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6月12日ホミン会について

ラブアンドジャスティス29(閲覧注意/CM)

『汚いよ、』

洗ってない。
そう仕向けたのは僕だけど、剥かれてしまうとやはり恥ずかしくもなった。

『いい、っていうか待てねえ、』

肩までシャツを剥かれた。
引っ張るように下も脱がされる。
彼が脱ぐ姿は、なんだかとても恥ずかしくて見ていられなかった。
顔を背けて、勝手に立ち上がる胸の存在を感じていた。
自分の体が恨めしい。
誘っておいて、恥ずかしくなるあたりが、いまいち踏み込めていない証拠なのかもしれない。

『お前よく濡れるし、』

ひどい。
やっぱりいやだ。
逃げ出したい。
ベッドの枕を掴み、彼の顔に投げつけた。

『いてえな、へへ、ほんとのことじゃん、』

信じられない。
そんなところまで見られていたなんて。
今度は軽く叩いてやろうと思ったら、両手首を掴まれた。
ベッドに押し付けられる。

薄闇のなか、ベッドの上。
縛られるように押さえつけられて、ハンパに脱がされたひどい姿。
胸も立って、そこもすでに濡れている気がしてしまう、反応しきった体。
反論できるような状態ではなかった。

裸になった彼の体を見上げる。

少し厚みが増した気がした。
水滴を弾くだろうなと思わせる、瑞々しい素肌が薄闇のなかで光る。
これから成熟していく楽しみを持った体だ。
そう思うだけで、うっとりとしてしまう。

『超ひさしぶり、』

笑うと見える、彼の白い歯。
彼の指が、僕の胸に降りてくる。
指先が着地しただけで、胸が弾かれるようだった。

『ひっ、』

そして立ったところを摘まれる。

『いっ、や、』

摘むところなんてほぼ無いその部分を摘まれる。
持ち上げられる。

『あっ、やめっ、』

痛い。
けれど、それが気持ちよくも感じてしまう。

『あ、あ、』

声が上擦る度に腰まで動いてしまう。
そうかと思うと腰が動かなくなった。
彼がその上まで下がり、唇が胸に降りてきたのだった。

『ひんっ、』

吸われる。
吸うところなんてないし、吸ってもなにも出てこないのに。
それでも凄く気持ちよくて。
舌先を固くしてごりごりと押してくる。
そして歯を立てられる。

『あ、あぁ、』

それだけで、果ててしまうのではないか。
それぐらい、僕の体は沸騰している。

『くぁっ、』

片方を吸われて、片方を指で摘まれる。
潰されて、そしてまた抓られる。

『もう、や、』
『濡れてる、』

胸の上から彼を降ろそうとした時だった。
彼が腰と腰を合わせて揺らしてきたのだった。
その時にねちねちとイヤな音が鳴ったんだ。
泣き出した僕が、彼に絡みつくように光っていた。

恥ずかしくて死んでしまいそうだ。

『誰かと、したのか?』

彼はふたつのそれを重ねるようにして手にした。
僕はもう、見ていられなかった。
自由になった腕で顔を隠す。
泣きそうになるところも、気持ちよくて開いてしまう口も、全部全部隠したかった。

『別な相手と、』
『ないよ、してない、』

するほど体力も気力もなかったよ。

『ほんとに?』
『僕達付き合ってたんでしょう、』

会えてなかったけれど。
会わなかったけれど。
一方通行だったけれど。

『ああ、』
『だから、しなかったよ、』

『だれとも?』
『うん、』

ねちねちとした音が、まだ続いていた。
胸からの刺激ほどは強くなくて、心地いいものになってきた。

『俺だって、』
『んあっ、』

油断した。
先の方を掴まれた。
指と指でぎゅっと力を入れられた。

『してねえよ、』
『くぅっ、』

先のほうが、もっとどろっとした気がした。

『お前濡れすぎ、』
『いわな、でぇっ、』

彼がふたつ一緒に掴んで前後に動かし出した。
一緒に擦られる。

『はああ、』

ますます腕を顔から退けられなくなった。
乗られた重みはもうわからない。
ただ、重ねられているそこが熱いだけ。
擦られたそこから気持ちよくなるだけ。
出てきてしまう声を必死に抑えるだけ。

