季節の風

先月卒業式を終えて、間もなく息子が上京した。

実にあっけなくというか…



息子の卒業式の後 娘から
子育てお疲れ様でした。
と 花束を貰った。

思いがけないプレゼントに涙…




子どもってホントにすぐに大人になってしまう。



上京後数日してから東京へ行ってみた。
地下鉄の多さに驚いた。
郊外にある寮はとても環境が良かった。
わずかの間にその土地に馴染んだ様子の
彼が急に大人になった気がした。

スカイツリーに行った。
夕方だったから、日没前の明るい街も
少しずつ灯りがつく様子も、
大都会の夜景も見ることが出来た。

帰り際、新幹線に乗る前に息子が手紙をくれた。
感謝と労いの言葉に涙が溢れた。

ここ数日思いがけなく泣かされてばかりで…
胸がギューっと切なくて嬉しくて…




「おまえとは、もうちょっと一緒に住んでいたかったのにな…」
っと父が亡くなる前にポツンと呟いた言葉を 思い出した。
長年の単身赴任 を経て定年退職してから私が結婚するまで
父と一緒に過ごしたのは3年ほどだったかもしれない。



でもね、多分どんなに長い間一緒にいても同じだったんだよ。
って、父に今なら言える気がした。




先日も子ども達の小学校からのママ友が来て、
「ねぇ、うちは巣箱みたいだな…って思うと
涙が出ちゃうのよ。
一人ずつ巣立って  出て行ってしまうのよね。」
なんて言ってた。


彼女も息子さんが結婚して、娘さんがうちの子と同じように
この春から社会人になって家を出た。



多分、気を抜くとナーバスになってしまう。
考え方一つで、180度気持ちが変わることもあるんだものね。


「それぞれが充電しに戻ってこれるよう、
いつも自分がエネルギー満タンにしとかなきゃね」
って答えた。



子ども達の活躍を応援しつつ
負けるまいと
充実した毎日を心掛けたいと思う。

これからは旦那と自分の健康に
気を使いながら、
少し今までと違った時間の過ごし方を
考えようと思った。