「ちょ、阿伏兎さーんっ、助けて!」
「あーこら妙、暴れないでよ、せっかくここまで編んだんだから。それから阿伏兎、邪魔したら分かってるよね」
「すまん嬢ちゃん、俺に出来ることは何もねェ」
「薄情者!あなたの団長でしょ!?なんとかしてください!」
「はい妙黙る。もう少しだから」
「おさげだけは嫌なのー!昔から全然似合わないんだもの!」
「そんなことないよ。妙は何しても似合うし。ね、阿伏兎」
「あ、ああ確かに似合ってるぜ」
「そうやって何でも団長に合わせりゃいいってもんじゃないわよー…だいたいお揃いにしたいなら神威さんがポニーテールにすればいいじゃない。ね、それがいいわそうしましょ私やってあげるから」
「だーめ。俺はおさげで妙とおんなじ髪型がいいの。ほら出来た!うん、やっぱり似合ってるよ妙!」
「あああもう恥ずかしい!」
「妙、ほんとに可愛いよ。俺は妙とお揃いですっごく嬉しい。妙は俺とお揃いそんなに嫌?」
「うー…」


「あれ、姉上おさげにしたんですか。珍しいですね。あんなに嫌いっていってたのに」
「…気まぐれよ」