『欲しかったのは、お前だけ、』

そんなこと、僕だって同じだ。
あれだけ仕事をしていたのだって、すべて彼とつり合いたいが為にだ。
誰かに抱かれたいと思う欲求なんて起きなかった。
寂しいなら寂しいだけ泣いたのだ。
泣かないと決めた日からは更に疲労が大きかったから寝てしまっていた。
仕事以外で誰かと話すことすら億劫だった。

自分のなかに、ユンホ君以外のひとがいた瞬間なんて、無かったんだ。

一瞬も。



『信じてたけどサ、』



そっか。

やっぱり僕は、愛されていたんだね。

ちゃんと、僕を想っていてくれたんだね。



なんだ、想像以上に、僕達は真剣だったんだ。



なあんだ、僕は、彼にちゃんと見てもらえてたんじゃない。



なあんだ。



隠していた顔を薄闇のなかに戻す。

見上げると、彼の顔があった。
腰と腰は相変わらずくっついている。

見下ろしてくる彼が言った。

『もっとちゃんと、事務所構えたら、』

ねちねちとした音は、続いている。

『じいちゃんにでかい顔してお前に会わせるから、』

握るふたつに、ぎゅっと力を込められる。
浮き立つ血管。
滲む粘膜。

『あっ、んっ、』

跳ねる雫。
響く粘着音。

『今度はふたりで、』
『はんっ、んんっ、』

高まる緊張感。

『ふたりの、仕事を認められるんだ、』

『あっ、い、アッ、』

放たれる白濁。
混ざる細胞。
汚れる四肢。

僕だけでも、たっぷりと白く汚れた。

『やっぱ生身は違うな、』

何か言ってるけれど、聞かなかったことにする。
肩で呼吸をしているうちに、彼は僕の足を割ってきた。
上に開くようにね。
そしてあてがう。
突き刺す。

『んふっ、』
『ちょっと我慢、してろ、』

『ああ、あ、』
『力入れんな、』

『でも、ぉお、』
『バカ、エロい、』

バカってなんだ。
バカって。
バカエロいってなんだ。

そんなどうでもいいことを考えていないと、押し入ってくるものに負けそうになる。
体を捻ってシーツにしがみつく。

『やべえ、マジきもちいい、』

腹筋が既につりそうだった。
背筋に無理をかけている気がする。

入ってきてもなお、お尻の方からねちねちとした音がした。
彼はすでに動いていた。

せっかちなのは、変わってないようだ。

お尻が裂けてしまいそうだ。

けれど、体のなかはとても緩い。
僕のなかは、どろどろしている。
そのどろどろが彼が入ってきているところから出ていってしまう。
彼はそれに塗れてぬるぬると上機嫌になる。
ああ、人体の神秘。

『超イイ、』
『やめ、言わ、』

苦しくて、そして頭のなかもどろどろで、上手く声になんてできない。

『チャンミンの体、マジエロい』
『うる、さっ、ああっ、』

違う。
僕の体をこんなにしてしまった人の方がいけないんだ。
僕は彼を好きになってしまっただけ。
彼が僕に目を付けなかったらこんな快楽は知らなかったんだ。
きっと今頃僕は可愛い彼女をエスコートして幸せだったんだ。

