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ラプラスの魔女



"円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。作家デビュー30年、80作目の到達点。 空想科学ミステリ。

本当は『人魚の眠る家』を借りたかったのですが、貸出中だったのでこちらを借りました。

北海道で竜巻が発生して命を奪われた円華の母、大事な手術があって同行せず助かった父。この冒頭の話がどんな風に繋がっていくのか?竜巻も、円華のお父さんが執刀した手術も、とても重要なとこだな、と後半で思いました。

羽原円華とそのボディーガードとして雇われた武尾。医者の羽原全太郎、地球科学の青江教授、映画監督の甘粕才生。登場人物が多くなってきて夢中で読んでる自分に気付きました。

温泉街で起きた硫化水素事故は、本当に事故なのか?亡くなった二人の共通点…。円華の不思議な力。

もう半分くらいから、一気読み(笑)読み終わってからの読了感がすごかった。ラストの円華の一言は…とても気になる!続編はないんだろうけど、円華のこれからが知りたい。

幻想古書店で珈琲を 青薔薇の庭園へ



本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店『止まり木』。自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門に誘われ、名取司はひょんなことからその古書店で働くことになった。ある日、司が店番をしていると亜門の友人コバルトがやって来た。司の力を借りたいと、強引に「お茶会」が開催されるコバルトの庭園へと連れて行かれてしまう―(「第二話ツカサ・イン・ワンダーガーデン」より)。本と人で紡がれた、心がホッとする物語。待望のシリーズ第二弾。

ラノベなのでサクッと読めますね。最近、シリーズものをつづけて借りてしまいます。

んー。前作では亜門はとても紳士的でステキだったはずなのですが、今回は司と仲直りしたせいか、ちょっと近すぎて…二人の会話や視線がBLじみてきてる気がします。続き出ても怖くて読めないかもしれない…。アリス・イン・ワンダーランドをイメージした表紙は素敵です。

『司、亜門との関係に悩む』もうなんか、タイトルも嫌だ。そこで悩むなー!普通に今まで通りの従業員と店主でいいよ。友達だけど、そんなに仲良くなくていいのではないでしょうか…

『ツカサ・イン・ワンダーガーデン』でコバルトに連れ去られた司は不思議な世界でちょっとだけ冒険してます。見た目と内側は違うかもしれない、大事なことです。

『司、亜門と将来を考える』だから、タイトルが嫌だって(何回だって言っちゃうよ)。いつか死は訪れるもの、それは免れない。友人だって、家族だって、恋人だって、いつかお別れがくるからこそ“今”のこの瞬間を大切だって思う。

亜門だって、完璧じゃない。いつか別れはくる。その瞬間、止まり木は消えちゃうのかな…?ちょっとしんみりしちゃうラストです。

ハケンアニメ!



監督が消えた!?伝説の天才アニメ監督・王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサーの有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と次々にヒットを飛ばすプロデューサー・行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。 ハケンをとるのは、はたしてどっち?そこに絡むのはネットで話題のアニメーター・並澤和奈、聖地巡礼で観光の活性化を期待する公務員・宗森周平…。ふたつの番組を巡り、誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び新たな事件を起こす!熱血お仕事小説。

図書館の本屋大賞のコーナーから借りました。辻村さんも好きなのですが、この表紙…!CLAMPじゃないですか!!タイトルにひかれて棚から抜いて、表紙のイラスト見て借りるの決定(笑)

アニメ製作の現場が舞台。アニメ好きだけど、製作のことは全く知らないので、読んでて『へーそうなんだ!』を連発。たくさんの手を掛けて、アニメになるんだなぁと。

『王子と猛獣使い』は、王子監督が9年ぶりのアニメ“リデルライト”を作るお話。前作が大作過ぎて、わがまま過ぎて9年もかかってしまった…でも、わがままなんじゃなくて、こだわりなのかな。“こうあって欲しい”、“ここはこう!”っていうハッキリした物語の先が見えてて、突き進みたい。周りがお金のことにもシビアで、だからこういうラストにしたいっていうのを突っぱねる強さが、王子にはあるんだろうなぁと。ちょっと子供っぽいですけど(笑)憧れの王子と一緒にアニメを作りたい!と口説き落とした有科さんも、必死で王子を守り抜いてボロボロになって…完成したとき、そんな有科さんはきっととても綺麗なんでしょうね。

