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少女(再読)



親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く―死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

会社の人が読みたい!と言ってたので、図書館で借りてきてあげたのですが…私、すっかり忘れてたけど、再読になるのですね。なんか由紀と敦子…読んだことあるような?「ヨルの綱渡り」って出てきたときには、うん、これ読んだぞと気付きました。6年前に読んだみたい。

人の死をみたい、という由紀と敦子。友達の自殺を見たという転校生。遺書から始まる物語は最後の最後まで、すべて繋がってるのですね。

おっさん、結構いいキャラしてるんだよね。憎めないというか、痛々しい感じもするけど。一冊に出てくる登場人物、みんな関係者って言ってもいいのかも。

映画化されたみたいですが、『紙吹雪』とかどんな風にされたのか気になります。

私は人の死はみたくない…。昨日まで話してた人が冷たくなって。最期の言葉がぐるぐる頭の中で繰り返して。後悔ばかりして…どうしていつもみたいに声かけて行かなかったんだろうって。あーネガティブになってしまった。

映画 僕だけがいない街



売れない漫画家の藤沼悟の身に、何度も同じ時間が巻き戻る〈リバイバル〉という現象が起きるようになる。ある日、母を殺した犯人であると疑われた藤沼は、29歳の意識のまま10歳の身体に〈リバイバル〉する。そして、過去に起きた連続誘拐殺人事件と母親殺害事件の関連性に気付き…。三部けい原作のコミックスを映像化した作品。藤原竜也、有村架純ほか出演。

アニメがおもしろくて観てました。続編の小説も読んだのですが、同僚の人が貸してくれたので映画も観ました。

アニメとかなり違いますね…。悟のお母さんが亡くなるシーンは、アニメでは何回かリバイバルしてるのに、こちらはリバイバルなし。現在と過去のリバイバルもアニメでは細かかったのに、映画は数回。時間が短いから仕方ないのかな、とそこは諦めることにしました。

アニメでギュッと胸を締め付けられたワンシーン、小学生の頃の二人が公園を見つめた後ろ姿。もう少し映画でも見せて欲しかった!

犯人はアニメと一緒だけど、かなりラストが変えられてました。唖然としちゃいました…そして何故に!?って一人で叫んじゃった。こんな終わりかたはどうかしてるって。ダメだって。あの台詞が意味を成さないじゃないか!!

観てない人には通じないかもしれない憤りですが、アニメ観てから映画観たら、きっと感じると思う。

緑衣のメトセラ



都内にある高級老人ホーム「メゾンメトセラ」。ガンの発生率が高いという噂を幼馴染みの千足から聞き、フリーライターの小暮アキは興味を抱く。併設される不破病院では、ガンの最新研究が進められていた。そんな中、不破病院でアルバイトを始めた千足が、不慮の死を遂げた。特殊なウイルスに院内感染したためだというが―。旧約聖書に登場するアダムの子孫「メトセラ」は、969歳まで生きた。その名を冠する「メゾンメトセラ」には、人類の未来を左右する重大な秘密が隠されていた。人間は、今もなお、進化の過程にいる。それは、理想郷への道程か。悪夢への誘いか。怒涛のサイエンス・ミステリー!

サイエンス・ミステリーってことで借りたのですが、んー。あの、ラストでSFになってしまったことでショックを受けてしまいました。突飛過ぎます…。

そこまでの内容は良かったです。千足くんが怪しいと思ってた老人ホームと一括の病院で働くことになって、亡くなってしまった…それがアキのやる気を出したのかなと思います。なんだかんだ言ってても、千足くんの存在が色々助けてくれてたことに気付いたけど、ちょっと遅かったんですね。

老人ホームのガンの謎、そこから怪しいと思ってた病院の院長のイメージは…働く人たちの院長のイメージも悪くない。だけど、千足はありえないウイルスにかかって死んでしまった。なぜ感染したのか?

