昨日伯母が亡くなったと 母からの電話・・
もう20年以上も会ってない・・

父のお葬式の時も体調不良とやらでみえてなかったし・・

伯父ももういない・・

悲しみというより、時の無情さを感じて・・


父のお葬式に来てくれた従姉妹とも30年ぶり・・
それ以上に会ってなかったかも・・

気が付けば皆、それぞれに大人になって、昔のように何の垣根もなく
話せるような術を忘れていた・・


会釈しながら胸が詰まった。

もう、子どもには戻れない・・・


時は無情です・・



瀬戸内海に近い時折フェリーの 汽笛が風に流れて聞こえる
父の里・・

祭事ごとに母や伯母達は割烹着を着て忙しそうだった。
本家では、親戚やご近所が皆で夜遅くまで酒盛り・・
裸電球のぶら下がる広い庭で子ども達は
非日常を満喫していた。

大きく開いた窓から見えていたあの大人達の殆どが・・
今はもう、いない・・

お酒を飲むごとに大きくなっていく伯父の話し声が
今となれば懐かしくてしょうがない・・

父の大きな手術の後、
「順ちゃん・・死んじゃいかん・・死んだらつまらん・・」
と泣いていた伯父のほうが 父より早くに逝ってしまった・・

なんとも切ない父の顔を思い出す。
(お父さん、そちらで伯父さんには会えたかな?)

・・・・
・・・・

皆・・順番なんだよね・・
この世から卒業していってしまう。

・・・・
・・・・

いつか、その日が私にもやってくる。
必ずいつかやってくる・・


そのときは、逃げずに受け止めよう。
早くとも、遅くとも・・

そしてそれまでにまわりの人たちに沢山の温かい思い出が残せたら嬉しいな・・

・・・
・・・・

「伯母さん・・遠くからご冥福を祈ります
懐かしい思い出の中の優しさに感謝して・・
どうか、そちらで父に会ったらよろしくお伝え下さい 」


合掌