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三つ巴ときどき下界


冥界・魔界・天界の住人たちの話。
時間軸は他の世界と違い、ぶれまくってる。無論、西洋も東洋も関係ない。
只今絶賛下界派遣妖怪育成中。


○冥界
冥界の王ハデスが治める死後の世界。妖怪もいる。生前、何も目立った悪行を働かなかったものは天国へいき、そこで輪廻に従い、一定の時を経て転生する。生前、悪行を働いた者は地獄へ堕ち、罪の重さによって様々な罰を受ける。7月のお盆や10月のハローウィンでは下界にいる沢山の妖怪が冥府へ戻ってくる。

○魔界
サタンが支配する、悪魔が巣食う漆黒の世界。二大勢力として何かと天界と張り合っている。元は天使だったが、堕天した悪魔も多い。他からは「転生悪魔」と呼ばれるように、それぞれの悪魔が転生能力を持っており、何度でも転生して姿・性別などを変えることが出来る。前世の記憶は残っている。

○天界
神や天使が身を置く理想郷。天国を管理しており、王は居ない。神は普通、己の眷属などを下界の本来身を置くべき社へ就かせる。年に一度、神無月に下界へ下りて出雲大社へと出向く。

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ヤマナカ


ぷろふ、


「ヤマセにヤマダ、いい加減にしてください。ワタシへ与えられた手は二本、ワタシへ与えられた目は二つ、ワタシへ与えられた耳は二つ、しかし脳と体は一つだけしか与えられておりません。同時に違うものを言われても困るのですよクソガキ共。」
「クソガキにクソガキと言って何が駄目なのですか? え、教育に悪いですって? これでもワタクシ、義務教育は済ませていますので別に平気――おや、話がずれている? 理解できませんね。」

『一つ、これからの話をする前にワタシは矛盾という言葉が嫌いだと説明しておきましょう。……では、今からアナタに問わせて頂きます。アナタは生き残りたかったかと。そしてワタシは断言させて頂きます。アナタは此処で死ぬ運命にあるのだと。』

(( もうわかったぜ、報われぬその訳 ))


名前:ヤマナカ
性別:
年齢:見た目20代
役割:喰霊

性格:ハイスペックで大人っぽいが中身はまだ未熟。几帳面で常に頼りになる存在だが少々腹黒い。打算的で使えないものは切り捨てるという面を持っているが、本当に才能があると認めた者には上辺ではツンケンしていても本当は信頼している。にわかツンデレ。一応選んだ言葉を遣ってはいるものの、その発する一言一言が心にグサリと刺さる言葉であったりする。時間に厳しくストイック。一度やると決めたものは最後までやり通さないと逆に発狂する。溜め込んでも発狂する。また他人にも厳しく、見ず知らずの人間にも厳しい。頭がよく回り理性は十分あるのだが沸点が低く怒りっぽい上に、一度怒ると中々治まらない。頭脳明晰、運動神経良しというように優秀だが融通が利かない問題児。自分が正しいと思っていて露骨には出さないが自信家。見た目どおりハイスペックで非凡人的な類稀なる才能を持っている。それ故に一方的に恨まれることも屡。ヤマセとは旧知の仲で実力は認め合っているものの、互いに毛嫌いしている。複数の異常性欲を持っていて鬼畜。そのうちの一つであるウェット&メッシーは非常に悲惨なもので、好きな相手を最後はぐっちゃぐちゃにして殺したい最低な願望を持っている。

