だいぶ久しぶりになりますね。アテクシは、アイアンメイヂン丸です。

頂いた拍手メッセージの返事もできず大変申し訳ないです。
そういえば、水林って人から伝言があったんだっけ。

『これは依頼じゃない、俺はこれから[ファンタズマ]になり全てを消してやる。面倒だがそのセレモニーにおまえを招待してやる、閉鎖施設[アビス]まで来い。』


だってさ、意味がわからないよ。一人で勝手にファンタズマになっててよ。

ちなみにアイアンメイヂン丸は最近よく足がつるよ。


しかし世界は広いね。

思ったんだけど人はいつも比較してばかりで、大きな海や空…宇宙を見上げて自分をちっぽけな存在と決めつけてる。

まあ実際そうなんだけどね、アイアンメイヂン丸は毒舌ってよく言われてる。


まあそんな世界はちっぽけな存在が集まって出来てるんだし、空や海だって好きで広いわけじゃない…それぞれが与えられた運命を全うしている姿それこそが素晴らしいんじゃないかな。

柄でもねえこと言っちまった、忘れてくれ。

で、何か質問ありますか?

そう多くは知ってないですけど。
…腹ペコペコ丸って誰かって?

あぁ、あのピザニスト?

ピザを愛し、また憎んでもいるというピザニスト。

腹ペコペコ丸は伝説の忍者である父、円天月丸[えんてんげつまる]の息子。

はるか昔に遡る、安倍晴明と暗黒死天皇の戦いの因縁を今に受け継いで戦い続けてる。

かつて暗黒死天皇は死の世界を作ろうとした。安倍晴明に阻止されて封印されたけどね、でも暗黒死天皇は人々の心に悪の芽を植え付けたんだ。

その悪の芽は時間とともに芽生えて、人は憎しみあい殺しあうようになってしまった。

暗黒死天皇は封印されたって言ったけど、第五次世界大戦の最中に突然現れた。

奴の配下、零夜叉丸[ぜろやしゃまる]。こいつが裏で政府機関を操り、戦争を引き起こしたりしてたらしく第三次から第四次世界大戦の最中に封印を解いたらしいね。


話が変わっちゃったけど、なんでそんなに知ってるかって?

あたしらはアーカイブ機関の連絡係ですから、宇宙の事象はもちろん惑星で起きている些細な出来事も観測して連絡しなきゃならんのですわ。

暗黒死天皇は死の世界をもたらすらしいですが…あたしらが探してる、宇宙を喰う者ファイナルカオスは全てを飲み込む混沌。

生も死をも喰らって、全てから全てを奪っちまう…まあ言わば完全な終わりです。また明日も、さようならも、無くなる…厳密に言うと全部が一つになってるらしいですが。

今までそいつに飲み込まれた宇宙に存在した生命体達の、声にならん声が聞こえる気がするわ。

宇宙よりデカイらしいから、もし背後にいたとても気づかないまま終わってしまう。

存在してる次元が違うからそうそう手は出されないけど。

ファイナルカオスの存在を認識しただけで宇宙が飲み込まれちまう、だからアテクシらアーカイブ機関は亜空間にあるの。

ファイナルカオスの混沌の奔流の中心、そこに奴の核があるとはわかってるらしい。

うーん

で、質問はもうないかな?