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和装ジギル


和装してるジギルは「黒滝 神無(くろたき かんな)」っていう名前にしようと
思っていたけども、そうしたら色々とややこしくなるのでやめ……いや、和名萌え。

ジギル
⇒黒滝 神無

ハイド
⇒鬼 天音(ぬくたに あまね)

ルーシェ
⇒沙流間 初(さるま うい)

ヴォルガー
⇒佐渡川(さどがわ)

カルト
⇒乙神 数多(いつかみ あまた)


息抜き


虚「師匠、師匠。ウチのちょこれいと知りませんか?」
樂「んー? 知らないなぁ」
虚「えー。絶対意地悪してますよね、師匠。ウチ、師匠の事だけは視えないんですよー?」
樂「言いがかりは良くないね、カフカ」
虚「うっ、ウチを疑うつもりですかぁ師匠!?」
樂「うん。」
虚「……こ、これはきっと本当の師匠じゃなくって、えっと、その……」
樂「『僕』だけど?」
虚「うわあぁあぁぁあぁああぁん! 正真正銘の師匠だぁ!」半泣き
樂「何で泣きそうなわけ?」
虚「ウチ、師匠に嫌われたくないです」
樂「カフカは眼に頼りすぎなんだよ? 何でも視たら解決するわけじゃないだろ?」
虚「そうですけど、師匠……」
樂「まあそれは置いといて、美味しかったよ、チョコ」
虚「えっ!」
樂「もう今更返せなんて言われても返せないからね」宙に黒い穴を空け
虚「ちょっ、師匠っ、空間に逃げ込んだら捕まえられ――っ」
樂「可愛かったよ、カフカ。」穴の中へと逃走
虚「……。師匠ってあんなキャラだっけ? まあ、良いやあとで波浪さんに新しいもの貰うもん。」


/師弟で息抜き息抜き。そろそろカフカのキャラを固定したい。多分イントネーションが関西弁

100万回死んだねこ


/0

100万回もしなないねこがいました。

100万回もしんで、100万回も生きたのです。

りっぱなとらねこでした。

100万人の人が、そのねこをかわいがり

100万人の人が、そのねこがしんだときなきました。

ねこは、1回もなきませんでした。


/1

「何故僕は作られたの?」

 あるときねこは、せまいへやの中でそうつぶやきました。
 ねこのとなりで、白い人たちはいいました。

「000に対抗できる唯一の機械を此の世に生み出す為に、000を壊す為に生まれてきたんだよ。」

 ねこは白い人たちがだいきらいでした。白い人たちは、ねこのことをあいしていないんだとおもいました。
 白い人たちはねこのことをあいしていました。ねこがほしがるものはすべてあたえ、ねこがのぞむのであればすべてをかなえてあげました。それでもねこは、白い人たちのあいじょうをかんじることができませんでした。

 ある日、ねこは白い人たちをころしてせまいへやの中からにげだしました。
 ねこはさいごにうしろをふりかえり、いちどだけわらいました。いままでわらうことのなかったねこが、いままでねこがわらうことをのぞんでいた人たちにむかってわらいかけました。つめたい、つめたいえみでした。

「さようなら、僕のお父さん達。さようなら、僕を愛さなかった人達。」

 ねこはせまいへやの外につんであったほそながいぼうで、じぶんのからだをつらぬき、くるしみながらしにました。
 それをしったそしきのえらい人は、すでに腐りかけていたねこをだいて、大きな声でなきました。
 そして、せまいへやの外の草むらの中に、ねこをうめました。


/2

「富みなんていらないよ。戦争は嫌いだよ。」

 あるときねこは、王さまのひざの上のかごの中でそうなげきました。
 ねこをひざの上にのせた王さまは、目のまえでくりひろげられるせんそうにえみをもらしながら、こたえました。

「強さこそ最強。富みさえあれば何でも叶うさ。」

 ねこは王さまがだいきらいでした。王さまは、ねこのことをあいしていないとおもいました。
 王さまはねこのことをあいしていました。ねこがほしがるものはすべてあたえ、ねこがのぞむのであればすべてをかなえてあげました。それでもねこは、王さまのあいじょうをかんじることができませんでした。