容姿:年齢は不明だが見た目は20代後半と若々しい。髪型はワンレングスカットで前髪は作っておらず、中心辺りで分けて左右に流している。艶っぽいサラサラヘアー。髪の長さは肩甲骨辺りまでで普段は黒のリボンを使ってローサイドのポニーテールにしている。顔の横から垂れるの後れ毛が特徴的で官能的。髪の色は灰色寄りの落ち着いたシルバー。冷ややかな視線が特徴的な流し目をしていて、瞳の色はヴァイオレッドの強いワインレッド。視力が良く、銃のスコープを使わずに遠くのものを撃ち抜くところから鷹の目と呼ばれている。アクセサリーとして縁のない伊達眼鏡を掛けている。右目の下に小さな黒子がある。舌は長めで歯並びは良いが一本一本の歯先が尖っている。常に真意の読み取りにくい微笑を浮かべる。手と足のサイズが大きく、手袋や靴は特注。身長は180センチ後半。細身ながらも肩幅のあるしっかりとした体つきをしている。
服装:フォーマルで型にはまった服装を好んでおり、たとえ場所が都会であっても田舎であっても黒の燕尾服や黒スーツを着ている。俗に言う執事のような格好をしているために初見の場合よく誤解される。万が一ヘマをしても指紋を残さないための黒の革製手袋は必須。左耳には小型マイクと小型通信機が一体化したものをつけていて、それを使ってヤマセやヤマダと連絡などを取る。一昔の人間にしてはサイバー系を上手く使いこなしている。未来人よりよっぽど未来人。靴は革製のものを適当にあしらっている。几帳面な性なので必ず懐中時計を懐に忍ばせている。軽く時計主義者。

能力:「スプレンディッド・マーダー」接吻する事で相手の脳髄、または精を吸い取ることができる。そのまま己の体内に吸収する事もあるが、吸収しきらずにタッパーに入れて保管していることのほうが多い。
武器:ショットガン(一丁。ベネリM4 スーペル90モデル。イタリア産の純粋な高級品)/拳銃(二丁。グロック19モデル)

備考:喰霊(がりょう)という悪魔寄りの中等妖怪で元人間。一人称は「ワタクシ/ワタシ」、二人称は「アナタ、キサマ」など。常に敬語。たとえ憎き悪ガキ後輩、木偶の坊で似非外人な後輩が相手でも物腰の低い丁寧な話し方でいる。内面は腹黒くて怒りの沸点が低いので、どうしても耐え切れない場合はにこにこと人当たりの良い笑みを浮かべながら、極力綺麗にした言葉で罵倒する。某ハイスペック執事風な色男。イケメン×官能的=最凶。東洋の香辛料の利いた料理が好き。甘党。ケーキなど、味も形も楽しめるものは必ずぐっちゃぐちゃにしてから食べる。カレーも混ぜて食べる派。どんな料理にも箸は使わず、Myナイフ&フォークを常備している。テーブルマナーは一流で生前は良いとこ育ちだったことが覗える。腕利きの両利きスナイパーで特殊な能力を使わなくとも人の命を裕に奪うことができる。腕力と動体視力が優れており、散弾銃を片手で扱うことが出来たり空を自由に飛び交う鳥を一瞬で打ち落とせる。また、視力が人の何倍も良いのでスコープは取り除いている。
経緯:600年以上もの間、喰霊として存在し続けている。生前はかなり有能で富豪の上級貴族として生活していたため、今も当時の癖が隠しきれていないときがある。しかしあるきっかけから人間を酷く恨み、全てを呪いながら独り自死したため喰霊となってしまった。喰霊とは主に人の魂を食らう妖怪である。一応閻魔の傘下についているがほぼフリー状態。数百年前に腐れ縁のヤマセと期待のルーキーヤマダと共に下界への派遣員として送られてからずっと下界へ留まっている。人間とは大分時間の感じ方が違う。

イメージソング:人として軸がぶれている(大槻ケンヂ)
イメージCV:神谷 浩史


/今の自分も昔の自分も嫌いです

白黒


ぷろふ、


「此処から様々な人間を見てきた。地獄へ堕ちていく人間も見てきた。でも、オレは何色にも染まるつもりは無いね、多分。」
「いや、ちょっと待って下さいよセンパイ。……あー、いや宇迦様、宇迦隊長、宇迦大統領。何でこう貴方は仕事もせずに食物を漁ってんすか。黙ってりゃ綺麗な顔してんのになあ、勿体ねぇ。」
「初めまして。まずは自己紹介っすよ。先を焦っちゃダメって知らないのかい? ――――オレの名は白黒と書いて、「しらやなぎくろはま」と読むんだけど、本当はさらに尊の一字が入るから「しらやなぎくろはまのみこと」。……まあ「しろくろ」って呼んでくれて良いよ。それが一番落ち着くしね。」