彼に出会わなければ。
彼と出会わなければ。

彼女をエスコートする幸せより素敵なものに出会えなんてしなかった。
こんなにも、誰かを好きになって苦しくて。そして嬉しいことなんて感じなかった。

『ひんんっ、ゆん、』

男の人に強引にリードされて気持ちされてしまう幸せを感じることなんてなかった。

『やらっ、あぁっ、やらぁっ、』
『はは、まじ、その声、やべぇから、』

意地悪な言葉も、指先も、視線も、それらが快楽になるだなんて思わなかった。

幸せなんだ。
こんなにぐちゃぐちゃになって、犬みたいになってるくせに、
幸せだって思っちゃうんだ。

そう、気がついたらひっくり返されて、犬みたいになっている。
痛みとか圧迫感もどこかにいってしまって、彼の先が到達する度にやってくる激震に耐えるだけ。

『チャンミン、イク?』

『イク、イッちゃ、』

『きもちいい?』

『きもちいぃ、ゆん、ほ、ああ、』

『へへ、』


犬と化した僕達。

それでもヒトとしてちゃんと幸せだとは感じるの。
多分泣いていた。
僕がね。

有り余る性的な彼の体力。
それに付き合うにはとても大変なものだった。
若さが違うもの。
でも、テクニックはちゃんと本能が搭載させていた。

死んでいる言葉を使うとしたら、僕は彼のそのテクニックにメロメロというものだ。

どろどろに溶かされて、メロメロに盲目している。

だから幸せなのだ。

会えなかった分の寂しさを埋めようとしても、埋めきれない。

けれどガッつけるだけガッついた。

それこそ、本当に犬みたいに。

僕の雄の部分から出てくる白いものに快感を乗せて。





僕達の種子は、全てがきっと無駄になっている。
ヒマワリのように次の夏のために生きて眠ることはできない。
放ったら破滅するだけ。
けれど、それでも放つことは止められない。
そういう悲しい性を持ってしまった。
彼と愛し合うということは、そういうこと。

けどね、

放つ回数を重ねていく度に、

破滅ではなく再生するような気もしたの。

蘇る。

心が。

生きていると、心が叫ぶ。

愛されるって、
求められるって、

脳で、心で、感じられる。

満たされる。

放って、抱かれて、満たされる。




『もっとして、』

『もっと、』

『もっとだいて、』



あなたに出会わなければ、
あなたと離れなければ、
あなたとまた結ばれなければ、

僕はこんなに求めることはしなかったはずだ。



ねえ、ユンホ君。

セックスって、気持ちいいね。


あなたに抱かれたいと願うことが、

していることは犬と同じことなのに、

どうしても崇高な願望に思えてくるんだよ。



またひっくり返された時に見えた、

僕のなかに放つあなたの顔がとても幸せそうで。

だからもっと幸せだと感じて欲しくって、

また、腰を振ってしまうんだ。



僕は今、世界一、幸せな犬である。

















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ア・デュエ13(閲覧注意/CM)

