節電の話から、遠い昔・・
子供の頃を思い出した。
夕方決まった時間になると、 豆腐屋さんが、
「トーフー・・トーフー」
って パフパフ(ラッパみたいなの)を持ってやってきた。
庭に水撒きしながら打ち水する人や、
うちわを持って 立ち話する人・・
鍋や ボールをもっておばさんが、豆腐屋さんに集まった。
どこの家も 窓や戸が開いてて・・
生活の灯りが漏れていた。
記憶の中に セピア色に変わりつつある思い出は、
切ないほどに 暖かい・・・
夕方、外で遊んでいると
誰かのお母さんが
「ご飯よー」
っと声をかけるのが、解散のきっかけだった。
夕飯の匂いが、そこここでしていた。
今よりずっと早い夕食をとっていた。
子どものいる家から、叱られる声がしてた。
きっと、今より大人の権力が強かった。
そして・・今よりも子どもは、もっと子どもらしかった。
どこも、お父さんが1番強い時代だったような気がする・・・
単身赴任のわたしの父の食卓は、子どもが座る事を許されず、
そこにはいつも父の存在感があった。
携帯もパソコンも無く、情報も少ない時代・・・
不便だったけど、時間はゆっくり流れてた。
人の声が いつもしていた。
不便だったけど、それはそれでよかった。
少し、昭和回帰して、暖かい時代に戻ってもいいんじゃないかと
そんな気がして・・・