『神を冒涜する発言は止したほうが身のため。新任の白黒が上司に代わってお仕置きしないとね、これは。』 

(( 何色にも染まれない僕はゆらりゆらり ))


名前:白黒(しらやなぎくろはま)
性別:
年齢:見た目10代後半
役割:色彩を司る神

性格:名前の通り、白黒曖昧で決定打を打たないが、あくまでも思考は現実的なへらへら曖昧ボーイ。自分が傷付くのと、相手を傷つけるのが嫌だから一定の範囲までしか踏み込まない。フワフワ浮いている。何色にも染まりたくないが、いつか自分を綺麗な色に染め上げてくれる人を探している。所謂現実派だが、実は隠れロマンチスト。ズバッと思い通りの言葉を口にすることも度々あるのだが、大体は思ってもいないことを言って相手を困らす。中々本音が言えなくて、もし言ったとしても普段の言動から嘘なんじゃないか、と思われてしまう。本当の自分の上に何重にも色をコーティングしており、本音は吐かない。騒がしく喧しい奴で、黙っていると自然に足が貧乏揺すりしてるジッとしていられない男。かといって働くのは嫌いで矛盾している問題児。自分の嫌な事は後回しにして、期限ギリギリで徹夜して終わらせる危ない橋を渡るタイプ。いつもはへらへらしているので表には出さないが、結構な負けず嫌いで挑発されると普段の調子のまま、ビシッとファックサインをとる。必要の無い知識が豊富で、無駄に雑学を嗜んでいる。人間界の文化に興味があり、人間文化には詳しい。マイペースに見えて、集団行動ではリーダーに従う。が、何処かウザい後輩みたいな存在。割りと一途で、物を捨てられない。口が軽いので、秘密にしておかなければいけない情報などをうっかり他に漏らしそうになった事が何度もある。そのたびに上司に怒られる始末なのだが、全く悪びれていない様子の悪ガキ。寂しい人。感受性が鋭く、意外と受動的。

容姿:黒く髪質の硬めな直毛の短髪で、長めのショートカット。それに白いメッシュを所々入れているが、白髪のように一本一本ではなく一房という塊で付けている。目の形は整ったアーモンド形の目だが、右目と左目の色が違う先天的な虹彩異色症である。右目は本来の色であった黒に近い茶色で割りと綺麗な色をしていて、視力が良い。左目は、虹彩の色素が完璧に抜けてしまい、白い瞳に赤い瞳孔が浮かぶアルビノ。ちなみにその色素の抜けてしまった左目は事故以来使い物にならなくなったので、現在は左側の前髪だけ伸ばして目の部分を隠している。右頬に「無罪」、舌の上に「有罪」という文字を彫っている。その正体は刺青で、墨のような筆跡そして書体は行書である。八重歯だけが少し伸びていて、はにかむと八重歯が口の端から尖った歯の先が覗く。刺青や目の色などの異常な点を除けば、ごく一般的な作りの顔で、特別綺麗なわけでもなく特別不細工なわけでもない。良くも悪くも特徴の無い顔で、男にも女にもとれる中性的な顔をしている。大体はへらへらと頼りなさげな笑みを浮かべている。身長は170センチ前半で、標準体型。
服装:白基調に藍の蝶が飛んでいるの上品な男物の着物を、しっかりと着ている。下は足袋に下駄。常に風呂敷を背負っており、その中には水彩画を描くのに使う沢山の筆と濃淡様々な種がある絵の具が入っている。また、パレットや画板も描く際に必要なので大抵持っている。

能力:「色彩的才能(タレント・カラー)」色に一時的だが性質を授ける。例えば赤は「炎」、青は「水」、黄は「雷」、白は「無罪」、黒は「有罪」など。また、色を組み替えることによって性質を混ぜ合わせて新たな性質を作ることも出来る。一度に三つまで授けることができる。
武器:和弓(様々な色の矢を持っており、その矢に能力を使って性質を与えて放つのが主な戦闘スタイル)