そんな夢のようなストーリーもいいなと思うんですけど、ここまで夢中で読んでたのにラストでガクッとさせられてショックです。そこまでが良かったからこそ残念。

あとはアキの言葉遣いがちょっと慣れなかった。イメージし辛いし違和感があって…読むの大変でした。慣れない口調を真似たような感じの文章でした。

幽落町おばけ駄菓子屋 たそがれの紙芝居屋さん



秋が深まり、アヤカシの住む幽落町にも冬が近づいてきた。次の春までの期間限定で、渋々ながら常世の住人になったはずの御城彼方も、下宿アパートの大家さんで駄菓子屋“水無月堂”の店主でもある水脈さんや、その仲間たちとの生活に、すっかり馴染んでいた。そんなある日のこと、彼方は池袋の公園で、水脈さんの過去を“印旛沼の龍の昔話”として子供らに語って聞かせる謎の紙芝居屋さんと出会って…。シリーズ第4巻!

蒼月海里、最近のマイブームかも。続けて借りちゃってます。今回は今までの謎が少し明かされます。そして常世に一年いる、という約束には意味がある…?またまた気になることを残していくのですね。

『うしなわれたばしょ』は、彼方くんのお友だち、長谷川くんが出てきます。そして謎の紙芝居屋さんも初登場。誰にでも懐かしい場所ってあるんだけど、時代と共に取り壊されたりでねくなってしまうことも…。長谷川くんにもそんな場所があって、迷い込んでしまうのです。彼方くんは長谷川くんを助けられるのか?

『にくしみのつづき』またまたタイトルと都築さんを掛けてるのですね。はい、都築さんのお話です。なぜ肝臓を患者からとっていたのか?前作で、花火を見上げながら切なそうにしていた理由とは?猟奇的な事件には悲しい理由があったのですね。

『おおみそかのよるに』は、みんなで年越しをするお話。白尾さんが教えてくれた「狐の行列」に参加して年越ししよう!とみんなでお出かけします。そこで狐の化かし合いだったり、美味しい厚焼き玉子だったり、いろんな出来事に出会いながら新年を迎えます。

余話の『つづきのみち』は、また都築さんです。今度は本当にホワイトな都築さんでびっくりします。このお話が一番良かったかも(笑)

もっと続編出てるようなので、また借りたいです。

ドクター・ホワイト



編集者の狩岡将貴は早朝の公園で白衣のみを纏った謎の美少女・白夜と出会った。自らの素性を全く明かさない彼女だったが、突然、狩岡の持病である胃痛の原因をさらにと言い当てる。さらに、狩岡の知人の病院に連れられた彼女は、そこで見過ごされていた数多くの誤診を次々に指摘していくのだった。彼女は一体何者なのか。医学界の常識を打ち破る「診断」をする白夜に対して、様々な思惑が絡み合い―。
『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者にして稀代のヒットメーカーが贈る、最先端医療小説!

読書リーダーコーナーにあって、表紙の絵にひかれて借りました。金田一描いた作家さんなんですね、小さい頃好きで見てたので懐かしかったです。

ドクター・ホワイトは患者の急変時に医師や看護師を呼ぶ医療隠語、らしいです。私は昔入院してたとき、ハリーって院内放送は聞いたことあるけど…。あと輸血用の血液が足りないって放送かな。足りないって…!!と思ったのは覚えてます。

ある日、井の頭公園で白夜を拾った将貴。些細な手掛かりだけで、彼の胃痛の原因を言い当てた白夜。傾きかけた病院を白夜の的確な診断で救うことが出来るのか、原因不明の患者を助けられるのか。

人間らしい感情が欠落してた白夜だけど、だんだんと変わっていく様子がかわいくて。白夜に感化されて変わってく医師たちも興味深い。

これは続編も!と思います。続編を期待させるようなラストだったし…。謎はまだたくさん残ってるし。続編希望です(*´∇`)
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