噛まれる度に、吸われる度に、胸に走る甘い衝撃。
それが疼きに変わり、熱になって留まる。
その熱が重なっていき、胸の中で燻りながら膨れ上がる。

それがなんだか、「すき」って言葉とか、「あいしてる」を叫びたくなるような感じに似ている気がして。

『ああっ、』

それらが我慢出来ずに、時々こうして意味もなく叫んでしまう。

『ユノ、もう、』

舐めるだけ。
噛むだけ。
吸うだけ。

はやくそこからどうにかして欲しい。

舐めるなら、
噛むなら、
吸うなら、

もっと下。


もう胸のなかは貴方への「すき」でいっぱいだから、
もっと下にある僕のはしたないそれを解放して欲しい。

だから、手を引いて誘導した。
我慢できないもの。

欲張りで、我慢ができなくなっている。

全部欲しいだなんて、自分でもよく言ったよなって、思ってしまう。
あとで絶対に、みんなから笑われるのだ。

でも、いいの。

だって全部欲しがらないと、きっとなんにも始まらない。

本当に満足できるものをとりあえず願わなければ、
なにひとつ満たして形にはなってくれないだろうから。

いつもなら、そんなに多くは強請らない。

けれど、これは別。
全てを叶えなければ、だめなんだ。


『あ、くぅ、んっ、』

握られる。
撫でられる。
そして、食べられる。

『あんん、』

それがすごくすごく気持ちよくて、胸が浮いて、尾てい骨で立つような不思議な感覚だった。

『あ、あ、あ、』

吸われるときの力が強くて、一瞬で終わってしまいそうになるのを堪える。
解放されたくて導いたのに、結局ここでも堪えている。

『あっ、』

膝の裏に彼の手が入り、足が開かれ、そのまま張り付けにでもされたような姿になる。
寝台の上で足を開かれ、固定される。
これはさすがに恥ずかしい。

彼の肩が動き、一瞬だけ目が合った。

そしてほんの少しだけ唇が上がり笑ったのだった。

胸がぎゅっと鳴った。
背筋に鳥肌がたつような。
それからドキドキしてしまって思わず目を閉じた。

彼の舌を感じる。
感じたら、今度は体が溶けてきてしまった。
お香も媚薬も使ってないのに、勝手に体が潤んでしまう。

嫌いな行為が、彼とのことになるとこんなにも体質すら変わってしまうものなのか。

大人のままで躾をされていた時とも違う。
彼との行為でも、少し前までの体での行為ともまた違う。

酷く、潤む。

『吸いきれない、』

足の間から彼の声がした。
それが何を意味するのか解ってしまうと、身を捩って伏せたくなった。

『アッ、』

自分の膝が弾いたように動いた。
「先」を吸われながら、「中」に指が入ってきたのだ。
そしてそこになにかが滴るものを感じた。

「先」から溢れたものが降りている。

指が「中」で蜜を掻き出す。

「先」からも「中」からも、「すき」が溢れてしまって止まらなかった。

体が、このひとがいいって言っている。

この人でなければダメだと言っている。

触れられることが、嬉しくてたらない。

『きもち、い、いぃ、』

言ったら、変な声だった。
だからだろう、彼が足の間にいて笑ったのがわかったんだ。

『んやっ、ゆの、』

『はは、』

また笑ったな。

こっちはこんなに、

すきで、すきで、すきで、

たまらないのに。

『ひぃっ、』

強く吸われる。

『あぁっ、』

出てしまった。

『んん、ふ、』

彼の口の中で、さっさと果ててしまった。

だって、「中」に入れられながら、「先」を吸われたりなんかしたら。

どうにかなってしまうしか、ないじゃない。



『はあ、』

軽い放心状態だった。
まるで初めて吐き出したあの日のようだ。
ただ呆然としている。
けれど違う。
あの日は好きではない大人達の手によって躾られただけだ。
今日は違う。
久しぶりに感じる愛しい人の指と唇で攻められたのだ。
わけが違う。
すべて違う。
行為そのものの意味が違う。

彼とでなければ、得られないものだもの。

『あっ、ああ、』

放心状態も束の間。
こじ開けられていた足の間に彼が入ってくる。

『う、んんん、んっ』

目の前が暗くなったのは、彼が僕に影を作ったからだ。
明るすぎない室内に、彼の作ってくれた影が差す。
肩と、顔がちらちらと視界に入る。
けれど、大部分は僕の足。

『痛くないか、』

急くようにして入ってきたくせに。
なんて、言えないけれど。
全部を入れたようだ。
入口がどれだけ広がってしまっているのかなんて、考えてはいけはい。

『ううん、へいき、』

苦しいけれど。
いやじゃない。

『いいか、』

『うん、』

動いていいよ。
お腹のなかにいる彼はとても苦しそうだ。
彼も早く吐き出したいに違いない。

彼は寝台に手をついた。
肩の位置が僕に近づく。
ついている膝を僕の頭の方向に向けてずらしたようだ。
そう、踏み込んでくるみたいにね。
そしたらもっと深く入ってきた。
上がったままの僕の足と、近づいてきた肩で視界が一杯になった。

