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コハビテーションラブ70(閲覧注意/U)

キスだって、
回してくる腕だって、
上からなのに下から覗いて見てくるような顔だって、
こいつから感じるものに嘘なんてひとつもない。

俺に対しての素直な反応だけがやってくる。

それはチャンミン自身がきちんと俺と向き合おうとしているからで、
それがチャンミンの本質ってことで、
そんなチャンミンに俺だって惚れているわけで。

与えられる反応ひとつひとつが、俺のためにあって、申し訳ないぐらいだ。


『もっと、』

『んんん、』

こんなふうに俺が強請っても、躊躇うけれど必ず応えてくれるから。
キスも、ハグも、それ以上のことも。
俺についてこようとするのがよくわかる。
必死についてこようとする。
いいのにネ。
その差があってもさ、それはそれで楽しいからあってもいいんだヨ。

俺はそっち側の人間で、
チャンミンはそうじゃなかったって事実は、
変わらないことなんだから。

むしろそんなコが、こんなふうに俺に応えてくれてるっていう気持ちと現実に眩暈がしそうなくらい嬉しいんだから。


ようやく心と体が和解をし始める。
繰り返し繰り返し交わすキスで、やっとネ。
一度は小さくなったネコちゃんのゾウさんも、ゴキゲンをなおしてくれたようだ。
重ねた二つのゾウさん同士が押し合いをし始めた。

ま、負けないけどネ。

もうずっも、キスだけで時間を使っている。
半身浴状態で、ネコちゃんはすっかり珠のような汗を浮かべてヌレヌレになっていた。

伝ってくる汗が唇に降りてきて、時々しょっぱい。

キスの合間に感じる息継ぎが不安定で、そろそろ酸欠になるかもしれない。
俺にしがみついてくる力もゆらゆらとしている。

最後に口の中の全部を吸ってやって、解放した。

ぐったりと俺の肩に頭を預けてくる。


『ごめん、やりすぎた、』

撫でてやる髪ももうビチョビチョで、二人で綺麗になったのに、なんだかまた流したほうがいいような気にもなってくる。

『ほんと、タフですね、』

息も絶え絶え、ネコちゃんは苦笑しながら俺を見上げて笑ってきた。
こういう瞬間が、たまらなく可愛い。

『ついてこられるチャンミンも同じでしょ、』
『ううん、もう、苦しいもん、』

酸素が薄い場所だしネ。

重ねたゾウさんは芯を持っている。
チャンミンの気分もなかなかいい感じに持ちかえしてきたようだ。

もう声にはしないけど、ほんとうにごめんネ。

でも、
どんな美人なネコちゃんでも、体の器官はみんな同じ機能でしかないから。

ビギナーなこのネコちゃんには、やっぱり、もっとごめんネってしなくちゃいけなくなるよりは、絶対にいい。

もっとちゃんと、前もって話しておけばよかったんだ。

だから、ごめんネ。

このことでごめんネは、

もう、言わないけどさ。



『無理はしなくていいからネ、』

『はい、』

無理をしての、行為なんだけどさ。
オトコノコ同士でってことが、そもそも無理をしているわけで。
どこまで許せるかっていう個人の許容範囲の問題になる。

チャンミンは俺の上から立ち上がった。
程よい大きさのゾウさんが目の前を通過して行った。

『あつい、』

バスタブから出ると、チャンミンは床に座り込んだ。





浴室にクールダウンの溜息が響く。

そしてあのボトルを自ら手にして、俺のことを見てくる。

『はい、準備オッケーですよ、』

そんなふうに気丈にして、ほんとはビビってんじゃねえのかよ。
どうなんだよ。
でも、ビビってたら程よく大きくもならないよネ。





そして手を差し出してくる。
その手を掴んだその後のことのために、チャンミンは笑って、今、俺を待っている。

笑って、待っている。

笑って。






『ユンホ』







今までも何度もあったけど、急に名前で呼んでくるんだ。
恋人同士なら当たり前のことだ。

けど、こんなふうに呼んでくる時のチャンミンの声が、
とても大きな気持ちを詰め込んでくれているようで、

どうしてもハッとさせられるし、

すごく、すごく、グッとくる。


本当に俺を、特別な何かに見てくれているんだなって、
そんな気持ちにさせてくれるような呼び方なんだ。


床に座って長い足を折っている膝が内側にくっつく。
内股のコなんだよな。
俺に跨っても、椅子に座っても、コピー機の前に立って印刷していても。
ひょろりとした長い足は、内側に向かうコだ。

