「元気ですか?」
と、その人は言っていた……前も言われた。
言葉は変わらなくてもひびきは、この前と違って……いたように、私には聞こえた。
それがその日はじめに交わした、二度目の言葉だった。
私もうこの人に会うことがないかもしれないなあ。それはわからないけど、交わす言葉が「元気ですか?」から先にすすむことはないのだろうこれからも。
あることをするため並んでいると、通りがかった人から声をかけられる。
「をありがとうございました」
「はい?」
「お守りを(手でお守りのサイズを示しながら)ありがとうございました」
「ああ、はい」
いまなのか。
どういうことかというと、私はこのお正月にお守りを配るお仕事をしていたのですが、そのお礼だったようです。
一ヶ月、たっているけど……嬉しいけれども。
その人と仕事以外のことを話すのはこれが二度目(はじめはお守りをくれという話だった)。で、もう仕事のことしか話さないかもしれないこれからは。
未来がないと思うことがよくあるけど、出した言葉やとった行為が何かの形でこうして返ってくることが、未来があるってことなんだなあとも思うの。思考がめんどくさいね、シンプルに未来はあるのよ。
自分の選択が未来になって、自分に返ってくる場合もあれば、ひびになって影響を及ぼす場合もあるんでしょうね。ポエムたのしくない。
はじめに聞いた「元気ですか?」がなければ今日の「元気ですか?」はまた違うニュアンスで受け取っていたはずだし。
二度目といえばチョコレート買いました。
瀬尾まいこ『強運の持ち主』
おしまいを予感してしまうようなことが最近多くて、なんとなく人の近くにいたときに、ああ終わりだなあとか思ったり(?)、街中の景色が変わったり、何に対してでもふと終わりをくんでしまうような気分になっていたのでこの本のなかの「おしまい予言」を読みかえしておきたいなあと思って購入。
私が感じるおしまいの予感は、それが怖いというよりは、なるべくして終わっていくのだろうなという感じです。どうしようもできない感じ。変化でもあるから、悪いことじゃあないんだけどね。
意外とこんなに甘い話だったんだな。瀬尾まいこはいいですね。
いままでとは雰囲気ちょっと変わっていたけど今月はかわいかったです。
「C7」だけど二曲目なんだなあと思いました。
どうかこの夜が朝にならないで〜〜