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感染



その病院は建物の老朽化に加え、経営危機から薬や備品が圧倒的に不足している状況が続いており、多くの患者が、生死の境をさまようことが日常と化していた。医師や看護師たちの精神と肉体も限界に達しようとしていた頃、些細なことから医療ミスによる死亡事故が発生する。外科医の秋葉と内科医の魚住は保身から事故の隠蔽を決断するが、そんなとき内蔵が融け始めた奇怪な急患が担ぎこまれてくる…。

ずっと前に50円で買ってきた積読本。薄いのですぐ読めちゃいました。

リングシリーズとか、前に流行った時のホラーはジメっとしてるというか…日本特有のしつこさというか。すぐには終わらないし、読んだ後も残る感じがあったのですが、これは軽いかな。
それがホラーでも読みやすさになってるのでしょうが、ちょっと物足りないような気もします。

経営危機から院長がいなくなって、かなりの人手不足の過酷なローテーション。どんどん辞めてく看護師たち。そんな中で起きた医療事故。そんな緊急時に担ぎ込まれた急患…そこから蔓延していく未知のウイルス。

ストーリーとしてはいいホラーです。やっぱり映画のノベライズだからかなぁ、展開がトントン拍子に早くて、落ち着く暇もない感じです。あんまりねっとりしたホラーはちょっと読みたくない…という時には読みやすくていいかな。

夢幻花



独り暮らしをしていた老人・秋山周治が何者かに殺された。遺体の第一発見者は孫娘の梨乃。梨乃は祖父の死後、庭から消えた黄色い花のことが気にかかり、ブログにアップする。ブログを見て近づいてきたのが、蒲生要介。その弟・蒼太と知り合った梨乃は、蒼太とともに、事件の真相と黄色い花の謎解明に向けて動き出す。西荻窪署の刑事・早瀬らも、事件の謎を追うが、そこには別の思いもあった。「黄色いアサガオだけは追いかけるな」−謎のメッセージが意味するものとは。「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」と著者自らが語る長編ミステリ。

図書館に久々に行ったら普通に棚にあったので、借りました。ずっと借りたかったんだけど、予約で見かけなかったので。

黄色いアサガオってないんだと、帯を見て思いました。確かに見ないかも…。そんな黄色いアサガオが深く関わってくるお話。
秋山のおじいさん、いい人過ぎて早瀬刑事になんとしても犯人を逮捕して!と読んでました。

プロローグに出てくる、日本刀を持った男と、襲われる夫婦。ずっとその夫婦がどこに繋がってくるのか分からなかったけど、読んでくうちに明かされてく過去の惨劇。大昔と過去、現在が大きな話しに繋がっていきます。

現在には、アマチュアバンドのメンバーや蒼太が出てきて、梨乃は蒼太と二人で消えた黄色い花の謎を追っていきます。

アサガオの話しに関しては何かで聞いたことあったので、なるほどなーと。久々の東野圭吾でちょっとワクワクしながら読みました。

最近はなかなか読書の時間も取れなくて…しかも先週土曜日からストレス性の急性胃腸炎で仕事休んでます(汗)こんな時に胃が痛くなる話を旦那がいない時にする義母にイライラさせられてます…だから急性胃腸炎なんかになったんだー!!

珈琲店タレーランの事件簿4~ブレイクは五種類のフレーバーで



「主人公はレモンが書店で爆発する場面を想像して、辛気くさい思いを晴らしたんやったな」ー五年前に失意の美星を救ったのは、いまは亡き大叔母が仕掛けた小さな“謎”だったー。京都にひっそりとたたずむ珈琲店《タレーラン》の庭に植えられたレモンの樹の秘密を描いた「珈琲店タレーランの庭で」をはじめ、五つの事件と書き下ろしショート・ショートを特別収録したミステリー短編集。


書店で新刊で見つけて購入したのですが、今頃になってしまいました。結局シリーズで買ってます。

ショート・ショートが収録されてるのが嬉しくて、星新一のショート・ショート好きだったのでタレーランでもこんなに短いのが読めるなんて良かったです。

2巻にも出てきた美大生のお話「可視化するアール・ブリュット」が好きです。絵を描けなくなってしまった凛を励まそうとする村治の必死な姿と、事件の真相が素敵だった。逆にすれば可視化するのね、ということにびっくりして、試したくなってしまいました。。二人には微笑ましい関係でいて欲しいな、と思いました。

期待のショート・ショート「リリース/リリーフ」は仔猫を飼えずに捨ててしまった女性のお話。そんな短時間で美星は真相に気づくなんて…さすがとしか言えないです。

落ち着いたシリーズになってますね、タレーランは。ちょっと物足りなくなってきた部分もありますが。あー明日も仕事なのに、熟睡する子供の横でブログ更新してる私って…そろそろ寝ないと早く起きれないかも。
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