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年末ご挨拶

12月31日になりました。
夕方は私情で、夜間はサーバーの集中の可能性があるので今のうちに年末のご挨拶を簡単にさせて頂きたく思います。
といっても大したことは書けませんので気楽に読んで頂ければと思います(^^)
最近は淡々とした50音SSS更新中心にしていたので、自分らしく記事を書くのが久しぶりな気がして、ちょっと不思議な感じがしてます。


今年は出来なかった事が相変わらず多く、文も絵もこれといって成長しませんでしたが、サイトを続けていて良かったと思います。
サイトに来て下さった方、拍手やコメントを下さった方、メールやオフで接して下さった方‥‥皆様に本当に励まされました。
私生活の面でも色々あった1年だったので、カカサスに関われた事で生まれていた様々な関係にはとても救われました。
感謝の気持ちを形にしてお返しできないのが切ないです。
今月の更新目標も50音SSSは数はこなせたものの100題が更新できなかったですし‥‥;


来年は、個人的には今年以上に大きな変化の待っている年です。
ですが、カカサスオンリーなど楽しみなイベントも待っているので、引き続きサイトはマイペースながら運営させて頂きたい次第です。
カカサスオンリーからオフ活動再開を目標に、今はネット上だけで活動を続けていきたいと思います。
‥‥とか言いつつも30日のオフ会がとても羨ましかったりしていましたが。


今年も有難うございました。
寒さの厳しい年末年始となるようですが、皆様お体にお気を付け下さいませ。
来年も、どうか宜しくお願いします。

皆様に感謝の意を込めて。

2010.12.31 空詩 葵

更新お知らせ

当ブログ掲載中のカカサス50音SSSを各ページに掲載・移動致しました。


●携帯ページに50音SSS掲載
NARUTO>text内
「あ」〜「の」まで
25話一気に掲載

今まで携帯ページに掲載コーナーを作っていなかったのですが、携帯からの閲覧ということで今回はこのような形になりました。もう少し見やすいレイアウトも無いかと模索はしたのですが、タグを組み込みすぎると重いので軽さ重視です。


●PCページ50音SSS更新
NARUTO>text内
「た」〜「の」まで
10話更新

本日ブログに載せた最新分までPC・携帯共に移動完了しました。

クリスマス更新はできませんでしたが、皆様にとって素敵なクリスマスが過ごせておりますように。

『の』  (カカサス50音SSS)

カカサス50音SSS 『の』


「カカシ先生は俺たちみたいにサスケを追わないのかってばよ」

今回の任務で病室待機だった俺に、その病室で一人会いに来たナルトが問う。
俺がこんな状態じゃなくとも、今はサスケに会いに行かないだろう事をナルトなりに察していたのだろう。

「サスケに向かう事だけが全てじゃないからね」

笑顔でそう返した俺に、ナルトは不思議そうな顔をした。
サスケと正面に向き合うのは、ナルトだから出来る事で、ナルトにとって最善の方法だ。
素直に向き合えない俺は、俺なりのサスケへの想いの向け方を模索している最中だった。

「カカシ先生は心配じゃねぇのかってばよ‥‥?」
「‥‥信じてるよ」

心配が全くないと言えば嘘になるだろうけれど、それ以上に信じてる。信じたい。

「俺は俺の出来る事をするだけだよ」

今の俺に出来る事は、多分、信じる事なのだろう。
それ以上の事が出来るようになるためには、俺がもっと強くならなければいけないのだ。

「カカシ、先生‥‥?」
「ナルト、お前はそのままのお前でサスケと向き合ってくれたらいいと思ってるよ」

ナルトのように、サスケと正面からぶつかれるほどの心の強さと決意が俺には必要なのだ。
だから、今はサスケを信じて、己を強くする時なのだと思う。


『のんびり過ごせる時のために、今は‥‥』

――まだ誰も知らない不明確な未来だとしても俺はそれを信じてる

Fin.『の』
Next→『は』

『ね』  (カカサス50音SSS)

カカサス50音SSS 『ね』



それは、カカシのベッドで眠ったとある夜の話。

「アンタは、寂しくなったり‥‥しないのか?」
「んー?今は全然。サスケがいてくれるからね」

どうしてそんな事を聞いたのか、サスケ自身もよく分からない。
気づいた時には、その言葉が口から出ていたのだから。

「サスケは、寂しいの?」
「バッ‥‥!別にそんなんじゃ」

逆にカカシに聞き返され、一瞬合った視線にどうしようもなくなって、カカシに背を向けるようにして身を丸めた。
図星、かもしれない。
とっさに否定したけれど、本当はただ普段隠しているだけで‥‥。

「俺がいるよ」

そんな中、降ってきたのは温かな言葉で。

「俺がいる。ナルトやサクラも。」

まるで凍えそうな暗闇に炎が灯るように、光と、温かさが身体を包む。
気づいた時には二人、その炎を分かち合うように寄り添い、眠りに着いていた。


『眠る時の暗闇に寂しさを煽られる以上に、この温もりに安堵した』

――おやすみと呟いて、温もりに身を委ね眠り、また明日を迎える。

Fin.『ね』
Next→『の』

『ぬ』  (カカサス50音SSS)

カカサス50音SSS 『ぬ』


水月を解放し、二人で行動を共にし始めて数時間経過した頃だった。

「サスケって、初めて会った時と変わらないね」
「お前との初対面はもう何年も前だろう、水月。冗談はよせ」

必死の修業で目まぐるしい程の成長を続け力を付け、それをある程度自覚しているサスケとしては、水月の発言は的外れに思えた。

「いやいや、外見や強さじゃなくてさ。何だろ、信念、とか想いみたいなさ」
「俺は今も昔も復讐のために生きている。それだけの事だ」

水月の意図している事は復讐への意志だろうと解釈し、サスケは水月の言動に冷たい言葉を吐き、歩み続けた。
サスケの横顔からは、ただ冷たい視線が伝わる。
けれど、水月はそれ以上に感じる事があった。
サスケへの関心と洞察力、加えてサスケが里を抜けて以降の比較的深い関係を持っている水月だからであって、他者には悟られる事はないだろうけれど。

(そういうんじゃ、ないんだよなぁ)

復讐心が表立って感じられるのは事実だけれど、それと同時に奥へ奥へと押しやる何かを、水月は感じていた。
時折サスケの面影に見え隠れする人物は、その何か、に深く関わっているだろう。
水月が今その者を確定するのは困難だが、サスケと関わり始めた時からずっと、サスケの心の奥に変わらず居ることだけは確かに感じられた。
それをサスケ自身が気付けているかは、また別の話だけれど。

サスケが復讐心を強めても、力をつけて多くの者の返り血を浴びようとも、その影だけはいつも澄んで見えていた。


『塗り潰した紅い色も、心までは届かない』

――押し込んだ奥深くの心だけは、染まる事なくただ一途なままで。


Fin.『ぬ』
Next→『ね』

カカサス←水
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