ちびだめ猫が産まれてから、二週間が経った。
退院してからは10日。
身体は疲れやすいはあるけど、布団の上げ下ろしくらいはやれる。
でも、仔だめ猫の相手は旦那さんだから、甘えてばかりだにゃ…。
仔だめ猫、良いお兄ちゃんにはなりそうだけど、厄介な困った猫になっている。

約束は守らない…。
話を聞かない…。
黙り込んでしまう…。

毎日、なんらかのことで揉めて、仔だめ猫は大号泣…。
正直、疲れた…。
会話が成立するようになったが故に、言葉と言うしがらみが出る。
言葉が通じないことのストレスが、ものすごくツラい。
仔だめ猫に対して、理想が高すぎるのかもしれない。
だめ猫の価値観を押し付けてるのかもしれない。
どうしても、客観的になれない部分がある。
今の仔だめ猫の状態が、いわゆる赤ちゃん返り、というもので、一時的なものであるなら良いのだけど…。
もしくは、世界の中心をちびだめ猫に奪われたことに対する、戸惑いやストレスだったなら…。
でも、そうではなく、すでに形成された彼の個性に基づくものであるなら、だめ猫はきっと伝え方を間違えてしまったのだろう。

中旬に、新生児訪問で市の助産師さんとだめ猫担当の保健師さんが来てくれる。
そのとき、仔だめ猫のことを聞いてみようと思う。

仔だめ猫もちびだめ猫も、どちらも大切だと思っている。
それは都合の良い博愛主義。
本当は、常にだめ猫は選択をしているのだ。
どちらか一方を優先している。
さて、残された方は、どう思うか?