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思い出のとき修理します4 永久時計を胸に



不仲に思えた両親の絆、亡き妻への秘めた思い…時計店には今日も人々の「思い出」が持ち込まれる。そんな中、秀司が作ってくれているドレスウォッチの完成が近いと聞き、喜びとともに複雑な気持ちになる明里。秀司の元に、スイスの時計工房から手紙が届いているらしいからだ。ともに商店街で暮らす未来を夢見つつ、本当は秀司がスイスで修業を続けたいのではないかと悩み…。ついに完結!

終わってしまった…まだ続くと思ってたのに完結しちゃったよー(泣)この二人のほのぼのした空気が好きでした。穏やかな時の流れも素敵だった。

『昼と夜のエタニティ』は、明里のお友だちの和歌ちゃんの両親のペアウォッチをめぐるお話。両親のような夫婦になりたいと思ってた和歌ちゃん。だけど、婚約者の噂を聞いてしまったり…両親の本当の気持ち、婚約者の気持ちを迷いながら探してく。日時計って、いろいろあるんですね。

『幸運のタイムカプセル』は、昔埋めたタイムカプセルを開けたけど、中身が足りない…懐かしい甘いお菓子のあのお店。シャッター街になってしまってる商店街に新しい風が吹くかも…?

『パートナーのしるし』は、秀司の過去、家族と向き合い、明里とのこれからを考えるお話。ドレスウォッチもついに完成間近。明里と秀司は結婚するのかな?秀司が決めた道は?

また楽しい商店街にしたい、時計士になりたい、美容師として独立したい…それぞれの思いと思い出、時間の流れも穏やかでステキです。終わってしまうの残念だけど、この終わり方はいいかも。

幻想古書店で珈琲を



大学を卒業して入社した会社がすぐに倒産し、無職となってしまった名取司が、どこからともなく漂う珈琲の香りに誘われ、古書店『止まり木』に迷い込む。そこには、自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門がいた。この魔法使いによると、『止まり木』は、本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れる不思議な古書店らしい。ひょんなことからこの古書店で働くことになった司だが、ある日、亜門の本当の正体を知ることになる。切なくも、ちょっぴり愉快な、本と人で紡がれた心がホッとする物語。

蒼月さんにハマってます。幽落町シリーズの作家さんです。1巻完結かと思ってたら、続きもでてるんですね。借りたいなーと思いました。

不思議な“魔法使い”の古書店に、珈琲のいい香りに誘われて迷い混んだ司。誰にでも現れるわけじゃないこの店は、必要としてる人に現れる。

読んだことなくても、なんとなくストーリーだけは知ってるガストン・ルルーだったりとかの文学も出てくるので、本好きさんにはたまらないです…

古書店と珈琲の組合わせもたまらないですねー。それも本格的にミルで豆をひいたりとか、タレーランと幽落町が混じったかと思いました(汗)

表紙のきれいな絵に惹かれて借りたのですが、最初はどうしても幽落町の美脈さんのイメージが強く、なかなか亜門をイメージ出来ずに戸惑ってました。亜門は美しい紳士なのにしゃべり方は古いという…中盤辺りからやっとイメージがつきました(笑)

結局のところ…亜門、気に入りました!

幽落町おばけ駄菓子屋 夏の夜空の夢花火



黄昏と境界の街、幽落町に夏がやってきた。訳あって1年間限定で、おばけや妖怪たちと同じ“常世の住人”になってしまった僕・御城彼方も、大学に入って初めての夏休みを満喫していた。さっそく駄菓子屋“水無月堂”店主の水脈さんと、隅田川の花火を見に行く約束をするものの、花火大会当日はあいにくの悪天候で…。水脈さんの飼い猫・猫目ジローさんの切ない過去も明らかになる、ほっこりやさしい謎とき物語、第3巻!

続けて読んでしまいました。猫目さんのことを見直せる(?)作品になってます。いや、もともといい人?だったんですけどね。

『とどいたねがい』は、夏祭りの花火大会のお話。夜空に打ち上がる花火は、アヤカシたちも待ち遠しいイベントなんですね。鎮魂の意味もあるとか。常世も浮世の者もみんなで見上げる花火、今年も盛大に上がるといいな、と思いました。しかし、都筑さんはレギュラーなキャラになったのですね…恐いよ(泣)

『おわらないなつやすみ』は8月32日があったらいいなーと思ってた女子高生のお話。なぜか一人幽落町に迷い混んだ女の子を塾まで送っていこうとしたら…あれ?知らないところに出てしまって。女の子にとっては懐かしい場所だったけど、時の流れがおかしくて。彼方くんがとっても頑張ったお話です。

『いとしいあなた』は猫目さんが主役のお話。過去を語らない猫目さんの、過去が明らかになります。彼方くんが苦手な“銀座”で、昔の飼い主の妹にあったとこから始まります。感動して泣いてしまいそうになりました…猫目さんの本当の姿が見れる作品ですね。

多分、美脈さんより猫目さんが好きって気づいた(笑)

幽落町おばけ駄菓子屋 思い出めぐりの幻灯機



東京の有楽町と間違えて、おばけの町―幽落町に引っ越した僕・御城彼方。生身の人間なのに“あの世”と“この世”の中間の不安定な存在として、この町で1年間暮らさなければならなくなった僕は、大家さんでもある龍の化身の水脈さんに助けられながら、毎日を過ごしていた。そして今日も、水脈さんの営む駄菓子屋“水無月堂”には、悩みを抱えた“人ならざる者”が救いを求めてやって来る…。

気に入ってしまった駄菓子屋シリーズ(幽落町シリーズか?)。5巻まで図書館にあったのでちょっと借りてみました。憎めないジローが気になるんですよね…

『おもいでのあじ』は美味しいものに弱い美脈さんがカワイイっ!お婆ちゃんの忘れられない味をみんなで探します。

『つづきのはなし』は、ちとダークで怖かったです。事件の被害者の肝臓がなくなっていた、というところから始まります。彼方くんと同じ大学の子が登場します。

『みちのくのいえ』は彼方くんのお爺ちゃんのお話も出てきて、新しいアヤカシも登場♪仙台が舞台になるのかな。宮城県民として嬉しいです。ただ、白石はしらいし?しろいし?とちょっと悩んでしまいましたが…しろいしが正しいはずなので、ルビが間違ってるんだよね…(泣)

今回は『つづきのはなし』以外はほっこりできる暖かいお話でした。
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