タンスに小指

「あああ姉上ぇーっ！」
「どうしたの新ちゃん、新年早々騒がしいわね。…あら、なあにその抱えてる大量の紙は」
「年賀状ですよ！家のポストがこれで溢れてて！」
「まあどうしてかしら。新ちゃん昨年友達１００人達成でもしたの？富士山の上でおにぎり？」
「僕小学一年生じゃありません！違いますよ！これ全部姉上宛てです」
「私に？どれどれ…うわゴリラからだわ。しかも写真つき。今年こそ野生に帰ればいいのに」
「顔写真とかよくやるな近藤さん…。あ、土方さんからですよ姉上。こっちは沖田さんです」
「土方さんに沖田さん？どうして？」
「さあ…あれ、山崎さんに原田さんに…これほとんど真選組の人たちからですよ！」
「えっ、ほんとに？局中法度に私に年賀状送ることっていうのでもあるのかしら」
「いやでもそれなら真選組一同みたいな感じでまとめません？」
「そうよね…あら？ところでどうして真選組のみなさんはうちの住所知っているのかしら」
「…そういえば僕、地味の好で山崎さんと住所交換しました」
「お前かァァァ！」