お久しぶりです。
仕事が始まり忙しい毎日。
今日は貴重な3連休最後の日ですね。
みなさんはいかがお過ごしですか?
春から始めた読者。
先月から伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」を読み始め、今月読み終えました。
本屋を襲う。こんな話しからどう展開するのかちょっと不安でした。
ゴールデンスランバーとだいぶ違うし面白くないかもな、って思ってたけど、すぐに引きつけられました。
綺麗事じゃない人間の姿なんですね。外国人や痴漢て。
物語は進み、ドルジの隠された秘密が分かった時はまさかでした。
本屋を襲う意味も。広辞苑を間違えたことも。
全ての点がこんなに綺麗に繋がる話しはなかなか無いです。
そして繋がったからこそ見える真実。
それは暖かくも辛い話しですよね。
ここからはネタバレ入ります
小説の後に映画も見ました。
映画では犯人に立ち向かって琴美は轢かれてる。命を掛けても犯人を逃がさないという強い意志を感じました。
でも小説では違うんです。
犯人も故意にひき逃げした訳じゃないんです。
だから読んでいて辛かった。
殺人ではなく事故だったから。
でも犯人達は許せない。
琴美をジワジワと追い詰め恐怖に怯えさせた。
そして殺したことは許せない。
物語だと分かっているのに、落ち込んだり、ドキドキしたり、笑ったり、泣いたりしながら読みました。
でも、なんか残ってたんです。
上手いこと気持ちを処理できなくてモヤモヤしてました。
そんな時、家にあったボブディランの「風にふかれて」を聴いたら引っかかってた物が取れたのかな。
声をあげてワンワン泣いてました。
小説は琴美目線でも書かれているから感情移入してたんだろうな。
恐怖と怒りに震えた琴美が犯人に殺される。
かわいそうなんて言葉では表せないくらい深い悲しみを自分も感じたんだろうな。
ドルジや河崎が感じた物と似た思いを。
知らない人がこれ見たら辛い話しだって思うかもしれないな(^^;;
切ないけど暖かい話しなんです。
琴美、ドルジ、河崎の関係が素敵なんです。
特に動物園の話し、サル山の前での話しが印象に残ってるな。
あの動物園て八木山動物園ですよね!
仙台の動物園って言ったらそこやもんね。
絶対行こう!
コインロッカーも見に行こう!
中からボブディランが流れてないかな、なんて(笑)