『女王様と風見鶏』は斎藤瞳監督の“サウンドバック”通称サバクのお話。いろんな人がそれぞれの話で繋がってるんですね。彼女もこだわりがあって、だけど1人じゃ押しきられそうな時…プロデューサーが彼女を守る。プロデューサーの役割を初めて知りました。

『軍隊アリと公務員』は“サウンドバック”と“リデルライト”それぞれの原画を描いていたアニメーターの並澤和奈のお話。“サバク”の舞台になった町で奔走する姿は、きっと彼女が見下してたリア充なんじゃないかな(笑)悪い意味じゃなくて、生き生きとした彼女の姿。一生懸命になれるものがあるって、キラキラしてるだろうなぁ。

最終章の『この世はサーカス』はそれぞれのその直後のお話。いやー、王子の両親にはびっくり。キャラ濃いです。
CLAMPの表紙にひかれて借りたけど、アニメが出来るまでを少しだけ知れて良かった。

惑星カロン



コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長した清水南高吹奏楽部。さらなる練習に励むハルタとチカのもとに、またもや難題が持ち込まれて―!?チカが手に入れた“呪いのフルート”や、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた“鍵全開事件”、謎の楽曲「惑星カロン」との出会い…。頭脳明晰な美少年ハルタと、元気少女チカの名コンビがおくる珠玉の青春ミステリ!

ちょっとだけ読書のペースが戻ってきました。ハルチカシリーズの最新刊、やっと読みました。たまたま図書館で見つけたのです。

今回はフルートが短編を繋げているのですね。だんだんハルタとチカちゃんたちも、卒業が近くなってる気がします…。

『チェリーニの祝宴−呪いの正体−』は、やさしい楽器店の“呪いのフルート”を調べるお話。美しいフルートは実は呪われている?
本編以外で、チカちゃんママ、とっても面白い“質問”をしてます…4編すべてに登場しててちょっとしたチカママシリーズです。

『ヴァルプルギスの夜−音楽暗号−』はハルチカシリーズ始まって以来の危ないお話。メロディーに隠された暗号を読み解いてたどり着いた答えが、これまでのハルチカと違ってて、ちと違和感。話題性としてはイマドキ、なのかも知れない。

『理由ありの旧校舎−学園密室?−』は旧校舎全開事件が起きて、旧校舎を部室として使ってた無実の子を助けようとチカちゃんが頑張るお話。でもほとんどハルタだけど…。まさか、あの有名なアレが招いた事件だなんて。私もテレビで見たことあるけど、そんなに凄いのね。読めば分かります、アレが何か。

『惑星カロン−人物消失−』は、この小説を纏めるにふさわしいであろうお話。この展開、勘づいてはいたのですが…もう少し草壁先生の過去が知りたい。いつか明かされるのでしょうか?

ハルチカシリーズのアニメは思いの外、絵が好みではなく、少女アニメっぽくて残念でした。全話見ましたけどね…原作ファンを唸らせるのは難しいんだろうけどね。

7月まとめ

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:14冊読んだページ数:1777ページナイス数:2ナイス
思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)読了日:7月28日 著者:谷瑞恵

うりぼうのごちそうさがしうりぼうのごちそうさがし読了日:7月24日 著者:国松エリカ

幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫)幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫)読了日:7月24日 著者:蒼月海里

幽落町おばけ駄菓子屋 夏の夜空の夢花火 (角川ホラー文庫)幽落町おばけ駄菓子屋 夏の夜空の夢花火 (角川ホラー文庫)読了日:7月16日 著者:蒼月海里

幽落町おばけ駄菓子屋 思い出めぐりの幻灯機 (角川ホラー文庫)幽落町おばけ駄菓子屋 思い出めぐりの幻灯機 (角川ホラー文庫)読了日:7月12日 著者:蒼月海里

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