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思い出のとき修理します



仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。引っ越し先の、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の商店街で奇妙なプレートを飾った店を見つける。実は時計店だったそこを営む青年と知り合い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれるうち、彼に惹かれてゆくが、明里はある秘密を抱えていて…。どこか懐かしい商店街が舞台の、心癒やす連作短編集。文庫書き下ろし。


久々の図書館で借りてきた1冊。短編集なら読めても読めなくてもいいかなと、タイトルにひかれて。毎日、寝る前に少しずつ読みました。

やさしい時計屋さんに、派手なネックレスをぶら下げてるのに、なぜか作務衣を着た太一のいる寂れた商店街。そこで巻き起こるのは、小さくて気になる不思議な事件。思わず手を貸したくなるような(笑)

時計屋さんの秘密や、明里の恋の行方や、明里が住むことになった“ヘアーサロン由井”のこと。ちょっとした合間に読めちゃう、カフェにも似合うような一冊。私のお気に入りに仲間入りです(笑)

もっと明里と時計屋さんの様子を見たいけど、これで完結だからこそ楽しいのかな。戻らない過去を、時計屋さんはきっと“修理”してくれるはず。
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