

写真はうちに咲いている花。



『さんすくみ』で有名な絹田村子さん。
これは見た目16歳の26歳占い師(実際はほぼフリーター)の遠子さんが飢えのあまり迷いこんだ荘園で変わった准教授と出会い、という事件ありコメディありの草花系ミステリィ(?)。
ウサミンのツンデレがおいしいんだよ。
サブタイトルがいちいち洒落ております。