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マウモノ4(閲覧注意/CM)

半端に脱がされた白い装束。
貴方の指が焦ってきっと半端に脱がしたんだ。

肌が粟立つ。
貴方の赤い舌が、僕の平らな胸を這っている。
ぬらぬらと、なにかの動きを真似るように。
唇に捕らわれて、強く吸われた。
小さな、でも、強く立ち上がった胸の粒を。

『あはぁっ、』

すでに体が震えただけで汗が流れる。
どのくらいの時間を踊って意識を白いモノに明け渡していたのかわからない。

汗と、唾液と、涙と、粘膜が体内から溢れてくる。
今の僕の体は異常だ。
肌が冷えたり熱くなったり忙しい。

爪を立てられる。
吸われていた胸の辺りに爪をたてられて赤い痕を刻まれる。
『痛、いっ、んん、ん、』
痛いのかな、気持ちいいのかな。
僕の声は気持ち良さそうだった。
異常だ。
爪が降下していく。
腹筋の溝を通過して、脇腹で止まった。
関節が直角に間がって、爪が肌に食い込む。
『ひッ、あ、』
ぐっと力が入れられて、赤い線を引かれていく。
『ぁあ、ん、う、』
目を閉じれば涙が溢れ、
歯を食い縛れば唾液が落ちる。
体が震えると、僕の生殖器がどろりと熱く何かを生む。
触れられているだけなのに。


『チャンミン、』

爪が僕のどうしようもないそれに降り立つ。
今、この異常な状態で爪を立てられたら。
怖くて目を開けられなかった。
でも、容赦はされなかった。
怖れていたままのことを、貴方はしてくれた。
爪が真ん中の溝に突き刺さる。
酷い、酷い、酷い!

『ああぁっ!』

筋を深くするように動かしてくる。
この瞬間は、声にならなかった。
代わりに貴方の無慈悲な指を白い粘液でたっぷりと濡らしていた。
謝らない、絶対に。
けれど、恍惚の笑み。

貴方も、
僕も。

白く汚れた指を、貴方の赤い舌が僕の目の前で舐めて見せる。
舐めて、魅せる。
舌の動きに、僕は喉を鳴らした。

そんなふうに、僕を舐めてもらいたい。

懇願。
哀願。

この浅ましい欲望を、実現して欲しくて唇を噛む。
手首から肘にかけて落ちる、白い筋。
腕を上げて、僕を見ながらまた舐めて見せる。

『う、』

喉から手が出るほど、という言葉がよくわかる気がした。
欲しい。
して欲しい。
舐めて欲しい。

『言えばいいのに、ほら、』



言いたい。

『どうされたいのか、言ってみろよ。』

きっと、物欲しそう以上に浅ましく貴方を見ている。
言わないと、貴方も僕も満足できないって、わかってる。
わかってる。


『そうやって俺のこと焦らすつもり?』

違う、焦らしているのはそっちのほうだ。
酷い。
でも、嬉しいって、悦んでる誰かがいる。
いっそ僕の中の誰かが言ってくれたらいいんだ。

『はやく、』

急かす声と同時に、貴方の親指の腹で撫でられる。
ぐりぐりと、円を描きながら、撫でられる。
それはそれで気持ちよくて、腰が動いてしまいそうになる。
そしたらすぐに指が離れて、虚しくなる。
せつなくなる。

もう、ダメだ。

『ユノ、口でして、』

まだ、ダメみたい。
貴方の唇が、ダメって笑ってる。
腹が立つ。

『っ、…ユノの口で、して欲しい、』

『してっ、早くっ、』

『早く、も、我慢できないッ』


こうして段々と、貴方の言いなりの体になっていくのだろうか。
のぞむところだ。
だって貴方はそんな僕を見てよろこぶのだから。


『あっあ、あ、あぁっ』
直接的な刺激が急に体を走った。
貴方の唇と舌が這っている。
包まれて、吸われている。
強く強く吸われて、すごくよかった。
気持ちよかった。
きっと今の僕の顔は、よろこんでいる顔でしかない。
惚けていると思う。
腰が動いてしまう。
もっときもちよくして欲しくて、きもちよくなりたくて、
動いてしまう。
貴方が出す音と、僕が動くから出る音で、部屋のなかがびしょびしょに濡れる。
バカになっている。
でも、こうしていたかったんだ。
二週間、本当に辛かったんだ。
だから二週間、今度は貴方とこうしていたいくらい。

『ユノっ、ユノっあぁ、ユノっ』

またダメだ、我慢できない。
僕の腰の動きと、貴方の唇の強さが重なる。
比例する。
吸い上げられて、飲み込まれる。
熱いものが込み上げてきて、貴方の口のなかに放つ。

僕の体は異常だ。

まだ、貴方を求めて膨れ上がっている。
脈を打っている。

目も、唇も、貴方を求めて卑しく見つめているに違いない。

目の前の白く汚れた口が笑った。


『チャンミン、』

名前を呼ばれるだけで放ってしまいそうだ。

『蛇の交尾はとっても長いんだ。』

言ってる意味はよく分からなかった。

『しばらく外に出してやれないと思う、ごめんな。』

やっぱり意味はよく分からなかった。

でもね、多分今の僕はそれを望んでいる。

僕の唇もきっと笑っている。


赤い赤い舌で唇を舐めながら。


異常な体の反応を、よろこんでいる。












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