『あっ、は、』

ギッ、と寝台が鳴いた。
ぶつかる太股が激しい。

『いいんっ、あ、』

激しくて、いい。
すごく、いい。

本当に、たまらないって、こういうことをいうんだ。

彼から漏れてくる声が槍を使う時とも、馬で駆けている時とも、また違った息遣いで。

また、ドキドキした。

でもね、ドキドキしている暇なんてなかった。
ぐちゃぐちゃになった僕のそこは、ぶつかる度になんだか恥ずかしくなるような音が出ているし。
彼の大きなものが出入りしているこの存在感に胸が苦しくなる。
満たされてるって思う。
満たされて、苦しいの。

幸せだなって、思ったの。

『すご、い、ああ、いいっ、ああっ!』

本当に凄い。
こんな幸福感は他にない。


膨れ上がる快感。
それに伴い、白い緊張感がせり上がる。
そう、僕の「先」から吐き出しくなる、あの感じ。

『ああ、』

彼の声。
一緒みたい。
僕と一緒。
気持ちよくてたまらないって声だった。
そういう顔もしている。
苦しそうに眉を寄せて。
息も荒くて。
男らしい。
ううん、雄。

『ああっ、』

いく。

僕も、彼も。


『あああ、いく、いくっ、いっちゃう、』

『…ミンッ、』

『いくいくいく、あ、あ、あーー』



僕が放ってしまった瞬間。
彼の咆哮も聞いたような気がしたの。

雄になってしまった、彼。

それから、雌になってしまった僕。

何度何度も前から、後ろから、交わった。

最後の頃にはもう、僕の「先」からは何も出なかった。

「中」で感じて、達していたようだった。


本当に、不思議だね。

どんどん体質が、変わっていっているんだもの。







きっと明日、部屋の世話をしてくれる人に怒られる。
こんなに汚してって、怒られる。

僕達は散々交わったあとに寝具に沈んだ。

彼の体も疲労している。
眠たい。
意識も朦朧としている。


やっと呼吸がおさまって来た頃、彼の頭が僕の胸に乗ったんだ。

唇を落とした。

それから、吸われる。

痛かった。

けれど、声は出なかった。

そして、噛まれた。
皮膚を。

心臓の真上にある皮膚を。



ああ、いつかの、あれだね。


結ぶんだよね。


じゃあ、僕も、しなくちゃ。


重たい体を起こす。
そして今度は僕が彼の胸に乗る。
顔を落とす。
唇で着地する。


舐めた。

吸った。

噛んだ。


紅くなった。



点と点が、線で繋がったような気がした。

紅い糸が見えた気がした。

胸がとても、暖かく感じた。



幸せだなって、また思った。




下を見た。






そしたら彼は、




泣いていた。




柔らかい雨季のように、泣いていた。
















続く。
本館へ戻る(*∵)

プライマルラブ―アライブ1―(閲覧注意/U)

ラブアンドジャスティス13(閲覧注意/CM)

『ねえユンホ君、』

『あん?』

なんて瑞々しい肌なんだろう。
お風呂上りのしっとり感が残っている。
それだけこの子の肌は若くて吸収力があるんだ。
この子の脳もそう。
ヒントを上げるとどんどん吸収して広げていく。
生徒としても、とても魅力的な子だ。


そんな肌に口付けを。


『初めての子は、どんな子だったの。』

やっぱり、知りたい。
僕よりも先に彼を知った人のこと。

『なんだっていいじゃん、』

彼は、ふいと顔を逸らして赤くなる。
唇を拗ねさせる。

『ううん、知りたい。』

腹筋も、お臍の周りも、汗すら弾くようなきめ細やかな肌。
その上を唇で滑っているのが、とても心地よかった。

『っ、』

肌が跳ねる。

『教えて、』

少しずつ下がって、彼の足の間に辿り着く。
彼のものを目の前にする。

ここはすこぶる順調に育ったようだ。

不思議なもので、僕だって男の子を相手になんかしたことがないのに既に慣れてしまっている気がする。
彼と裸の付き合いだってなかったのにね。

なんでかな。

『知りたい。今日は僕が教えて貰う側でも、いいんじゃないかな、』

大きくなったそれを、指でなぞってみる。
自分のものに触れてどんなものかは知っているけれど、他人のものってまず触らない。
だから人のものを触って得る感触というものは、実に不思議なものだった。

