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幻想古書店で珈琲を 賢者たちの秘密



本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店『止まり木』で働く名取司。ある日、自らを魔法使いだと名乗る店主の亜門が、書庫の整理をしてくると、店の奥に消えて行った。奥の部屋が気になって仕方がない司は、亜門の友人・コバルトとともに、亜門が入った「秘密の書庫」に向かう。そして、そこで見た光景に驚愕するー。新キャラクターも登場し、ますます目が離せない人気シリーズ第3弾!

新刊コーナーから借りました。前巻はBLじみててちょっとうぅって感じだったんですが、今回はちょっと静かになりましたかね(笑)

新しいキャラクター2人も出てきます。小説の冒頭にイラストも載ってたのですが、今度は天使です…。悪魔が出てきたら天使もそりゃ登場するよね。でも天使と悪魔っていうカテゴリーは、ダン・ブラウンの小説でも元々はどちらも神だったって言ってたので、異神ってとこなのかな。新しく登場した天使も大御所というか有名どころです。コバルトの正体も有名な”神”です。

どこまで広がっていくのでしょう…亜門はいつまで存在出来るのでしょうか。きっとまた新刊出たら借りちゃうんだろうなぁ、私。

言の葉の庭



靴職人を目指す高校生・秋月孝雄は、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園で靴のスケッチを描く。ある日、孝雄は、その公園の東屋で謎めいた年上の女性・雪野と出会った。やがてふたりは、約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるように。居場所を見失ってしまったという雪野に、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願う孝雄。揺れ動きながらも近づいてゆく二人の心をよそに、梅雨は明けようとしていた―。圧倒的な支持を受けた劇場アニメーション『言の葉の庭』を新海誠監督が自ら小説化。アニメでは描かれなかった人物やドラマを織り込んだ、新たなる作品世界。

こちらも『君の名は。』を貸してくれた会社の人に借りました。

最初にアニメを観たのですが、あっという間に終わってしまって、何が何だか分からなかった。だって40分くらいしかないんですよ、アニメ。こんなに小説は分厚いのに!!

語られなかったあれこれが沢山詰まった一冊です。雪野の気持ちや、孝雄の葛藤、母の想い、雪野があの東屋に行くようになった出来事に関わる人達も、みんなみんな詰まってます。
あー、ここはこんな気持ちだったんだ…そういう表情だったんだ、と。

しかし気になることが…作者の新海さんは、接客業の人がチンピラ(わざと異物混入したりする)の人に絡まれる、というのが好きなのでしょうか。『君の名は。』でも出てきたんだよね。あと、勅使河原って名字も同じく。もー気になることばっかり(笑)関係ないとこが気になってるなー。

アニメ観て、小説読んで、アニメ観るといいよって貸してくれた人は言ってたんだけど、それが一番楽しめると思います。

映画 ファインディング・ニモ



オーストラリア、グレート・バリアリーフ。イソギンチャクの新居に住むマーリンと妻のコーラルは、やがて孵化する400個の卵を守りながら幸福に浸っていた。しかし突然、凶暴なバラクーダが彼らに襲いかかり、マーリンとたったひとつの卵だけが残された。マーリンは生き残った子供に“ニモ”と名づけ「お前だけは何があっても守り抜く」と誓う。ニモが6歳になった初登校の日。同級生に度胸があることを証明するために、さんご礁の外に錨を下ろしたボートに触ってみようと、父の静止を振り切って泳いでいく。得意気なニモだったが、現れたダイバーにさらわれてしまうのだった。人間の世界にさらわれた魚は二度と海に戻れない…。パニック状態のマーリンは、ボートを見たというドリーに出会う。彼女はニモ探しを手伝うと申し出るが、極端に物忘れが激しいという致命的な欠点があった。一度は協力を断ろうとするが、ドリーに人間の文字を解読する力があることが判明。ニモの行方を追って、マーリンとドリーの旅が始まった。

多分、二度目の観賞かな。前に地上波でした時に見たはず…今回は子供と一緒に観ました。

ドリーが主役の映画が作られるくらいだし、とてもドリーはいい味出してます。吹替がマーリンは木梨憲武、ドリーは室井滋。ぴったりだと思ってしまいます。

ニモが心配で心配で仕方なく、だけど厳しすぎたかもと後悔して、必死でダイバーにさらわれたニモを追いかけ、どこまでもどこまでも泳いで行きます。そんな時にドリーに出会い、とても忘れっぽい彼女だけど、なぜかマーリンとなら不思議と覚えていられる…。

人間の文字が読めるドリーは、一生懸命ニモが連れ去られた場所を記憶してて、あんなに忘れっぽいドリーがここまで覚えていられるなんて、すごいなーと。マーリンの名前は忘れても、ニモの名前は覚えてて、パパに会わせなきゃ!と行動的なドリーがとても可愛いです。

ニモを探して泳ぎ続けるマーリンの噂が伝わって、みんな協力してくれたり。さすがディズニー。

『魚はお友達!エサじゃない!』一番好きなセリフ(笑)

愛をみつけたうさぎ



持ち主の女の子とはぐれた、陶器のうさぎエドワード。さまざまな人に出会い、別れる、奇跡の旅に出ます。だれも愛していなかったエドワードにとって、愛を知ることは、失うつらさを知ることでもありました。ふたたび心をとざそうとするエドワードに、もう一度愛はおとずれるのでしょうか―。

児童書です。新刊コーナーにあったのですが、表紙の可愛さにひかれて借りました。

児童書、可愛さとは違う悲しい現実や残酷な描写もあって、子供が読むの大丈夫なのかなとも思いました。でも愛を知らなかったうさぎが、いろんな人の手を渡り、いろんな別れを知って愛というものを知る。

いつか死を迎える覚悟がなければ愛せないって昔何かで読んだけど、うさぎのエドワードはそれを身をもって知ることになります。でも、でもやっぱり感動というだけあって、最後には暖かい気持ちにさせてくれます。

もう一度読みたくなる作品。

人魚の眠る家



答えてください。娘を殺したのは私でしょうか。
娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前。娘がプールで溺れたー。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。 過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか。愛する人を持つすべての人へ。感涙の東野ミステリ。

やっと借りることが出来ました。なかなか返却されないしで、見つけた時は真っ先に抱えてました。

また重い題材だなぁ。脳死、臓器移植法。ある日、プールで溺れた娘は『おそらく脳死だろう』と診断され、『臓器を提供するなら、脳死判定テストをする』と言われた両親。一度は了承したものの、意見を覆した母親。

『娘は生きてるー』
それは親だから感じたことかも知れない。いつか目覚めるかも知れない。目覚めないかもしれない。でも、もし目覚めるかもしれないなら、脳死判定されたらこの子を殺したことになる。答えのない迷い、周りを巻き込んで母親が決めたのはー?

自分の子供ならと考えると、やっぱり迷うと思う。決められない。目覚めることを祈ってしまうと思う。でも、脳死判定を受ければ、誰かを助けることが出来るのかも知れない、そう言われてもやっぱり迷う。
それをこの母親は迷いながらも、きちんと決めようとする姿は強いと思う。

エピローグで分かる冒頭のお話。最後までしっかりと読んで欲しい作品。
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