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『ひ』  (カカサス50音SSS)

カカサス50音SSS 『ひ』


日が短い昨今、やっと心地よい気温になるかと思えばすぐに寒さに包まれ、夕日を見たと思えばすぐに太陽は西へと沈む。
太陽を失った修行場ではこれ以上修行を続けることは困難で、カカシはサスケに終了を告げた。

「ま、家で出来る事もあるんだからそう気負いするな」

まだやれるのに。
そう決まって不服そうな態度を取るサスケに、カカシはいつもそう言っては気を宥めた。
そして『この後、家で夕飯おごってやるから』と言うのが最近の流れになっていた。
その台詞はただの言い訳で、実際には互いに一緒に過ごしたいと思っていた。
だから、サスケはカカシがいつものその言葉を言うのだと思ったのだが

「これから俺は月末報告に行くから、気をつけて帰りな」

―――いつもと、違う言葉。
それはサスケにとって、まるで心に穴が空いたような感覚だった。
ただ、カカシと行く方向が違うだけなのに。
カカシと出会う前のように、一人で帰るだけなのに。
けれど、永遠に自分ひとりが置いて行かれるような気持ちにさえなった。
大げさだけれど、そう、思ったのだ。

背を向けたカカシの足が進む度、その穴が膨らむようで、どうしようもない想いが同時に募っていく。
気付いた時には、カカシの元へと走っていた。

「カカシ‥‥っ」
「わ、サスケ‥‥?」

この想いは、カカシの背中に回した腕が伝えてくれているだろうか。


『一人で居るのはもう、嫌だ‥‥』


――二人で居る温もりを知ってしまった今、あの頃になんて戻りたくない。


Fin.『ひ』
Next→『ふ』


半月くらい前に書き終えてたSSSでした。
『は』に続いてあんまり明るくないお話ですみません‥‥

ぎ‥‥ギリギリ!

まだ1月!
すいません、更新が殆ど無くて‥‥m(_ _;)m

ブログって何を書いたら良いのだったかと迷うこと半月。
訳あって家事全般をしたり、勉強したり、みくしぃやついったにいたり、予約してたBLCDを聴いてました←前半と後半の内容の違いが酷い

ちなみに、そのBLCDとは『言ノ葉ノ世界』という作品なのですが、『言ノ葉ノ花』で結末が違ったらというパラレルワールド的な世界で別のCPが書かれているんです。
正直、私はあまりCDは購入したことがなく、迷ったのですが、『花』の二人のキャラも中の人や作風が好きだったので購入。

そして、本編最終トラックで

泣 き ま し た !!

『花』に関連するある事が起こりまして、『花』のon&kmy組に泣きました!
普段なかなか泣かないタイプなんですがね‥‥私。
ともかく、『花』好きには堪らない作品で、切なくもあったけれど、最後には心暖かくなった気がします(*^^*)でも、やっぱり『花』の二人の方が好き。


話はこの辺りで割愛して、‥‥と。

とりあえず先週のアニナルを見て思い付いた50音SSSを投下しました。
明るくない雰囲気になってしまいました‥‥;

次の『ひ』はPCのメモ帳にあるので、今晩中にまた更新出来たらいいなと思います(^o^)/

『は』  (カカサス50音SSS)

カカサス50音SSS 『は』


近頃のサスケは、酷く不安定だ。
もともと表面上は強がりながらも、内面では不安や焦燥を常に抱いていた事を、カカシは誰より知っている。
けれど、今は他の者が見ても分かるくらいにサスケは苛立ち、より他者との壁を作っていた。

「寝てる時でさえも、お前は‥‥」

ベッドの隣で静かに寝息をたてるサスケはどこか苦しげで、やるせない気持ちになる。

『もう頭は冷やせたか?』
『‥‥何の用だ』
『もう遅い。ウチにおいで』
『説教ならお断りだ』
『しないよ。それはサスケが考える事だからね。話したいと思った時に、俺を頼ってくれればそれでいいよ』
『じゃあ何で‥‥』
『一緒にいたい、じゃ、理由にならない?』
『‥‥このウスラトンカチ』

そうしてサスケを半ば強引に言いくるめて連れて来たが、宥めて寝かせるのも相当無理矢理だった。

『まだ電気消すなよ。これ読んでるんだから』
『これ以上の無理はダメだ。今日はこのまま一緒に寝なさい』
『わっ、ちょ‥‥ッ!抱きしめるなんて卑怯だ‥‥』

今となっては、サスケを癒したい反面、離れる事への恐れから側に居させようとした己のエゴが強かったと反省している。
けれどやはり心配で、少しでも気持ちが休まればと思ったのも本当だ。
何せ、サスケの気分の波はプラスに触れることなく、常にマイナスの低い所で揺れている。
そこに少しでもサスケの過去に関する事が触れれば、我を忘れるほどに、一気に波は下降する。
それは今日の任務も例外ではなかった。