備考:神。一人称は「オレ」、二人称は「キミ/アンタ/〜ちゃん/〜さん」等。目上の人には敬語と皮肉を交えながら接する。暇な時はよく水彩画を描いているが、風景画しか描けない。人物画や抽象的なものは描けず被写体が無いと描けない。絵は色彩の性質を管理しているだけあって、色使いがよく視覚的に見ていて清々しい絵。
経緯:最近神様になったばかりの新任。色彩の性質を司っているが、悪戯が過ぎて白夜に咎められることも屡。宇迦の数少ない部下であり、彼女の尻拭いをさせられることが多々ある。冥界に興味があるが、死者と馴れ合おうとは思っていない。死神兄妹のデイモスとポボスの隠れファン。

イメージソング:モノクロライアー(ナイーヴP)
イメージCV:梶 裕貴


/染まる術を知らない


ポボス


ぷろふ、



「ポボス、怖い? 貴方はポボスのことが怖い? ポボスは怖いんだよ。目に見えない恐怖を語るよ。貴方の知らない物語と、滑稽な獣達のお話を語るよ。さあ、ポボスについてきて?」

『デイとポボスが迎えに行くよ。きっと向こう岸は素敵なところで、帰るためには一度どろどろに溶けなくちゃいけないの。チョコレートみたいに一度溶けて、新しい型を貰って新しい形で生まれ変わるの。自分の番が来たらまた戻れるんだよ。ポボス、知ってるもん。』

(( 探し彷徨う影はそこかしこに ))


名前:ポボス
性別:
年齢:見た目10代
役割:死神

性格:存在自体が非現実的で、何処か曇りがかったふわふわとした雰囲気を醸し出している頭のゆるい少女。自身も非現実を好み、特にパズズやキマイラやグリフォンといった合成獣、ホムンクルスなどの実験したうえで生み出される、下界で作ることは無謀な有り得ない生物を好む。実際に自分で作った合成獣をペットにしている。半狂いだが、それは社会を知らない純真無垢さ故の狂気で、子供が蟻を潰す感覚と同じ。兄であるデイモスのことをとても慕っており、彼のいうことしか聞かず彼の頭を悩ませている。デイモスがポボスにいだく感情とはまた違う「好き」という感情をいだいている。馬鹿っぽくたどたどしい口調で、理解困難な幼い言い回しを使う。夢見がちで夢想的。少女趣味の持ち主で、儚いものが好き。暇なときは部下に遊んでもらうか、地獄の様子をお気に入りの合成獣の背に乗りながら見て周る。基本能天気で、直感的に行動する。

容姿:光沢のない灰色のような銀髪で、ふわふわとした感触の猫毛。長さは肩辺りまでで、ミディアムヘアー。ゆるいカールがかかったような軽い天然パーマ。視力の良い碧眼で、猫のような薄気味の悪い目付きをしている。光のない曇ったドングリ目で、常に無表情なため気味が悪い。ただ、アレスとアフロディテの息子の名前を付けられるくらいなので、デイモスと同じく容姿端麗で浮世離れした夢想的な顔をしている。見るものを魅了する。鳥の仮面を被っているので顔はどうでも良いのだが。左手の甲に骨を手の象った赤い刺青を入れている。身長は160センチ後半で女性にしては高い。身体に女性特有の凹凸がないため、同じ仮面を付けたデイモスと並ぶとどちらがデイモスでどちらがポボスなのか分からないくらい、すとんと下に落ちた体型をしている。
服装:実物そっくりの白い骸を腰のベルトに一つ付けている。金銀様々な装飾物(ボタンやチェーン等)の付いた紅い軍服と、紅い軍帽を被っている。軍人の怨霊のようなイメージで、ある意味冥界の使者らしい。軍服のデザインは、ドイツの軍服の類で、ヴァイマル共和国時代のヴァイマル共和国陸軍の士官用軍服。それを基にして色々とアレンジを加えたものを着用しているが、ただのオシャレ着ではなく実用的で拳銃やナイフを入れるポケットや、多少の防弾効果、等の軍服の名残等がある。たまに軍服の上から黒くて薄い絹でできたケープを羽織る。軍服のベルトにホルスターを取り付けている。軍帽には勲章の代わりにスノードロップの花の形をした缶バッジを付ている。靴は膝辺りまでの白くて靴底の高い革ブーツを履いている。ブーツにも装飾物がジャラジャラとついている。また、ヴェネチアでペストが流行った際に医者がつけた、白い面に鳥の嘴のようなものがついたシュールな仮面を付けている。軍服の装飾物とは別物で、銀色のハンターケース型の懐中時計を首から下げていて、銀の金属製ホイッスルも懐中時計と共に持っている。