立ち上がって、浴槽から出る。
俺を目で追う大きな瞳を、俺が外さずに見つめながら。

今度は俺のゾウさんがネコちゃんの眼前で横切り、その内股を外側を開いて足の間に入ってやる。

同じ目線の高さで、向かい合う。

それなに、下から見てくるような感じにしか思えないのはなんでなんだろうネ。


『チャンミン、』

『はい、』


おいでって、チャンミンの腰を誘導させる。

俺の上に、おいでって。

跨がせて、座らせる。

薄い薄い、小さな尻だ。









『もう一回、名前で呼んで。』





肩に、手が添えられる。
頭がゆっくり近づいて、濡れた髪が頬に寄せられた。
その頭を、俺が受け止める。

顔は見えないけど、瞼が落ちる瞬間を肌で感じた。




『ユンホ、』

肩の上に、湿った息が抜けて行った。

ああ、この声。

やっぱり、たまらなく、グッとくる。

『お腹が痛くなるんだ、』

言葉を続けながら、肩に額を擦りつけてくる。

『ドキドキして、ぎゅうっと痛くなるの。』

肩に唇が触れた。

『それから、痛くなったところから血液が流れるみたいに感じて、』

少しだけ、肩を吸われたらしい。

『生きてるんだなって、思うんだ。』

猫みたいに、ザラりとはしない。
このネコちゃんの舌は、滑らかでいやらしく育っている。

『ユンホ、苦しいよ、好きなんだ、』

そんなこと、

そんなこと、

俺の方が、

お前のことを好きで、

好きで好きで、

苦しいに決まってる。


『この痛むところに、早く入ってきて欲しい。』


その部分をなにに例えているのか、
わかってるヨ。

『掻き回して、大人しくさせてほしい、』

でもそうすることで、
もっと痛くなるところがあるかもしれない。

『今日はいいの、痛かったとしても、そうするべきな気がするから。』

俺のゾウさんが、痛くなってきた。
チャンミンの声で、大きくなった。

『自分のために、そうしたいの、』

だからお願いって、言いながら、強請るようにキスをしてきた。
気分の盛り上げ方まで、覚えたのネ。
それとも無意識?

『シムのために。』

鼻から漏れる声。
まったく違うお互いの唇の形。
それでも二つは重なって、混ざり合うことを求めている。
目も、指も。
まったく違うものたちが、唯一同じものは、性別という大元だけ。
そこは違うものでも混ざりあえるイキモノなのに、
どうして俺たちは今こうして、こんなにも惹かれあって混ざり合うことを望んでいるんだろう。

痛くても、辛くても、時々悲しくなっても、

それでも混ざり合うことを求められるって、

なんなんだろうネ、チャンミン。






甘ったるい毒々しいイチゴのにおいが広がる。

二人でちょっとだけむせて、笑って、
二人でヌルヌルになって、
二人でそれをちょっと眺めてみて、

また二人でちょっと笑ってみた。



指はもう、すんなりと入ってくれる。

力の抜き方もだんだん覚えてきたようだった。
チャンミンのいいところ、俺は一発で探し出せる。
そこに辿りついただけで、ネコちゃんは体を跳ねさせた。
ネコちゃんだって、一発で俺をキャッチしたわけだ。

ほら、そういうものなんだヨ。
相性がいいって。


言葉にしなくても、肝心なところは迷わない。


チャンミンがいるから、
いてくれるから、
感じられるから、
繋がっているから、
求めてくれるから、
求められてるのがわかるから、

それが真実で真意だって、

わかるから、

肝心なところで外さない。

迷わない。

失わない。



いるだけで、

どんどん強くなれる気がする。




いないと、きっとどこまで弱くなれる。

だからそこは、考えない。


今はね。




『んんん、ん、』

指、二本。
顔を伏せて、悶えるように震えた。

『どう、いけそう?』

返事はないけど、伏せた顔を縦に揺らした。

不思議なもので、この毒々しい匂いも気にならなくなるんだよネ。
でも、今度は匂いをちゃんと確かめてから買おうか。

『あああぁ、』

ぐっと力を入れてきた瞬間ていうのは、
つるりと出張ったそこの部分をつついたからだ。

『いやらぁ、』

舌っ足らずになるあたり、
狙ってんじゃねえのかなって思うけど、
そうでもないのがこのネコちゃんだから恐ろしい。

『イヤ?』

スリスリと指で中を撫でる。
その度にぎゅっと締め付けて、肩に力を入れてくる。

ネコちゃんは俺の声に抵抗するようにして、首を横に振った。

『やだ、いやだ、』

やめるなって、ことだよネ。

『もう、いい、入れていいから、』

なんだね、そのヤケクソ具合は。
可愛いけど。
まあ、俺もこんなネコちゃんの姿を見ていればおっきくもなってしまうわけで。
準備は万端なわけで。
その後は、ご要望にお応えするだけなわけで。

『わかった、』

本当はふかふかの布団の上で、楽な格好で感じて貰いたかったんだけどネ。

チャンミンに安心して貰える格好ってなんだろう。
そう考えた上で、向かい合ったまま、この格好のままでしようと思ったんだ。


座位。

激しくはしないから。

ゆっくり、二人で揺れよう。


少しだけ尻を浮かせる。

とろっとろのアレを垂らして、
ネコちゃんのアナをもう一度ほぐして、
そして俺のゾウさんをそっと当ててみる。

ちょんとくっついた瞬間、ネコちゃんはビクりと震えた。

ゾウさんを支えて、ネコちゃんの腰を落とさせる。

『怖くない、痛くしない、』

俺が言えたことじゃないけどサ。
それでも、そんなふうにしか言えないのも事実だ。

頷いてくれるネコちゃん。

愛しい愛しい、俺のネコちゃん。



『チャンミン、』


届け、





俺のドキドキ。


『愛してるヨ、』


俺のズキズキ。









久しぶりにきつく包まれるあの感覚に、襲われる。







俺にしがみつく、俺のネコちゃん。





『愛してる、チャンミン、』




一番奥のぎゅっと締まったものに、


叫ぶような何かを感じながら包まれた。






『かちょお、』




戻っちゃった。
まあ、いいけど。





『…シム、』




ぎゅうぎゅうと、ズキズキと、愛を叫ばれる。




『おなか、いっぱい、』



『あははっ、』






愛もいっぱい。


これからもいっぱい。


増えるだけ。


減らないヨ。




チャンミン、愛してる。





泣いちゃったネコちゃんと、

ゆっくり揺れて、

ひとつになる。


















ネコちゃんサイドに続く(♪∵)

SMT東京ドーム

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