「今はこうしてすぐに手が届くのにな‥‥」

サスケが力を求め里を去るまで、そう時間はないだろう。
実現しなければそれに越したことはないけれど、こういう嫌な確信に限って外れてはくれない。
そうなればサスケは里にとっての危険因子となるのに、どうしようもない程に愛おしくて仕方ない。
けれど、この先この手を離れ、一人孤独に闇へと身を投じ、苦しみ、自らを追い詰めていくのかと思うと、無意識にその細い首へと手を伸ばしていた。


『離れてしまうのならば、いっそ、その息の根をこの手で――』


――けれど結局それが出来ないのは、甘さからか、隣に戻って来ると信じているからか。


Fin.『は』
Next→『ひ』

アニメに合わせ、サスケ回復から里抜け前の間に少し期間があった設定でした。
気持ち的には先週のアニメのその後を意識してみましたが。
書いてみたら想いのほかカカシ先生が病んでるみたいになってしまったような‥‥

近況と自分の考え(追記にバトン)

ここ数日少し体調が思わしくなかったのですが、色々重なってバランス崩れていた程度でしたので、今はまた元気になってきました(^^)
皆さんもどうか元気で過ごしてください。
体調が崩れてきてる方はどうか早く良くなりますように!


さて、先日カカサスオンリーの申込完了しました!
完了‥‥したはず。不備が‥‥なければ‥‥←不安
久しぶりにカカサスを描いた気がします(>_<)
もっと絵の練習をしたいこの頃です。


さて、以前から述べていた都条例についてですが、当サイトでは呼び掛けはこれくらいにしようかなと思います。
理由は、
@一般的に広まってきた
A新しい記事を作る時間が無くなってきた
Bあとは皆様の心で考えてほしい
といったところです。
ただ、個人的に特筆すべきと思った情報は、位置は変えないまま過去の記事に加筆修正していきたいと思います。
タイトル文末に最終更新日を書くようにしますので、興味ある方に見てもらえたらと思います。


個人的な意見を最後に総括。

今まで無法状態ならまだしも、現行条例――つまり以前から制定されていた『青少年保護育成条例』だけで十分であり、今回新たに制定する必要性は無いと思っています。

私は、暴力や性犯罪を誇張・過激描写するものは苦手です。
作品によっては作り手や出版側の配慮が必要になる事もあるでしょう。
ただ、その配慮は条例で取り締まるものではなく、作り手側の意識でされるべき事であるはずです。
実際、同人界も規定は時代と共に変化し、18禁作品の規定や売買を各種イベントで示唆なされています。
出版関係は以前から互いに調整しながら運営されています。
ですから、不十分な配慮があるなら呼び掛けるだけで十分なはずです。
一方的な規制でなく製作側とで吟味調整し理解し、納得した作品づくりは行われるべきだと思います。
また、漫画等を生活の糧としている漫画家達は、審査する一人がアウトと言えば規制ですから、どんな著名な作品も本条例下では今まで通り製作できる心境ではなくなってしまうでしょう。
大切な文化の衰退と経済悪化が心配でなりません。

そして何より、本来制定された理由『青少年を守る』は、親や家族が各自の価値観で行うべき事です。

自分が嫌いな作品でも、人によっては心に響くのですから、一概に良し悪しが決まるものではないと思います。

それぞれの価値観で好きなものを楽しめた今までが、私は好きでした。


以上。



続きに頂いたバトンです(^^)
more...!

サイト全般のお知らせ

この度、
サイトにあるコメント枠を撤去させていただきました。


理由は下記の2つです。


@私生活の都合でお返事が遅れてしまう事

1〜2月は本業への多忙が予測されます。
今まで様々な方にお言葉を頂きとても励まされたのですが、そんな優しい心を持たれている方へのお返事が遅れてしまう事は非常に申し訳なく思い、このようにさせて頂きました。



Aネット上マナーやモラルの低下を感じられたため

当サイトに限った事ではありませんし、以前から気になっていた事ではありますが最近特に感じておりました。
私自身まだまだ未熟な人間ですから、自分にも否や抜け目のあった所もあるとは思います。
ですが、当サイトでは入口にて

『・BLに抵抗のある方
・上記組み合わせ等がお好きでない方
・荒らし目的の方
・自己責任で閲覧できない方
は、ご遠慮ください。
苦情・荒らしは一切受け付けません。』

と記載させて頂いております。
こういった類のサイトですし、それをあらかじめ警告させて頂いております。
サイト運営者本人が言うのもアレですが、不快に感じる可能性があるのでしたら当サイトに構わず好きな事への時間を費やした方が得策だと思います。

また、何より心配になったのは、折角マナーを守って閲覧して下さっている方にまで影響を及ぼしてしまう可能性が無いとも言えない、という事です。
コメント欄閉鎖の際に、今まで頂いたコメントのいくつかを改めて読ませて頂いて、皆様の優しく暖かい人柄に元気づけられていた事を再認識しました。
そういった方々が不快になられる可能性があるならば、今はコメント欄を閉じておこうと思った次第です。


また、コメント等の復活がいつになるかは現段階では断言することができません。
少なくとも3月までにはある程度復旧出来るようにしていきたいと思います。

急な変更で申し訳ありませんが、以前から考えていた事ではありますのでご理解頂けると幸いです。
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