タンスに小指

「姉上、僕今日遅くなりそうなんでご飯先に食べててくださいね」
「…またなの？この前もそうだったわ」
「どうも厄介な仕事らしくて、どうしても時間かかるって」
「分けてすればいいじゃない。また私一人なんて嫌よ」
「そうは言っても…すみません」
「…なによ、仕事仕事って」
「…」
「新ちゃんは私と仕事どっちが大切なの！？」
「姉上…」

「………ふふ、冗談よ！一度言ってみたかったのこのセリフ！お仕事頑張ってね」
「もう！おどかさないでくださいよ！」