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硝子を踏んでも痛くない

あらすじ

・二十四日
ミスターはドーナツ屋さんでカフェオレおごってもらうけれど、大泣きしていて半分も飲めなかった。

・二十五日
チャイナブルーという青いお酒を飲んだ。




・二十六日

「……顔が死んでますよ」

と、いうひとことを皮切りに。

「何かありました?」
「なかないで」(ないてない)
「顔が死んでいる」(二回目)
「目が死んでいる」
「不幸なことでもあったんですか?オーラやばいですよ」
「あなた大丈夫ですか」

……みていないようで皆みているし、みていないと思っていても意外と人から見られているものなんだなあ。

そして私は私が思うよりも顔に出てしまうらしい。


ここ一ヶ月くらい、あることで身の回りがごたごたしていて、それが二十六日にとうとう亀裂が入ってしまったというか、予想以上に大きなトラブルに発展してしまった。なにがとまでは言えないのだけど。
私は、取り乱したりはしなかったけれどわりと焦ってその処理を色々していて、そうしているうちに言われたことが上にひいている言葉たち。

あまりに顔がしんでますよ、と言われるため途中からずっとマスクしていました。マスクしていると安心するね。あと風邪のきもちになってきて声が小さくなる。

「……まあそういうときもありますよ」

いや全然わかってないだろと思いながら、でもそう言うあなたはなにも聞かずに助けてくれる。し、別のあなたもなにも言わずに手伝ってくれる、し、他のあなたも察して励ましてくれる。
(私こんなに迷惑かけてくそすぎる……)と思いながら……思うだけ。
ありがとうって言いなよ!言います。


なんかねー、前までは、ひとりで落ち込んで泣いて終わりだよお、みたいなことが多くて、まあ私がそう思い込んでいただけというのはあると思うのだけど……
助けてくれているんだということを、私自身がこの日はこれまでよりずっと素直に受け止められていたんだと思う。

でもあとから鏡で見たら目がまっかだった。これはだめだ。そりゃ手伝ってくれるよ。


・二十七日
海にでかけて、裸足で色ガラスを探す夢をみた。お風呂がなかなか沸かない夢だった。
起きると雨だし出かけたくない……そして今日は昨日より大変な日になることはわかっている……

大変でした。

私を知るひとはわかってくれる(わかってくれる……?)はずですが、私めったに怒らないしトラブルも嫌いだしそもそも思ってることあまり言わないタイプ……で通しているのにめちゃくちゃめちゃくちゃ言ってしまって、大変でした。
私を怒らせるとめんどくさいんですよ。性格悪いから。

今回もう本当に駄目だと思って、
突拍子のない行動だと思いつつある人にすべて聞いてもらうことにしました。私がすごく尊敬していてうまく話せない人、以前おルーヴをわたした人です。

色々話をして、冷静に聞いてくれるからこちらもだんだん落ち着いてきて、私どうしてこんなことしてるんだろう……と青ざめてきて、すみません、今はちょっと感情的になっていて、誰かの視点で考えたくて、冷静になりたくて、電話しました。と謝りました。
人に話を聞いてもらうのも大切なことですよ、冷静になるためでも。とか、相談した内容は、仕方のないことだから、それを負い目に思う必要はないと思いますよ、とか、もうなんか……尊敬している人はどうしてこんなに尊敬している人のままの受け答えができてしまう人なんだろう……。と頭が上がらなくなりました。うなだれ、そして死。

ちゃうねんか〜〜(感情的)
私は、私を助けてくれるからその人を尊敬するというわけではなくて、なんかね、もう話した途端からなにもかもが違うなって思うような空気があるねんか……。
昨日と今日でたくさんの人と話したけど、言葉に人間性はやどるものなんだなって実感する場面がいっぱいあったんです。
子どもだなって思う人は本当に子どもだし、その逆だったり、言葉は少ないけど本当に励ましてくれているんだなとか、それぞれの言葉にそれぞれのニュアンスがあって、そういうことに私もいつもより敏感になっていた。

いま書きながらまた感情的になってきて色々思い返しながら悶絶している。私ばかなの……。


さまざまな事態に直面して、思うことは人間だれでもそんなに大差ないのだろうけど、その処理のしかたが、尊敬できる人はやっぱり尊敬できる対応だった。餅は餅屋、神対応は神。
その人も、私に言ったこと以外のこともおそらく思考のなかにはあるだろうけど、そうしたこともこみで。

冷静に返してくれるひとも、なにも言わずに助けてくれるひとも、「あなた早く元気になってくださいね」と声かけてくれる人も、同じだけありがとうございますと思っています。本人たちに言えよってかんじですね。


〈お前の失恋の詩が読みたい〉
麻生みこと『ことのは』

「言葉」「部活」しばりの短編集。
引用しているのは文芸部の女の子とその女の子の詩をうっかり読んでしまった男の子の物語にでてくる台詞です。
こういうね!毒がね!いるんですよね!少女漫画には。

この文芸部のお話と、最初の書道部のお話が好きです。


〈あなたの優しい所/温度と共に甦る〉
aiko「深海冷蔵庫」

今回とはまったく関係ないけれど、むかし悩みをある人に聞いてもらったときこの歌の歌詞にある気持ちが少しはわかったような気がした……ことを今回思い出した。
aikoの歌は、だいたいこの時期に失恋したんだろうなあというのがわりとわかりやすくて、『彼女』はもろに失恋アルバムなのですがいい歌がたくさんある。私は、aikoの歌は失恋した歌のほうが好き。aikoには幸せになってほしいけどね。
aikoはいまもキャンディストリッパーでお買いものしてると聞いてすごいなと思いました。すごいよ。





あまんちゅ!はダイビングものもどきものなんですが、時おりファンタジックになります。
この二つの巻は「ピーター」と呼ばれる謎の少年が巻き起こす、夢の世界に迷いこんでしまう摩訶不思議な体験、本編からはある意味独立したファンタジー編がメインとなっています。
前に初めて読んだときは終わりかたがあまりにせつなくて「とんだメリーバッドエンドだよ!」とすねてしまったのですが(私が)、今回読み返してみました。……たいへんよくできた学園ファンタジーでした。

これだけを独立したオリジナルシリーズとして描いてもよかったのでは……とさえ思う。
夢から醒ましてくれる人と、夢の中でもずっと一緒にいてくれる人。そうかそちらを好きになるのか……。
ヒゲのおっさんとか空を飛ぶとか原典の『ピーター・パン』を読むとなおさらわかるところがたくさんでてくるということを知る。「ヒゲのあなたも好きよ」ね!

おさないびねつをさげられないままかみさまのかげをおそれて〜〜♪(スピッツきいてる)


榊林銘「十五秒」だけ読みました。ハラハラしました。落としどころがハッとする感じで、けれど伏線はハッと張られていて、……いました!悔しい。こういう設定好きですよ。
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