能力:「レクイエム」葬送曲。不思議な唄を口ずさんでいる間、自分達(ポボスとデイモス)の姿が相手に見えないという能力。声は聞こえるのに、そこに居るのにどこに居るのか分からない恐怖を与える。
武器:拳銃(コルト・シングル・アクション・アーミーを二丁。そっくりの銃身だが、どちらか一方には弾が詰まっていない空砲。ロシアンルーレット的な用法。火力を独自の製法でパワーアップさせているので、実弾のほうを撃つと手に痺れが走る)

備考:墓場と地獄を行き来する死神兄妹の妹。冥界に住んでいる。地獄内では割りと著名で、ほとんどの獄卒が「ポボス様」と様付けで呼ぶほど。一人称は「ポボス」、二人称は「貴方」。自分で合成獣を作り出すことがマイブームであり、最近のお気に入りはホワイトライオン(上半身)とヘラジカ(下半身)とサソリ(尻尾)とイヌワシ(翼)とカエル(鳴き声)を合わせたもの。度々魔界内で面倒を起こしているが、彼女達を贔屓しているサタンによってもみ消されていることをポボスは知らない。
経歴:デイモスとは実の兄妹だが、人間として下界で会ったことはない。母親の胎内で死んでしまった水子霊として、何故か成仏できずに下界で彷徨っているところを冥界の王ハデスに救われた。そこで出会ったのが兄のデイモスで、それ以来片時も離れず寄り添っている。現在はハデスの孫と名乗り、死神となって「ポボス(ギリシア神話の神)」という名を授かる。母親の顔は知らないが、デイモスの顔は生まれる前から知っていて、下界に滞っていたのはデイモスを探していたから、とハデスは言っている。

イメージソング:ハカマイリ、送墓唄(mayuko)
イメージCV:宍戸 留美


/此方で嗤うは鳥の面

デイモス


ぷろふ、

「真夜中の墓を荒らすのは誰かと思えば、なんだ人間じゃないですか。……そういえば、貴様達は俺達冥界の使者を忌み嫌い、悪魔や死神と呼んでいるそうで。しかし、一番辛いものが何か知っていますか? 冥界にも戻れず、輪廻の中にも戻れず、そのまま死んだ者として下界へ残ることですよ。……おっと、言い忘れていました。貴様の名前、閻魔様の帳簿に載っていましたよ?」
「ふふっ、今回は貴様達を迎えに来たのではありません。それに今日は、お彼岸です。母さまの墓参りですよ。俺だって、人間でしたから。」

『ポボスが大変お世話になったようですね。いえいえ「俺はやっていない」だなんて、御遠慮なさらないでください。……で、俺の妹を陵辱した落とし前、そのカラダにしっかりと刻ませてもらおうじゃないですか。さあ、どこから刻まれたいですか?』

(( 次は我等が参ろう。引き落とそうぞ貴様を。 ))