 ある日、ねこはかごの中からにげだし、おおくの人をころして王さまのもとへもどってきました。
 ねこは、大きくてをひろげわらっている王さまのほうをむいて、いちどだけわらいました。つめたい、つめたいえみでした。

「さようなら、愚かな人間。さようなら、僕を愛さなかった人。」

 ねこはせんじょうに落ちていた矢であたまをつらぬき、ほほえみながらしにました。
 それを見ていながらもなにもすることができなかった王さまは、もう動かなくなったねこをたたかいのまっさいちゅうにだいてなきました。
 そして、おしろのにわに、ねこをうめました。


/3

「海に終わりはあるのかな。」

 あるときねこは、ひろい船のかんぱんのうえでそうたずねました。
 ねこのとなりで、にもつをせいりしていた船のりはすこしかんがえながら、こたえました。

「人の命には終わりがあるけど、海に終わりは無いさ。」

 ねこは海なんてだいきらいでした。海はどこまでもつづいていて、まるでじぶんのおわりのないいのちのようでした。
 船のりはねこのことをあいしていました。ねこがほしがるものはすべてあたえ、ねこがのぞむのであればすべてをかなえてあげました。それでもねこは、海と船のりをすきになることができませんでした。

 ある日、ねこは船にのっている船のりいがいのひとを船からおとしました。
 船のりはいそいでその人たちをあみですくいあげましたが、だれひとりとしていきている人はいませんでした。それを見ていたねこは、ちいさくなにかをつぶやいたあとわらいました。いままでだれにもみせなかった、つめたいつめたいえみでした。

「さようなら、僕を苦しめた海。さようなら、僕を愛さなかった人。」

 ねこは、みずからうみの中へとみをなげました。
 船のりがまたいそいで、ねこをあみですくいあげるとねこはびしょぬれになってしんでいました。船のりはからだからたえず水をたれながしているねこをだいて、大きな声でなきました。
 そして遠いみなと町の、こうえんの木の下に、ねこをうめました。


/4

「毎日毎日僕の身体を二つに分けて、一体何がそんなに愉しいんだい?」

 あるときねこは、サーカスぶたいのうらがわで、かいぬしである手品つかいにあきれがおでといかけました。
 のこぎりのはをといでいた手品つかいは、ねこのほうを見ずにいいました。

「金になるんだよ、勿論お前の事は愛しているが。」

 ねこはサーカスがだいきらいでした。サーカスでは、ねこのからだをまっぷたつにするだけでした。それからまるのままのねこをとりだし、かんきゃくからはくしゅかっさいをうけるのです。
 手品つかいはねこのことをあいしていました。ねこがほしがるものはすべてあたえ、ねこがのぞむのであればすべてをかなえてあげました。それでもねこは、サーカスはきらいで、手品つかいのあいじょうをかんじることができませんでした。

 ある日、ねこはサーカスのとちゅうで、のこぎりで手品つかいのみぎうでを切りおとしました。
 だくだくだくと、うでのきりぐちからながれる血をぼうぜんとながめている手品つかいに、ひややかなちょうしょうをむけると、ねこはいいました。

「さようなら、貴方の右腕。さようなら、僕を愛さなかった人。」

 ねこは、おちていたのこぎりでじぶんのからだをまっぷたつにしました。
 手品つかいはひだりてで、まっぷたつになってしまったねこをぶらさげて、大きな声でなきました。だれもはくしゅかっさいをしませんでした。
 手品つかいは、サーカス小屋のうらに、ねこをうめました。


/5

「こんな事をしていると、いつか君と僕は死んじゃうよ。」

 あるときねこは、くらい町のとある家のまえでひとりごとのようにささやきました。
 ねこをつれていたどろぼうは、とおくに見えたいぬごやをゆびさしながら、ねこにいいました。

「さあ、今日も頼んだぞ。」

 ねこはどろぼうがだいきらいでした。どろぼうが金庫をこじあけているあいだ、すきでもないいぬのあいてをしなければならないのです。
 どろぼうはねこのことをあいしていました。ねこがほしがるものはすべてあたえ、ねこがのぞむのであればすべてをかなえてあげました。それでもねこは、どろぼうもいぬもすきになることができませんでした。

