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更新お知らせ

当ブログ掲載中のカカサス50音SSSを各ページに掲載・移動致しました。


●携帯ページに50音SSS掲載
NARUTO>text内
「あ」〜「の」まで
25話一気に掲載

今まで携帯ページに掲載コーナーを作っていなかったのですが、携帯からの閲覧ということで今回はこのような形になりました。もう少し見やすいレイアウトも無いかと模索はしたのですが、タグを組み込みすぎると重いので軽さ重視です。


●PCページ50音SSS更新
NARUTO>text内
「た」〜「の」まで
10話更新

本日ブログに載せた最新分までPC・携帯共に移動完了しました。

クリスマス更新はできませんでしたが、皆様にとって素敵なクリスマスが過ごせておりますように。

『の』  (カカサス50音SSS)

カカサス50音SSS 『の』


「カカシ先生は俺たちみたいにサスケを追わないのかってばよ」

今回の任務で病室待機だった俺に、その病室で一人会いに来たナルトが問う。
俺がこんな状態じゃなくとも、今はサスケに会いに行かないだろう事をナルトなりに察していたのだろう。

「サスケに向かう事だけが全てじゃないからね」

笑顔でそう返した俺に、ナルトは不思議そうな顔をした。
サスケと正面に向き合うのは、ナルトだから出来る事で、ナルトにとって最善の方法だ。
素直に向き合えない俺は、俺なりのサスケへの想いの向け方を模索している最中だった。

「カカシ先生は心配じゃねぇのかってばよ‥‥?」
「‥‥信じてるよ」

心配が全くないと言えば嘘になるだろうけれど、それ以上に信じてる。信じたい。

「俺は俺の出来る事をするだけだよ」

今の俺に出来る事は、多分、信じる事なのだろう。
それ以上の事が出来るようになるためには、俺がもっと強くならなければいけないのだ。

「カカシ、先生‥‥?」
「ナルト、お前はそのままのお前でサスケと向き合ってくれたらいいと思ってるよ」

ナルトのように、サスケと正面からぶつかれるほどの心の強さと決意が俺には必要なのだ。
だから、今はサスケを信じて、己を強くする時なのだと思う。


『のんびり過ごせる時のために、今は‥‥』

――まだ誰も知らない不明確な未来だとしても俺はそれを信じてる

Fin.『の』
Next→『は』

『ね』  (カカサス50音SSS)

カカサス50音SSS 『ね』



それは、カカシのベッドで眠ったとある夜の話。

「アンタは、寂しくなったり‥‥しないのか?」
「んー?今は全然。サスケがいてくれるからね」

どうしてそんな事を聞いたのか、サスケ自身もよく分からない。
気づいた時には、その言葉が口から出ていたのだから。

「サスケは、寂しいの?」
「バッ‥‥!別にそんなんじゃ」

逆にカカシに聞き返され、一瞬合った視線にどうしようもなくなって、カカシに背を向けるようにして身を丸めた。
図星、かもしれない。
とっさに否定したけれど、本当はただ普段隠しているだけで‥‥。

「俺がいるよ」

そんな中、降ってきたのは温かな言葉で。

「俺がいる。ナルトやサクラも。」

まるで凍えそうな暗闇に炎が灯るように、光と、温かさが身体を包む。
気づいた時には二人、その炎を分かち合うように寄り添い、眠りに着いていた。


『眠る時の暗闇に寂しさを煽られる以上に、この温もりに安堵した』

――おやすみと呟いて、温もりに身を委ね眠り、また明日を迎える。

Fin.『ね』
Next→『の』
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