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魔女と化け猫



呪文で化け猫を呼んだはずが、現れたのは白黒ぶちの、ただの猫。と思ったのはとんでもない間違い。呪文を学習し、魔女そこのけで勝手に振る舞う。世にも不思議な化け猫のファンタジー。


お初の作家さん。タイトルにひかれて図書館から借りてきました♪連続短編なのでちょっとずつ読むのもいいし、一気読みも出来る厚さですね。

ストーリーは濃くなく…さらっと読める内容です。ちょっと物足りないというか、何を言いたいの分からないような…。

魔女の生き残りのおばあさんが、飼い猫が死んで悲しんで「化け猫でもいいから帰ってきて欲しい」とデタラメな魔法を唱えたせいで、化け猫が…。それも「たぶん」しか言わなかったり。本当に化け猫がやってきた(笑)

それでも魔女のおばあさんにはいいお供になるのが見所かな。小学生にも読みやすいかもしれません(児童書ではないけど)。

人体工場



尿に多量のたんぱくが出ているのに、腎機能には まったく異常がない―。美人医師・若松みなみの 検査を受けた大学生の真柴徹は、以前に軽い気持 ちで参加した治験のアルバイトに疑いを抱く。一 緒に治験を受けた火野美紀とともに真相を探り始 めるが、彼女は突然行方不明になってしまった。 美紀を救うべく、単身敵地に乗り込んだ真柴は、 恐るべき計画の存在に気づいたのだが…。医療ミ ステリー最新作。


かなり前に買ってた本です。最近、少しずつ積読本を消化中…でもまた買っちゃった(笑)

ちょっとタイトルがB級の香りしますが、うん、間違いない(あくまでも個人的な印象です)。非現実的にはなりますが、医療系の話しをよく書く作家さんですね。

でも、ネットで探すと治験の募集が見つかったことがあったので、珍しくはないのかなぁ。確かに報酬は高かったような気がする。

登場人物の印象が薄いのが残念です。主人公ふたりも、もう少し頑張って欲しかった。デビュー作から何作か読んでますが、しばらく読まなくていいかなと思ってしまいました。

レイクサイド



妻は言った。「あたしが殺したのよ」ーー湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不思議な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。


以前、レイクサイドを漫画にしたのは読んでいたので、結末は知ってたのですが…小説だと、また違ったイメージになりますね。

ひとつの劇を見てるみたい。短編というのも、東野圭吾には珍しいのですが、あっさりしたお話です。内容としては複雑で、かなりミステリ要素強いんですけどね。

不思議な感じ。ちょっと小首を傾げるような描写とかが、なんかすごく気になるんです。数回しか出てこないのですが、すごく目立つんです。もうそこで問い詰めたいくらいに、もう少ししっかり確認してよ!って口出ししたくなる(笑)

どこかで綻びが出そうな気もするのですが、このストーリーは危ういところでなんとかバランスを保ってるハラハラ感がありますね。私は漫画より小説のほうが良いなって思いました。
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