見上げると、彼の巨大なそれと、恥じらって唇を噛む可愛らしい顔。
巨大なそれと、顔が一向に一致しないレベル。

『ダメ?』

唇とか寄せてみる、積極的な僕。
信じられないよね、男の子のそれに触れているだなんて。

でもね、不思議なものは続くわけで、嫌だなって思わない。
きっと今日一日で彼に振り回され過ぎちゃっておかしくなっているんだ。


本当に、今日だけで何度ドキドキさせられただろう。

高校生の、男の子に。



『同じクラスの、どうでもいいやつだよ、』


どうでもいいやつ。

なんだそれは。
好きだった子ではないのか。

『お前と付き合うのに、なんの経験もないのはマズいから、とりあえず、その、』

とりあえず、済ませるだけ済ませたのか。




そうすると。

彼が僕に見せてきた、さも女の子なんて足りてて初体験がいつなのかなんて忘れた。
みたいな雰囲気は作っていたということか。

まったくもって恐れ入るばかりだ。

けれど、
一つ啄くとこんなにも脆く可愛い部分を見せてくる。

可愛い真実が現れた。

しかし、初体験はそんなに最近のことだったなんてね。

その不器用でひねくれた、そして恐ろしく可愛らしい純情。

そんなふうに感じるのは僕だけだったとしても、
それは僕が彼を好きだという証拠だろう。

この子に魅せられている。
そういうことの現れ。
酔っている。

それでいいと、思えてしまうほどに。


『ユンホ君、ありがとう、』

『なんでだヨ、』

『なんとなく、ふふ、』

『わけわかんねぇし、』



僕が女の子だったら。
いや、あんまり考えたくないけれど。

ううん、こうだ。
僕がされるとしたら、どんなことをされたいか。
そう考える。

僕だって男の子相手は初めてなのだ。

僕がしてあげられることを考える。


『ユンホ君、ヘタクソかもしれないけど、許してね。』

されて気持ちよかったことを思い出す。

『いや、ていうか、』

なにさ。
僕がするのは不満か。
聞く耳は、持たない。

僕がその気になっているんだから、今のうち。
次はないかもしれないんだから。
お互いにイヤになっちゃうかもしれないことだって、可能性として有り得なくはないもの。


『ちょ、おま、』

『ん、』

彼のものを口に含む。
言いようがない味がする。
舌触りとか、温度とか。
そしてやっぱり、大きい気がする。

『んふぅ、』

どうだったかな。
どうされたんだっけな。
ちょっと遠い記憶を呼び起こす。
歯を立てないって、どういうことだったんだろう。
彼のものに歯を触れさせなければいいのかな。
ううん、よくわからない。
女の子って、すごいね。

