買取店の鑑定士は常に偽物の可能性に目を光らせています。
買取ショップに偽物の金製品を持ち込む詐欺のケースもあります。
素人には当然判別できないような、巧妙に作られた贋物で、専門家の目までも誤魔化そうとしてくる場合もあります。
ですが、比重計という、品物の重さを測定して比重を割り出す器具を使えば、刻印通りの金かどうかは簡単に判ります。
最近では、タングステン合金を利用して金と似た比重を実現した偽物もありますが、金の真贋や純度を判別する「試金石」を用いれば、硝酸や王水に融けるかどうかも検査することができ、贋物はすぐに判別できます。
「試金石」という言葉の用法の基にもなっているやり方ですね。
金の買取がお得だと聞いて興味を持ったけど、生活圏内には買取店がないこともあります。
そんな方は、ネットを通じた郵送買取を利用してみましょう。
まずは住所・氏名などを書いてフォームで送信することで、お店から品物用のパックが届きます。
そうしたら、商品をそれで梱包して、郵送や宅配便で送るだけです。
しばらくして、買取額を通知するメールなどが届きますから、承諾の返事をした時点で買取が成立となり、直ちに買取金額が口座に入金されます。
ここ数年、金の市場価値が上昇しているようなので、買取に出す場合も多いでしょう。
金を売却した際には、原則としては、必要な書類を揃え、確定申告の手続きをしなければなりません。
インゴットなどの地金を売却した際の利益は、給与取得者であれば原則的には譲渡所得として扱われますが、地金(インゴットなど)の場合、50万円の特別控除が受けられます。
本当はもう少し複雑なのですが、ざっくり言って、利益が50万円未満なら課税はありません。
あなたが一般的なサラリーマンで、譲渡所得20万円以内なら、基本的に確定申告をする必要もないのです。
金のネックレスやブレスレットといった装飾品、あるいは指輪など、もう何年もご無沙汰という貴金属のアクセサリーをそのまま眠らせておくのは得策とは言えませんね。
「でも実際使わないし。
」そんなあなたには、「金・プラチナ買取」を掲げている店に買取をお願いしてみましょう。
中でも金製品は大抵の店で喜んで買取ってくれます。
24金(K24、純金)であれば、今は1グラム約4800で流通しています。
買取となればそれより若干安くはなるものの、買取と言って一般にイメージされるよりはずっと高い金額には十分なることと思います。
金買取業者の多くは法律を守って適正に買取を行っていますが、中には悪質な詐欺の事例も存在しています。
悪質な詐欺のケースは、訪問型の買取に多いと言われています。
いきなり家にやってきたかと思うと、要らない金製品を買い取るとゴリ押しするものです。
こうした訪問購入は近年問題視され、法規制もされていますが、納得できない安価で買い叩かれてしまったり、後から売却のキャンセルを申し入れても応じなかったりと非常に悪質です。
玄関先に上げてしまうと非常に危険なので、はっきり断って追い帰すようにしてください。