 ある日、ねこはいぬにていこうすることなく、かみころされました。
 どろぼうは、ねこのもとへとかけよると、まだかすかに目をみひらきつめたいえみをうかべているねこをだきあげました。ねこは小さなこえでいいました。

「さようなら、言っただろう。さようなら、僕を愛さなかった人。」

 そのままねこは、しにました。
 どろぼうは、ぬすんだダイヤモンドといっしょにねこをだいて、夜の町を大きな声でなきながら歩きました。
 そして、家に帰って小さなにわに、ねこをうめました。


/6

「暇、だねぇ……。」

 あるときねこは、ひとりぼっちですんでいる、おばあさんのひざの上でねごとのようにいいました。
 おばあさんはねこをだきながらまどの外を見ていました。

「お前さんがいれば大丈夫よ、あたしは。」

 ねこはおばあさんがだいきらいでした。一日じゅうおばあさんのひざの上でねむっていないとならないのです。ひまでひまでしかたがありません。
 おばあさんはねこのことをあいしていました。ねこがほしがるものはすべてあたえ、ねこがのぞむのであればすべてをかなえてあげました。それでもねこは、おばあさんのあいじょうをかんじることができませんでした。

 ある日、ねこはおばあさんのひざの上からおりました。
 よぼよぼのおばあさんは、よぼよぼのねこを見ながらなにごとかとおもいました。ねこは、からだじゅうをきしませながら目をとじたあといいました。

「さようなら、老いぼれ。さようなら、僕を愛さなかった人。」

 いいおわったあとねこは、からだのねじをいくつもおとしたあと、そのばにくずれおちました。
 よぼよぼのおばあさんは、よぼよぼのしんだねこをだいて、一日じゅうなきました。
 おばあさんは、にわの木の下にねこをうめました。


/7

「狭いよ、苦しいよ。早く僕を離して。」

 あるときねこは、小さな女の子のせなかでいいはなちました。
 ねこをおんぶしていた女の子は、むじゃきなこえでこうかえしました。

「貴方は私の猫だもの。離したりしないもん。」

 ねこは子どもなんかだいきらいでした。じぶんをそまつにあつかう女の子が、どうしてもゆるせませんでした。
 女の子はねこのことをあいしていました。ねこがほしがるものはすべてあたえ、ねこがのぞむのであればすべてをかなえてあげました。それでもねこは、子どもも女の子もすきになることができませんでした。

 ある日、ねこは女の子のせなかにつめをたてながらわらいだしました。
 女の子ははじめてきくねこのわらいごえにびっくりしながら、あせりだします。そんな女の子をこっけいなものでもみるかのように、ねこはおおきく目をみひらいてわらうのをやめません。

「さようなら、小さな生命!さようなら、僕を愛さなかった人!」

 ねこはおんぶひもをじぶんのくびにからませ、しにました。
 ぐらぐらの頭になってしまったねこをだいて、女の子は一日じゅう泣きました。
 そしてねこを、にわの木の下にうめました。


/∞

「やあ、姉さん。」

 あるときねこは――――。


/愛されていることに気付けなかった猫の話

>カトレア様



感想有難う御座います!
娘、は親孝行したつもりなんだけど両親にとってはそれは親孝行とは
とても言えないものなんじゃないかな、とか思いながら書きました^^

ちなみにちなみに、ロギンちゃんの話なんですよね、これ!
なんでロギンは人造人間になったのかな、とか数学の時間に考えてたらこうなった()笑
では、今度はジギルとの出会いの話でも。

ヴォルガーの追憶1


 まだ太陽が頭上にある、昼間だ。
 このそこそこ高いビルの最上階から見下ろしたこの街は、とても狭く、とてもちっぽけで、もうすぐしたら自分の手の中に納まってしまうのではないかと思うほど、脆く弱いものだということをコンシリエーレから教わった。きっと脆いから手を出そうに出せないのだろう、自分もあいつ等も。いつかあいつ等の悔しそうな面を拝んでやりたい、いつかあいつ等がした赦されないことへの報いをこの手で味合わせてやりたい。人生で初の挫折を、自分が味わったように。