『う、っ、』

頭上から彼の声が降ってくる。
彼の様子を見ようと思って一度口から出して見上げてみる。
すると彼は困ったように眉を寄せて浅い呼吸を繰り返していた。

『ごめん、変だった?』

代わりに彼の天辺を撫でてやる。
ぬるぬるとしていて、光っていた。
そしてそのぬるぬるがまた濃くなる。

『ちげえよ、』
『ユンホ君?』

今度は怒ったように歯を食いしばった。
かと思うと眉の力を抜く。

『やべえ、』
『え?』

彼を撫でる手を止めようとする。

『いい、もう、いい、』
『なんで、』

まだほんの少し舐めただけだ。

『うるっせえよ、やべえんだよ、』
『お、』

つまりそれは、もうイッてしまうということか。

それなら、やめてあげない。
どうせ一回ぐらいで終わるような若さではないのだろう。

『ユンホ君、覚悟しなさい、』
『あ、ばかっ、』

大人の意地を見せてやろうと思う。

再び彼の大きくなったものを頬張る。
さっきよりもまた大きくなったかもしれない。
唇だけで彼を包むように滑る。

『ああ、』

可愛い声だ。
余裕がなくて、焦っている声。

『ん、ふ、』

しかし、本当に大きいな。
こんなものが体内に入るとか、女の子でもしんどいんじゃないだろうか。

『はあ、おっきいね、』
『うっせぇ、あ、』

口の中もどろどろだ。
イッてしまえばいいのに。
なかなかに、しぶといな。

『ねえ、気持ちいい?』

口に入りきらない分、下から天辺にかけてゆっくりと舐めあげる。
ちらりと彼の顔を見ると、またぎゅっと目を閉じて、そしてあの唇から少しだけ空気を吐き出したらしい。
こんな時も美しいんだ、この子は。

恐ろしいね。

ドキドキするよ。

ユンホ君。

言えないから、心の中で気持ちを込めて呼んでみる。

『ん、』

音にするのなら、ぬうっと音を立てていたに違いない。
彼の全てを口から出そうとする際になかなかに距離を使っているようだった。

『ぐ、このっ、』

『あっ、』

口から出し終わった時、また怒ったような顔をした彼に突き飛ばされてそのまま布団の上に倒された。

『ゆんっ、』

次の瞬間には足を大きく開かされている。
彼は肩で息をしながら僕を見下ろしていた。

『お前誰かにしたことあんだろっ、』

『お?』

そして彼はあのボトルを握りしめるように掴み取る。
逆さして僕の股間に乱暴に垂らし始めた。

冷たい。

『初めてじゃねえだろ、めっちゃうまいじゃんっ、』

疑われているのか。
心外だな。

ボタボタと重たい液体が落ちてくる。

垂らしすぎてはいないだろうか。
ドロドロになったそこは膜に覆われているような感覚だ。
指が当てられたことに気づかなかった。

『ないよ、ないからね。』

他に誰かにしたことを否定だけした。
そしたら指が入ってきた。
入口は入り切らなかった液体で更にドロドロとしている。

明日絶対にシーツを交換する人に怒られるんじゃないかな。

『う、』

指が直ぐ出ていった。
そしてアレが、やってくる。

『ちょ、』

彼は今、聞く耳を持っていないらしい。

『あ、ムリっ、』

指一本入れただけですぐに引っこ抜き、そして自分の膨れ上がったものを押し込んできた。
滑りだけは十分にあるから、入ってきてしまう。
メリメリと、開いたことがない筋肉が動いている。

『あ、ああっ、』

なんだこの漫画みたいな痛みは。
この液体を使っても痛いことには変わりないのか。

結局彼の初めての相手のことも教えて貰えてないし、
なんだか疑われているし、
ちゃんと痛いし、
なんだか僕だって怒りたくなってきた。

けれど、


『もう、あんなの誰かにしてやるとか、許さねえから、』


勘違いされているけれど、

この酷く身勝手な支配力が、

なんとも心地いいのは、

僕がどうしようもないところまで落ちてしまったということなのか。



『お前はもう、俺のもんなんだよっ、』



わかってるよ。


わかってる。


だから貴方を、

だから貴方に、

僕で気持ちよくなってもらいたかった。

それだけだったのに。


不器用な子だ。


でもね、ユンホ君。

年下と年上の温度差は、
二人で一緒に消化していけたらいいね。



とりあえず、優しくして。

僕もするから。

痛くしないで。

逃げないから。





さあ、僕の体で大人になって。























続く|ΦゝΦ)
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