季節の風

近所の女の子が、たまつきの自転車の練習をしていました。

ついこの前　よちよちだったのに・・

この日差しや、温かい空気、
我が子の小さい頃を思い出して、無性に懐かしかった。



手に蓮華や、たんぽぽいっぱい摘んで、
帰ってくるから、洗面所や、食卓のいたるところに
ヤクルトのビンで作った花瓶に、野草が絶えなかった。



クッキーを、作ろうとこねだした小さな手は、
もう、粘土のごとく生地を長く伸ばしたり、まるめたり・・
型を取るまでに、散々こねくりまわして・・

焼きあがる時にオーブンをのぞきこむあの嬉しそうな目・・



生活の、其処此処にいつも、小さな子供の気配があって
それだけで、癒されてた。



雨が降ると、お弁当作って家の中でピクニックごっこ・・


「おうちの何処で食べてもいいよ・・・」

すると、決まって、部屋の隅のカーテンの裏・・

「秘密基地で食べる事にした！！」


穏やかで、今よりゆっくりと長い１日を過ごしていた様な気がする。


沢山の思い出をくれた我が子に感謝しながら、
子供って、あっという間に成長してしまうんだな・・
っとつくづく思った。




トランプ･･散歩に行こうか？