 そんな小さいことを考えている自分は、殺人請負機関、知っている者は殺人株式会社と呼ぶ
another Murder, Incという組織を背負っている。いわば、社長というポジションにいるわけだ。
「ガラでもねぇな……。」
 社員から「趣味が悪過ぎる」と評判の悪い牛革の敷かれた黒い革のソファに深く腰を下ろしながら、綺麗に磨かれた窓の外の景色を見る。片手に持ったワイングラスに太陽が反射し、視界が眩む。
 社長、と言っても特にすることはない。自分を慕ってくれている社員兼秘書のメッサリーナ・スプレンディッドという女性が、全ての仕事の取引をしてくれる。仕事といっても、ロクでもない殺しの仕事ばかりだが、それを全て完璧にこなす自分の組織は年を迎えるごとに、この街のゴロツキやマフィアから恐れられるようになった。そんな結果、望んでいないが好都合といえば好都合。
「狙うは一発ホームラン、ってとこか?」
 ワイングラスから赤い色をしたワインを一口だけ口に含み、肘掛へ肘を掛けて足を組む。
 この組織で仕事をこなしてくれるのは、アンダー・ボスのジギル・A・ギュスターヴとハイド・R・アンスタンを筆頭にした七名のカポ・レジームと複数名のソルジャー。仕事を見極めて、誰と誰が組んで仕事をするのかを決める、それくらいだ自分の仕事なんて。あとは完璧にこなしてくれる、はずだ。完璧を売りにしている会社にクズはいらない。仕事の出来ない奴は、退社、してもらうだけだ。
「それがこの会社のルール、ってもんだ。仕方ねぇんだよ。奇麗事なんざ言ってらんねぇ、高見の花を潰すためにゃ何が何でも資金が必要なんだよ。」

 そこまで言ったところで、ドアをノックする音が聞こえた。その後、此方が良いと言う前に入ってきた男は、自分の義理の息子でありアンダー・ボスのハイド。黒髪のオールバックをくしゃくしゃと掻きながら、面倒臭そうにガラスで出来たデスクの上へと書類を置いた。
 それからハイドは、掛けていた黒いレンズのサングラスを額へ上げながら、尋ねてきた。
「なあ、おやじ。最近裏で噂になってるLRVっつー奴等知ってるか?」
 嗚呼、あの会社か。
「おう、知ってるぜ。最近じゃヨーロッパの裏を代表する組織として有名になってきたみてぇじゃねェか。」
「……やけに焦ってねぇな。」
 LRVという会社は、俗に言う何でも屋だ。殺人株式会社が殺しだけを売りにしているのとは違い、LRVは何でも引き受ける。
「これでうちが廃れたり、しねぇよなぁ?」
 丸めたために皺でくしゃくしゃになったとある新聞記事を、スーツのポケットから取り出したハイド。その新聞記事を読んでみるが、何とも面白い事が書いてある。ちなみにこの新聞、表では刷られていない新聞なので悪しからず。
「ん、なになに。『時代はLRVへ傾いている。殺人株式会社は時代遅れだ』だと?」
「な? な? すっげェ、興味深ェことじゃん?」
 額に青筋を薄らと浮かべながら語尾を荒げるハイドの額を片手で押さえつつ、考える。
 LRVの社長、ロストという男のことを自分は知っている。だが、ロストという男は自分の事は知らないだろう、年の差は10歳くらいだ。記憶が正しければ、あの時の頭のいいイカレたガキ。
「お前は血気盛んだよなァ、馬鹿息子ー。あっちのほうもお盛んか――って殴んなよ。」
「生憎おやじに心配されるほど女に飢えちゃいねぇし。」
「相変わらずあの趣味の悪いモンを集めてんのか? まあ、息子のことに一々口出す俺でもねぇわ。……ところでお前はこの会社について何処まで知っている?」
「は?」
 どうやら知っているのは名前だけで、核心的なことまでは知らないようだった。
「おやじは知ってんのかよ?」
「ああ、すっげえ友を飼っている男が立ち上げた、くらいしか知らねぇけどな。」
「飼ってるって、ジギルがロギンを馴らしてるみたいにか? ……おい、おい待てよ!」
 ソファから立ち上がり、クローゼットの中を漁る。その中から懐かしい日の、部下とその息子が映っている写真を見つけて笑む。


「あのガキがここまで上がってくるなんて、面白くなってきそうだな。」
 暇潰しに丁度いい。


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