名前:デイモス
性別:
年齢:見た目10代
役割:死神

性格:思考回路が複雑且つ博識そして現実的で、根がしっかりしている。シスコン末期の重症患者で、ポボスの事になると感情的になりやすく被害妄想が激しく過保護になる。しかし、彼女以外の前ではクールを貫いていて赤の他人に感情導入をしないように心がけている。逆に冷たすぎる面もあり、少々サディストの気がある。言葉攻め、と言うと響きが悪いので本人は否定しているものの、相手を静かに罵倒していき精神的に追い詰めるのが好き。極度なリアリストで酷く冷めている。わずか三年しか人間として生きなかった為か、人間の社会の仕組みについてはポボスと同じく無知に等しいのだが、冥界社会では上手くやっている。理性を自分でコントロールすることが出来る。過激なことを好んでおり血の気は多い。沸点はとても低く、いつもイライラしがちだが、それを表や口に出したりはしない。

容姿:艶っぽく目に眩しい金色の髪をしている。真っ直ぐと伸びた質の良い直毛で、髪の長さは襟足まで伸びているか伸びていないか辺り。どちらかというと短髪。生まれつきの碧眼で涼しげな目元をしている。何となく雰囲気が官能的で大人びている。大抵狂気を孕んだ厭味ったらしい笑みを浮かべている。アレスとアフロディテ(美の女神)の息子の名を付けられるくらいに、容姿端麗。浮かべている笑みさえなければ完璧な美男。背中から腹、腕にかけて蛇が這い絡み付いている青い刺青を入れている。身長は170センチ前半と、ポボスと並ぶと拳一つ分くらいデイモスのほうが大きくなる。ポボスとほぼ同じ体型で、彼女より少し筋肉の付いた身体。
服装:実物大くらいの黒い骸を腰のベルトに一つ付けている。金銀様々な装飾物(ボタンやチェーン等)の付いた紅い軍服と、紅い軍帽を被っている。軍人の怨霊のようなイメージ。軍服のデザインは、ドイツの軍服の類で、ヴァイマル共和国時代のヴァイマル共和国陸軍の士官用軍服。それを基にして色々とアレンジを加えたものを着用しているが、ただのオシャレ着ではなく実用的で拳銃やナイフを入れるポケットや、多少の防弾効果、等の軍服の名残等がある。軍服の背の部分に黒くて、丈が膝辺りまであるマントを付けている。軍帽には勲章の代わりにクワの実と葉の形をした缶バッジを付けている。靴は膝辺りまでの黒い革ブーツを履いている。ブーツにも装飾物がジャラジャラとついていて、デザインはポボスのものよりゴツイ。また、ヴェネチアでペストが流行った際に医者がつけた、白い面に鳥の嘴のようなものがついたシュールな仮面を付けている。軍服の装飾物とは別物で、金色のハンターケース型懐中時計の鎖を手首に巻き付けている。懐中時計と一緒に金色の金属製ホイッスルも持っている。

能力:「パニヒダ」奉心曲。自分の手で地獄へと送った罪人の記憶を、脳ではない記憶組織に記録させる。また、そのものが異能力の持ち主であれば一時的にその能力を手にする事が出来る。
武器:大鎌(柄を合わせて全長2メートルほど。大きく湾曲した白金の刃を持つ大鎌)

備考:主に墓場と冥界を行き来している地獄の判官。妹のポボスとは人間の年齢でいうと三歳違いである。ちなみに、地獄でこの兄妹の名を知らないものはいないという。一人称は「俺」、二人称は「貴様」。
経緯:元は人間でその時もポボスとは兄妹の関係だったが、自分の小さなミスで母親の胎内から出ることなく死んでしまったポボスと、ポボスを生むことなく死んでしまった母親を見て絶望に陥り、生霊と成り果てる前に冥界の王ハデスに冥界へ引き取られる。そこでポボスと出会い、恩人であるハデスの孫という肩書きで死神となる(神にはなれなかった)。恐怖の擬人化である神、アレスとアフロディテの息子である「デイモス」という名を授かった。ちなみにポボスの出産時、母は離婚しており父はいなかった。地獄の閻魔の下に直属している。

イメージソング:リイハカマ、送墓唄(mayuko)
イメージCV:関 俊彦


/彼方に見える鳥の面


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